universe
1. 基本情報と概要
単語: universe
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 単数形: universe / 複数形: universes
- 英語での意味: The totality of all space, time, matter, and energy that exists.
- 日本語での意味: 宇宙全体、存在するすべての空間・時間・物質・エネルギーの総体。
「universe」は、私たちが暮らす世界のみならず、観測・想像可能なすべてを含む非常に大きな概念を指します。日常会話から科学分野に至るまで幅広く使われ、スケールの大きさを感じさせるニュアンスを持っています。
他の品詞形の例
- 形容詞形: universal (普遍的な・万人に当てはまる)
- 副詞形: universally (普遍的に・あまねく)
難易度 (CEFR レベルの目安)
- B1(中級): 一般的な教養のある英語学習者が、少し抽象的な概念を学ぶ段階で目にする単語です。
- B1:中級レベルのため、高校英語から大学の初歩レベル、あるいは一般的な英語メディアでも見かけます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- uni-: 「一つの」「単一の」を意味するラテン語由来の接頭語。
- -verse: ラテン語の “versus” (回る、向く) が変化した形とされ、「回転する」「向く」といったニュアンスから「全方向」や「全体性」を連想させる。
- uni-: 「一つの」「単一の」を意味するラテン語由来の接頭語。
派生語・関連語
- universal (形容詞): 普遍的な、全体に及ぶ
- university (名詞): 大学(語源的には「知のすべてを扱う場所」の意味合い)
- multiverse (名詞): 多元宇宙論で用いられる「複数の宇宙」の概念
- universal (形容詞): 普遍的な、全体に及ぶ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- the expanding universe – 拡大し続ける宇宙
- the known universe – 既知の宇宙
- the entire universe – 宇宙のすべて
- universe of possibilities – 無限の可能性の世界
- parallel universe – 並行宇宙
- universe is vast – 宇宙は広大である
- center of the universe – 宇宙の中心
- creation of the universe – 宇宙の創生
- universe at large – 宇宙全体
- universe theory – 宇宙論
- the expanding universe – 拡大し続ける宇宙
3. 語源とニュアンス
語源
現代英語の “universe” は、ラテン語の “universum”(uni- + versus)に由来します。もともとの意味は「すべてのものが一体」といったニュアンスで、そこから「全世界」や「万物」を指す言葉へ発展しました。ニュアンス・注意点
- 宗教、哲学、科学というように、文脈によって「universe」の指す範囲やニュアンスが変わる場合があります。
- 「universe」は非常に壮大で概念的な単語なので、カジュアルな日常会話では宇宙全般の話や比喩的に大きさを強調する場面でよく使われます。
- 書き言葉/話し言葉ともに使われますが、学術的な文脈ではより厳密な定義のもとで使われる点に留意が必要です。
- 宗教、哲学、科学というように、文脈によって「universe」の指す範囲やニュアンスが変わる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算
一般的には、「the universe」 と定冠詞をつけて単数扱いされることが多いです。理論上、複数形「universes」を用いる場合は、「複数の宇宙が存在する(多元宇宙論)」のように特定の文脈でのみ用いられます。使用シーンの違い
- フォーマル: 科学論文や哲学論文などで用いられる。
- カジュアル: 「My whole universe revolves around you.(私のすべてはあなたを中心に回っているよ)」のように恋愛表現で比喩的に使うことも。
- フォーマル: 科学論文や哲学論文などで用いられる。
一般的な構文・フレーズ例
- “Throughout the universe” (全宇宙にわたって)
- “In the entire universe” (宇宙全体において)
- “Throughout the universe” (全宇宙にわたって)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I feel like the universe is endless when I look at the night sky.”
(夜空を見上げると、宇宙は果てしないと感じるよ。)“Some people believe the universe has a plan for everyone.”
(人によっては、宇宙がみんなに対して計画を持っていると信じているよ。)“My cat is my whole universe right now.”
(今の私にとっては、猫が私のすべてだよ。)
(2) ビジネスでの例文
“Our company aims to expand its business universe by entering new markets.”
(私たちの会社は新しい市場に参入することでビジネスの領域を拡大しようとしています。)“Building a strong brand identity allows us to create our own ‘universe’ of loyal customers.”
(強力なブランド・アイデンティティを構築することで、忠実な顧客の「世界(宇宙)」を形成できます。)“We need to explore our data universe to find hidden opportunities.”
(隠れたチャンスを見つけるために、データの「宇宙」を探索する必要があります。)
(3) 学術的な文脈
“Scientists are studying the origins of the universe using powerful telescopes.”
(科学者たちは強力な望遠鏡を使って、宇宙の起源を研究しています。)“The concept of a multiverse suggests that multiple universes may coexist.”
(多元宇宙論の概念では、複数の宇宙が共存しているかもしれないと示唆しています。)“Quantum mechanics has expanded our understanding of how the universe behaves at a subatomic level.”
(量子力学は、宇宙が亜原子レベルでどのようにふるまうかという理解を広げました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cosmos (宇宙、秩序だった世界): 「universe」よりもやや文学的・哲学的なニュアンスで使われることが多い。
- world (世界): 地球や人間の社会を指す場合が多く、必ずしも「宇宙全体」を意味しない。
- creation (創造物): 宗教的文脈では「宇宙(神の創造物)」をこう呼ぶこともある。
- space (宇宙空間): 「universe」が包含するひとつの要素としての「空間」を意味する。
- cosmos (宇宙、秩序だった世界): 「universe」よりもやや文学的・哲学的なニュアンスで使われることが多い。
反意語
- 明確な反意語は存在しませんが、強いて言えば「無( nothingness )」の概念が「すべてに対して無」なので対極に位置する抽象的な対比として考えられます。
ニュアンス・使い分け
- 「cosmos」は「秩序だった宇宙」という哲学的・美的イメージが強い。
- 「universe」は物理的・科学的にも広く使われ、より広範な概念。
- 「world」は日常的かつ地球レベルでのニュアンスが強め。
- 「cosmos」は「秩序だった宇宙」という哲学的・美的イメージが強い。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈjuː.nə.vɝːs/
- イギリス英語: /ˈjuː.nɪ.vɜːs/
- アメリカ英語: /ˈjuː.nə.vɝːs/
アクセントの位置
- 第一音節 “u-” にアクセントがあります: U-niverse
よくある発音の間違い
- “u” の音を短く発音してしまうことがあるが、実際は「ユー」のように伸ばして発音する。
- “-verse” の “r” が日本人学習者には発音しづらい場合があるため、しっかり口の形を意識すると良い。
- “u” の音を短く発音してしまうことがあるが、実際は「ユー」のように伸ばして発音する。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「univarse」「univers」など、母音や末尾の “e” を落としてしまうミスが起こりやすい。
- 類似単語との混同:
- 「universal (普遍的な)」と混同しがち。意味や品詞が異なるので要注意。
- 「university (大学)」とはつづりが似ているが意味は全く異なる。
- 「universal (普遍的な)」と混同しがち。意味や品詞が異なるので要注意。
- 試験対策/資格試験での出題傾向:
- TOEIC や英検では、比較的科学やニュース記事などの題材で目にすることがある。長文読解の単語問題や、宇宙に関する設問で登場することが多い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「uni-」が「一つ」を示す接頭語であることを覚えると、「一つにまとまったすべて=宇宙」とイメージしやすくなります。
- 「universe」と「university」はつづりが似ているので、“my universe is not my university” といった覚え方をすることで混同を防げます。
- 単語自体が「壮大な一つのまとまり」を表現しているので、「夜空を思い浮かべる」「大きな銀河系の写真を頭に思い描く」などのビジュアルイメージで記憶すると定着しやすいでしょう。
以上が、universe の詳しい解説です。日常会話から学術的なシーンまで、壮大なイメージを持つこの単語をぜひ活用してみてください。
《the universe,時に the Universe》宇宙(cosmos);森羅万象;[全]人類(humankind)
〈C〉世界,領域,分野