tackle
1. 基本情報と概要
単語: tackle
品詞: 名詞 (主にスポーツや釣り道具などの「道具一式」を指す)
※動詞としても「取り組む」「タックルする」などの意味を持ちます
- 英語での意味: Equipment or gear used for a specific activity, especially in sports (like football) or fishing.
- 日本語での意味: (スポーツや釣りなどの) 道具や用具一式
「スポーツに使う用具一式や釣り用の道具をまとめて指し示すときに使う単語です。例えば、アメリカンフットボールやサッカーのタックルという動きではなく、“釣り道具”として表現するときにもよく用いられます。」
活用形 (名詞の場合)
- 基本的には可算名詞なので、単数形 “tackle” / 複数形 “tackles” と使われます。
- 動詞形 (to) tackle もあり、「問題や課題に立ち向かう」「相手を押さえ込む(タックルする)」という意味になります。
- 基本的には可算名詞なので、単数形 “tackle” / 複数形 “tackles” と使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 日常会話の中で頻繁に登場するわけではありませんが、スポーツや釣りなどの話題ではよく使われるため、中上級レベルの語彙として挙げられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- tackle は一語で構成されており、明確な接頭語や接尾語はありません。語幹 “tackle” がそのまま成り立ちです。
関連語・派生語
- tackle (動詞): 「(問題や課題に)取り組む」「(相手に)タックルする」
- tackler (名詞): 「タックルする人」(アメフトやラグビーなどで相手にタックルする選手を指す)
代表的なコロケーション(共起表現)
下記は「名詞の tackle (= 道具一式)」を念頭に置いた表現です。
- fishing tackle(釣り道具)
- football tackle(フットボールのタックル用具、またはそのプレーを名詞として指す場合もあり)
- tackle box(タックルボックス、釣り道具を入れるケース)
- tackle shop(釣り具店)
- spare tackle(予備の道具)
- tackle maintenance(道具の手入れ)
- get your tackle ready(道具を準備する)
- pack up your tackle(道具を片付ける)
- fishing tackle set(釣り道具セット)
- tackle locker(道具用ロッカー)
3. 語源とニュアンス
語源
- tackle は中英語(Middle English)や古北欧語(Old Norse)の “takle” に由来し、もともとは「装備」「用具」を意味していました。船舶用の道具類を指す文脈で発展し、そこから「道具一式」全般を示すようになったとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「取り組む」といった動詞の用法と区別するために、名詞として使う際は文脈に注意が必要です。スポーツや釣り具など、具体的な道具をイメージできる状況で使われます。
- 口語・文章ともに比較的カジュアルな場面でよく使われますが、ビジネスシーンで「問題に取り組む」という文脈(動詞)で使う場合は、少しフォーマル感も出せます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算・不可算
- 一般的には可算名詞 (a tackle, tackles) ですが、文脈によっては「釣り道具全体、道具一式」という意味で不可算に扱われることもあります。
例: “He left all his fishing tackle at home.”(釣り道具を全部家に置いてきた。)
- 一般的には可算名詞 (a tackle, tackles) ですが、文脈によっては「釣り道具全体、道具一式」という意味で不可算に扱われることもあります。
イディオム
- 名詞の “tackle” そのものがイディオムとして登場する機会は少ないですが、動詞 “tackle” を使ったイディオム・フレーズはいくつかあります。
例: “tackle a problem” は「問題に取り組む」など。
- 名詞の “tackle” そのものがイディオムとして登場する機会は少ないですが、動詞 “tackle” を使ったイディオム・フレーズはいくつかあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I need to organize my fishing tackle before the trip.”
(旅行前に釣り道具を整理しないと。)“Can you help me carry the football tackle? It’s pretty heavy.”
(フットボールの用具を運ぶのを手伝ってくれない? かなり重いんだ。)“Don’t forget to pack the tackle box if we’re going to the lake.”
(湖に行くなら、タックルボックスを忘れずに持っていってね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
※ 名詞の “tackle” はビジネスではあまり使われないため、関連する動詞形 “tackle” の意味での例文も参考として挙げます。
“We should tackle this issue in today’s meeting.”
(今日の会議でこの問題に取り組むべきです。)“He’s bringing his project ‘tackle’ plan next week.”
(彼は来週、プロジェクトに取り組むための計画を持ってくる予定です。)
※名詞 “plan” に釣られて、あえて “project ‘tackle’” のように比喩的に用いる例もありますが、やや特殊です。“To tackle the situation efficiently, we need everyone’s input.”
(効率的にこの状況に対応するためには、みんなの意見が必要です。)
(3) 学術的な文脈での例文
“Modern fishing tackle has evolved significantly due to technological advancements.”
(現代の釣り道具は、技術の進歩によって大きく進化している。)“The study focuses on how to tackle complex algorithms in data processing.”
(この研究は、データ処理における複雑なアルゴリズムに取り組む方法に焦点を当てている。)“Historical records show that ship tackle was treated with great care in medieval times.”
(中世には船の装備品(タックル)が非常に大切に扱われていたことが、歴史的記録からわかる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- equipment(道具類)
- 総称的に道具を指す単語。スポーツ、オフィスなどさまざまな分野で使用。
- 総称的に道具を指す単語。スポーツ、オフィスなどさまざまな分野で使用。
- gear(装備)
- スポーツや特定のアウトドア活動の装備を指すときに使われる。よりカジュアルなニュアンス。
- スポーツや特定のアウトドア活動の装備を指すときに使われる。よりカジュアルなニュアンス。
- apparatus(器具)
- 学術や実験器具、専門的な機械類を指すフォーマルな表現。
- 学術や実験器具、専門的な機械類を指すフォーマルな表現。
→ “tackle” は主にスポーツや釣り関係で使われる点が特徴です。
反意語
- 道具の反意語としてはっきりした単語はありませんが、“lack of equipment” や “absence of gear” など「道具がない状態」を表すフレーズで反する概念を示すことができます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈtæk.əl/
- アメリカ英語: 「タァクル」強勢は第1音節 “tac-”
- イギリス英語: 発音はほぼ同じで、若干 /ˈtæk.əl/ /ˈtæk.l̩/ のように聞こえる場合もあります
- アメリカ英語: 「タァクル」強勢は第1音節 “tac-”
- よくある発音の間違い: “tack-le” と2音節で発音することを意識しないと、/teɪ.kəl/ のように「テイコル」に近い発音になる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞との混同: “to tackle” (取り組む) と “a tackle” (道具一式) は品詞が異なるので、文書内の役割を見極める。
- スペリング: “tackel” や “tackl” と誤記しやすいので注意。
- 使用頻度: スポーツ(特にアメフトやラグビー)や釣りの文脈以外ではあまり出てこないため、文脈を限定して覚えると良い。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは「取り組む」という動詞の “tackle” が出題されることが多いが、釣り道具としての名詞用法にも注意すると差がつく。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「タックルボックスの中に釣り針やリールなど全部入っているもの」として覚えると、「tackle = 道具一式」のイメージがつきやすいでしょう。
- 勉強テクニック:
- 動詞 “tackle” の意味(取り組む) と一緒にセットで覚えてしまうとよいです。 “I tackle a problem with my tackle ready.” のように、こじつけで覚えるとインパクトがあります。
- 動詞 “tackle” の意味(取り組む) と一緒にセットで覚えてしまうとよいです。 “I tackle a problem with my tackle ready.” のように、こじつけで覚えるとインパクトがあります。
- スペリングへの注意: “tackle” の “t” と “c” が近いのを意識し、「タックル」からローマ字変換で “tak-k-u-ru” → “t-a-c-k-l-e” と頭に入れておくと便利です。
以上が、名詞 “tackle” の詳細な解説です。釣りやスポーツの用具というニュアンスで使われることをしっかり押さえておきましょう。動詞の “tackle” とあわせて覚えることで、単語の応用力が高まるはずです。
〈U〉(スポーツ,特に釣りなどの)道具,装具
〈C〉〈U〉滑車装置,巻き上げ装具 / 〈C〉(ラグビー・アメリカンフットボールで)タックル