元となった辞書の項目
explore
解説
1. 基本情報と概要
単語: explore
品詞: 動詞 (transitive verb 他動詞)
英語での意味
- To travel through or around a place in order to learn about it.
- To investigate or examine something carefully to learn more about it.
日本語での意味
- 「探検する」「探求する」「調査する」という意味です。
具体的には、新しい土地や場所を巡って見て回るとき、あるいは物事の可能性や原因、意味を詳しく知るために調べるときなどに使われます。「未知のものを実際に見たり、調べたりして、より詳しく理解しようとするニュアンス」です。
活用形
- 現在形: explore / explores
- 過去形: explored
- 現在分詞・動名詞: exploring
- 過去分詞: explored
他の品詞形
- 名詞: exploration (探検、探究)
- 名詞: explorer (探検家、探究者)
- 形容詞: exploratory (調査の、探索の)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常的な文脈で使われる単語ですが、抽象的な「考えや情報を探る」ニュアンスも含むため、やや中級レベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語源構成
- ex-: 「外へ、〜の外に」などの意味を持つ接頭語
- plorare(ラテン語): 「探る、求める、嘆く」の意味
この2つが組み合わさって「外へ探し求める」というイメージが生まれました。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- explore a city (街を探検する)
- explore possibilities (可能性を探る)
- explore new ideas (新しいアイデアを探求する)
- explore options (選択肢を検討する)
- explore the opportunity (機会を探る)
- explore the universe (宇宙を探検する)
- explore different perspectives (異なる視点を探る)
- explore one's feelings (自分の感情を探る)
- explore an issue (問題を検討する)
- explore for resources (資源を探索する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “explorare” が由来で、「調べる」「探査する」といった意味を持ちます。
使用時の注意点やニュアンス
- 「physically(物理的に)どこかを探検する」場合と、「abstractly(抽象的に)問題やアイデアを探求する」場合の両方で使われます。
- 日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使われる単語です。
- カジュアルにもフォーマルにも使えますが、ビジネスや学術の場では「詳細を検討する」「深く調べる」といった意味合いでよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 「explore + 目的語」の形をとります。
- 例: “I want to explore new opportunities.” (私は新しい機会を探求したい)
- 目的語が必要ない場合は「We went exploring.(私たちは探検に出かけた)」のように、進行形や分詞形を使って意味を補います。
一般的な構文やイディオム
- explore the idea (of ...): 「…のアイデアを探求する」
- explore all avenues: 「あらゆる手段・可能性を探る」
- go exploring: 「探検に出かける」(口語的表現)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I want to explore new restaurants in the neighborhood.”
(近所の新しいレストランをいろいろ回ってみたいな。) - “Let's explore the city by bike this weekend.”
(今週末は自転車で街を探検しようよ。) - “She spent her holiday exploring different hobbies.”
(彼女は休暇中、さまざまな趣味を試してみた。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our team should explore the possibility of expanding into Asian markets.”
(私たちのチームはアジア市場への拡大の可能性を探るべきです。) - “We’re exploring a new partnership with a local distributor.”
(地元の流通業者との新たな提携を模索しています。) - “Let’s explore different ways to cut costs without sacrificing quality.”
(品質を損なうことなくコスト削減する方法を検討しましょう。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “The study explores the correlation between sleep patterns and productivity.”
(その研究は睡眠パターンと生産性の相関関係を探っています。) - “Researchers are exploring innovative solutions to address climate change.”
(研究者たちは気候変動に対処する革新的な解決法を探っています。) - “This paper explores how social media usage affects mental health.”
(この論文では、ソーシャルメディアの使用がメンタルヘルスにどのように影響するかを探求しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- investigate(調査する, 突き止める)
- 警察や研究者が、「ある事実や事件などを詳しく調べる」イメージ。
- 警察や研究者が、「ある事実や事件などを詳しく調べる」イメージ。
- examine(詳しく調べる, 検査する)
- 分析や検査の文脈で使われることが多い。
- 分析や検査の文脈で使われることが多い。
- probe(探る, 徹底的に調査する)
- 特に問題や事件を深く突っついて解明しようとするイメージ。
- 特に問題や事件を深く突っついて解明しようとするイメージ。
- look into(調査する)
- カジュアルな表現。日常会話やビジネスメールでよく使われる。
反意語
- ignore(無視する)
- 「ただ放っておく」「探求または調査しない」イメージ。
- 「ただ放っておく」「探求または調査しない」イメージ。
- neglect(怠る, 放置する)
- 「調べるべきことを放置する」イメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɪkˈsplɔːr/ または /ɛkˈsplɔːr/(米音・英音ともに類似発音)
- 強勢は「ex*plore」の **plor* の部分に置かれます。
- アメリカ英語では語尾の “r” をはっきりと発音し、イギリス英語では “r” はあまり強く発音しない傾向があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “explor” や “exlpore” などと間違いやすいので、最初の “ex” と “pl” の順番、「-ore」の終わり方に注意。
- 同音異義語との混同: “implore” (懇願する) とスペリングが似ているので注意。
- 試験での出題傾向: TOEICやIELTSのReading/Listeningパートなどで「市場調査」「新規事業分野の検討」といった文脈で頻出します。エッセイやスピーキングでも汎用性の高い単語なので覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源で覚える: 「ex-(外へ)」+「plorare(探求する)」→「外へ出て探し回る」イメージ。
- 音とイメージで覚える: “Ex” を「エックス」とイメージし、“plore” を「探す・探求する」とひとまとめにして、頭の中で “x + 探す = explore!” と覚える。
- 関連ストーリー: 「好きな物や行きたい場所を探し当てるために外へ飛び出す」絵や漫画を想像すると、アウトドア探検やネットサーフィンなど、さまざまな「探検シーン」を思い浮かべやすいでしょう。
以上が、動詞 “explore” の詳細解説です。新しい場所を歩き回ることから、抽象的な問題解決まで、幅広く使われる便利な単語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'詳しく調べる,調査する
意味(2)
探検する
意味(3)
〈未知・未調査の場所〉‘を'探検する,実地調査する