最終更新日:2025/09/04
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agency

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元となった辞書の項目

agency

名詞

〈C〉代理店 / (政府の)機関 / 〈U〉(事の達成を助ける)力,働き / 仲介, 媒介, 世話

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解説

1. 基本情報と概要

単語: agency

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語):

1) An organization or business that provides a particular service (e.g., a travel agency)

2) The capacity of individuals or entities to act independently and make their own choices (philosophical/sociological context)

意味(日本語):

1) 特定のサービスを提供する組織や企業(例:旅行代理店)

2) 人が自律的に行動したり、意思決定したりする力や能力(特に社会学や哲学で使われる文脈)

「特定のサービスを仲介・提供する企業や機関を指す時に使われます。また、社会学的・哲学的な文脈では、人や主体が自分の意志で行動する力を指すというニュアンスで使われています。」


  • 活用形:


    • 単数形: agency

    • 複数形: agencies


  • 他の品詞形:


    • agent (名詞) …「代理人」「要因」という意味

    • agential (形容詞) …「主体としての」「主体性に関する」という学術的文脈での形容詞


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)

    B2は「中上級レベル」であり、ある程度複雑な文脈での単語を理解する力が必要になります。ビジネスや学術的な話題にも対応していくレベルです。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 語源となるラテン語「agere(行動する)」から派生した「agentia」が変化して「agency」となりました。

    • 接頭語や接尾語は明確には付いておらず、語幹に由来する派生としては「agent (代理人)」「agential (主体性に関する)」などがあります。


  • 派生語・類縁語:


    • agent (代理人)

    • agenda (予定表、やることリスト) … もともと「やるべきこと」を意味するラテン語から派生

    • agentic (主体的な) … 心理学・社会学で「自ら行動を起こす力」を表す形容詞


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10個:


    1. travel agency(旅行代理店)

    2. advertising agency(広告代理店)

    3. real estate agency(不動産業者)

    4. government agency(政府機関)

    5. talent agency(芸能事務所)

    6. news agency(通信社)

    7. law enforcement agency(法執行機関)

    8. creative agency(クリエイティブエージェンシー)

    9. local agency(地方機関、地元の代理店)

    10. sense of agency(主体感、自分が行為を行っているという感覚)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語の「agere(行動する/駆り立てる)」→「agentia(行動すること/力)」→「agency(代理店、行動の主体性)」という流れで中世フランス語を経て英語化されました。


  • ニュアンス:


    • 企業や機関としての「代理店」「仲介業者」は、比較的カジュアルからビジネスまで幅広く使われます。

    • 「主体として行動する力」という哲学・社会学的意味での “agency” は、ややアカデミック寄りの文脈で使われることが多いです。

    • 口語では「仲介業者」としての意味でよく見かけますが、学術文章では「主体性」を表すニュアンスにも注意が必要です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞)


    • 冠詞を伴って「an agency」「the agency」として使われ、複数形は「agencies」となります。

    • 「sense of agency」など抽象的な表現で使う場合もありますが、基本的には可算となります。


  • 一般的な構文例:


    • “(Name of service) + agency” で「◯◯代理店・機関」を表す。

    • “the agency of + (person/thing)” で「~による作用/主体性」を表す。

    • “have agency” で「自己決定権または主体性を持つ」というニュアンス。


  • フォーマル/カジュアル:


    • ビジネスシーンでは「エージェンシー」として、企業・組織名称に使われやすい。

    • カジュアルな文脈でも「travel agency」など、日常会話でよく登場する。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I booked my flight through a travel agency.”

    (旅行代理店を通して航空券を予約したよ。)


  2. “Do you have a good real estate agency you can recommend?”

    (いい不動産屋さん、紹介してもらえる?)


  3. “She visited the local employment agency to find a job.”

    (彼女は仕事探しのために地元の職業紹介所を訪れました。)


ビジネスでの例文


  1. “Our advertising agency came up with a new marketing campaign.”

    (私たちの広告代理店が新しいマーケティングキャンペーンを考案してくれた。)


  2. “We plan to collaborate with a creative agency to redesign our website.”

    (私たちはウェブサイトのリニューアルのために、クリエイティブエージェンシーと協力するつもりです。)


  3. “The company hired a recruitment agency to find specialized engineers.”

    (その会社は特殊なエンジニアを探すために、人材紹介会社を雇った。)


学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “The sociologist discussed how individual agency influences social structures.”

    (その社会学者は、個人の主体性が社会構造にどのような影響を与えるのかを論じました。)


  2. “Philosophers debate whether humans truly possess free will or if our agency is limited.”

    (哲学者たちは、人間が本当に自由意志を持つのか、それとも主体性が限られているのかを議論しています。)


  3. “Her research focuses on the concept of agency in marginalized communities.”

    (彼女の研究は、社会的に疎外されたコミュニティにおける主体性の概念に焦点を当てています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. bureau (局、事務所) → 政府機関などにおける「局」を指す際に使われる。

    2. firm (会社) → 一般的な企業。「代理店」であるかどうかには関係しない。

    3. organization (組織) → 広い意味の「組織」。

    4. intermediary (仲介者、仲介組織) → 「仲介する」という機能にフォーカス。

    5. office (事務所) → 場所や組織体を漠然と指す。


  • 反意語:


    • client (顧客) → エージェンシーを利用する側。

    • principal (本人) → エージェントに代理された「当事者」。


「agency」は主体的にサービスを提供する側なので、反意語はサービス利用者を指す「client」などが挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈeɪ.dʒən.si/

  • アメリカ英語: [ˈeɪ.dʒən.si] (エイ・ジェン・シー)

  • イギリス英語: [ˈeɪ.dʒən.si] (ほぼ同じ)

アクセント位置:

最初の音節 “A-” にストレスがあります。

よくある間違いとしては “a-gen-cy” の母音部分をあいまいに発音してしまうことがあります。アクセントを “エイ” の部分に置き、”ジェン” を短く発音すると自然に聞こえます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: agancyagencey などとつづりを間違える。

  2. 発音: “エージェンシー” ではなく “エイジェンシー” のアクセントを意識する。

  3. 意味の把握: “agency” は「代理店」「サービス組織」という意味以外に、「主体性」という抽象的意味があるため、文脈で混同しないように注意。

  4. TOEICや英検などの試験対策: ビジネス文脈で「travel agency」「recruitment agency」などは頻出。社会学・哲学の文献を読む際に「agency = 主体性」という意味もよく登場。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「agent (代理人) + -cy(状態)」という語構成をイメージすると覚えやすい。

  • 「人やものを“動かす” (agere) 力を持つのが“代理店”」と覚えると、ラテン語由来の「行動する」というルーツからイメージをつなげられます。

  • 「travel agency = 旅行を手配して“動かす”ところ」と具体例で関連づけると記憶に残りやすいでしょう。


以上が agency の詳細解説です。単なる「代理店」「仲介組織」という意味だけでなく、「主体としての行動力」の意味にも使われることをぜひ押さえてください。

意味のイメージ
agency
意味(1)

〈C〉代理店,取扱店;周旋所;代理人

意味(2)

〈C〉(政府の)機関,庁

意味(3)

〈U〉(事の達成を助ける)力,働き,作用,手段

意味(4)

〈U〉仲介,尽力,世話

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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