最終更新日:2024/06/17
正解を見る

scale

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

scale

名詞

規模,尺度,スケール

このボタンはなに?

計量器によると、バッグの重さは20kgだった。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: scale

品詞: 名詞 (ほかに動詞としても使われる)

英語での主な意味・用法は以下の通りです:


  1. はかり・天秤 (measuring instrument for weight)

  2. 魚や爬虫類などのうろこ (protective layer on fish, reptiles)

  3. 規模・スケール (extent, size, or range of something)

  4. (地図などの)縮尺 (ratio of distance on a map to real distance)

  5. (音楽の)音階 (a series of musical notes ordered by pitch)

日本語で言うと、「はかり」「うろこ」「規模」「縮尺」「音階」といった意味になります。日常的には、「物の重さを測るはかり」や「物事の規模を表す」という場面でよく使われます。シーンに応じて意味が変わるため、文脈から判断する必要があります。

CEFRレベル: B2 (中上級)

→ 一定の単語力がある学習者が目にする機会が増えやすい単語です。

活用形


  • 単数形: scale

  • 複数形: scales

  • 動詞形: scale(s), scaling, scaled(「登る」「拡大・縮小する」「測る」などの意味を持つ)

他の品詞形


  • 動詞: to scale (他動詞) 「登る、上る」/ 「規模を変える」

    例: The climbers scaled the steep cliff. (登る)

    例: We need to scale the image to fit the page. (拡大・縮小)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源的な接頭語・接尾語は特にありませんが、古フランス語やラテン語からの派生形が見られます(詳細は後述)。

詳細な意味と関連表現


  1. はかり・天秤 (a weighing device)

    例: “kitchen scales” (台所のはかり)


  2. うろこ (the small plates covering fish, reptiles, etc.)

    例: “fish scales” (魚のうろこ)


  3. 規模・スケール (the size or level of something)

    例: “on a large scale” (大規模に)


  4. 縮尺 (the ratio of a model or map to the actual size)

    例: “a 1:100 scale map” (縮尺1:100の地図)


  5. 音階 (a series of notes in music)

    例: “practice the C major scale” (ハ長調の音階を練習する)


よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. “bathroom scale” — (体重計)

  2. “digital scale” — (デジタルはかり)

  3. “scale of the problem” — (問題の規模)

  4. “scale model” — (縮尺模型)

  5. “full-scale” — (全面的な、本格的な)

  6. “scale up/down” — (拡大/縮小する)

  7. “pay scale” — (給与水準)

  8. “economies of scale” — (規模の経済)

  9. “off the scale” — (基準を超えて、非常に高い)

  10. “scale the fish” — (魚のうろこを取る) (ここで動詞としても使われる)


3. 語源とニュアンス

英語の “scale” は、古フランス語の “escale” (ガワ・うろこ) やラテン語の “scala” (はしご・階段) に由来するとされています。音階・階段など「段階的に並んだもの」を指すニュアンスが、そこから「規模」や「縮尺」の概念に派生していきました。また、魚のうろこを意味する “scale” は古ノルド語など複数の起源が指摘され、語源が複合的な単語です。


  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「規模」を表す “scale” はビジネスや学術の場面でも頻繁に使われるややフォーマルな印象。

    • 「うろこ」は比較的限定された生物系など専門分野での使用が多い。

    • 「はかり」はカジュアルな日常会話でもよく使われる。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての可算・不可算:


    • “scale” が「はかり(機械)」を意味する場合は可算名詞 (a scale / scales)。

    • 「規模」など抽象的な概念を表す場合は不可算名詞として単数形で使われることが多い。

    • 「うろこ」は可算名詞 (a fish scale / fish scales)。


  • イディオムや構文


    1. “on a global scale” — 世界規模で

    2. “tip the scales” — 決定的に影響を与える (主に比喩表現)


  • 形式: フォーマルな文書、ビジネスシーンでは “on a large scale” などがよく使われ、口語でも通じます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I need to buy a new bathroom scale to keep track of my weight.”

    (新しい体重計を買って体重を管理したいんだ。)


  2. “Look at the fish scales shining in the sunlight!”

    (太陽の光で魚のうろこがキラキラ光ってるね!)


  3. “The map’s scale is 1:50,000, so be careful with distances.”

    (この地図は縮尺が1:5万だから、距離に注意してね。)


(2) ビジネス


  1. “We should expand our operations on a global scale to stay competitive.”

    (競争力を維持するために、事業を世界規模で拡大すべきです。)


  2. “The pay scale at this company is quite competitive.”

    (この会社の給与水準はかなり競争力があります。)


  3. “We need to consider economies of scale when we plan our production.”

    (生産を計画するときには規模の経済を考慮する必要があります。)


(3) 学術的・専門的


  1. “This geological scale helps us understand the Earth’s layers over millions of years.”

    (この地質年代尺度は、数百万年にわたる地球の層を理解するのに役立ちます。)


  2. “They developed a new scale to measure customer satisfaction.”

    (顧客満足度を測定する新しい指標(尺度)を開発しました。)


  3. “The C major scale is fundamental when learning musical theory.”

    (ハ長調の音階は音楽理論を学ぶ上で基礎的なものです。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. range (レンジ, 範囲)


    • 意味が「範囲」に近いときに使われる。 “range” は数値的範囲などにも広く使う。


  2. size (サイズ, 大きさ)


    • 単純に大きさを表すときに使うが、「規模」のニュアンスでは “scale” の方がフォーマル。


  3. scope (スコープ, 範囲)


    • 物事の範囲を表すが、抽象的な計画や内容の広がりを示す際に使用。


  4. balance (はかり, バランス)


    • “scale” と同じく「はかり」の意味で使われることがあるが、一般的に “balance” は「均衡」。


反意語 (antonyms)


  • 「うろこ」や「はかり」など、明確な反意語はありませんが、「縮尺」→ (拡大・縮小) に対しては “enlarge” と “reduce” (動詞) が対になる形で議論されることもあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /skeɪl/

  • アクセント: 1音節語なので、特に強弱の区別は simple (スケイルの /skeɪl/)

  • アメリカ英語/イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では若干「スケイル」と伸ばして発音される傾向があります。

  • よくある間違い: “skale” と綴ってしまうスペルミスがある。子音の順序に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “sclae” や “skale” など、母音と子音の順序の間違いが起こりやすい。

  2. 同音異義語との混同: 特にはありませんが、動詞として “scale” を使う際に意味がわからなくなりがちです。

  3. 試験対策: TOEIC や英検ではビジネス文脈で「規模」の意味や、地図・図表に関する “scale” がよく登場します。文脈で判断できるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「スケールが大きい」という日本語の表現を思い出せば、「大きさや規模を表す単語」として記憶しやすいです。

  • 「はかり」→ “bathroom scale” を家にある体重計のイメージで覚える。

  • 「うろこ」→ “scale” というと剥がれ落ちる薄い板状のイメージ。

  • 地図の “scale” は “model” や “proportion” と関連付けて覚えるとよいかもしれません。

「名詞の scale は形がたくさんある」とイメージしておけば、派生や文脈で迷いにくくなります。併せて動詞形 (“to scale”) の使い方にも慣れておくと、より理解が深まります。

意味のイメージ
scale
意味(1)

段階,等級,階級

意味(2)

比率,縮尺

意味(3)

(物差しなどの)目盛り

意味(4)

(目盛りの付いた)物差し;温度計,(各種の)スケール

意味(5)

規模,スケール

意味(6)

音階

意味(7)

記数法,…進法

意味(8)

…‘を'よじ登る

意味(9)

(…に合わせて)…‘を'調整する《++to+

意味(10)

…‘を'縮尺で製図(設計)する

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★