最終更新日:2025/02/25
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damage

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元となった辞書の項目

damage

名詞

〈U〉損害, 被害

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嵐が建物に大きな被害をもたらしました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: damage

品詞: 名詞 (不可算名詞が基本。ただし法律用語などでは複数形「damages」で「損害賠償金」となる場合もあり)

意味 (英語): Harm or injury that causes something to lose its value, usefulness, or normal function.

意味 (日本語): 物や状態に与えられる損害や被害のこと。日本語では「損害」「被害」という意味です。例えば、洪水で家や車が壊されたり、ミスによって会社に損害が出たりするようなときに使われます。一般的には物理的な損壊だけでなく、名誉を傷つけるような場合にも使われることがあります。


  • 「damage」は、何かを壊したり傷つけたりして価値や機能を失わせるニュアンスで使われます。

  • 事故、災害、ミス、自然現象など、大きな被害だけでなく、ちょっとした損傷にも使われる、比較的幅広いイメージの単語です。

活用形:


  • 「damage」は通常不可算名詞として用いられます。

  • 「damages」(複数形)は、法的に「損害賠償金」という特別な意味で用いられます。

  • 動詞として使う場合は「to damage (~に損害を与える)」となります。

CEFR レベル: B1 (中級)


  • 「damage」は日常生活からビジネス、法的な場面まで幅広く使われる単語です。中級者にとって覚えておきたい必須語彙といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源: 後述の通り、古フランス語の “damage” やラテン語 “damnum” (「損害」「罰」)に由来するとされています。

  • 現代英語でははっきりとした接頭語・接尾語を含む形ではありません。

関連語・他品詞


  • 動詞形: “damage” (例: The storm damaged the roof.「嵐が屋根を損傷した」)

  • 形容詞形: 直接の形容詞形はありませんが、過去分詞の “damaged” を形容詞的に用いて「損傷した~」を表すことがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. cause damage(損害を引き起こす)

  2. severe damage(甚大な被害)

  3. property damage(物的損害)

  4. sustain damage(被害を被る)

  5. damage control(被害拡大を食い止めるための対策)

  6. collateral damage(巻き添え被害)

  7. pay damages(損害賠償を支払う)

  8. irreversible damage(元に戻せない損害)

  9. minimal damage(最小限の損害)

  10. damage assessment(被害評価)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「damage」は、古フランス語 “damage” (損害・被害)やそのもとになったラテン語 “damnum” (損害・罰)が語源とされています。

  • 歴史的には「何か良い状態から悪い状態への変化」を表す言葉として幅広く使われてきました。

ニュアンスと使用上の注意


  • 「damage」は物理的な壊れや傷みだけではなく、名誉や評判など抽象的なものへの害も指します。

  • ビジネスや法的文脈では、厳粛なニュアンスを帯びます。カジュアルな会話でも「壊れた」の言い換えとしてよく使われます。

  • 「被害を与える」という若干ネガティブな響きがある言葉ですので、失礼にならないよう文脈に気をつけて使うとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての用法


    • 通常は不可算名詞ですが、文脈に応じて可算名詞的な使い方をする場合もあります。特に法律用語として “damages” という形で使うときは「損害賠償金」という意味になるので注意が必要です。


  • 動詞としての用法(to damage)


    • 他動詞として用いられ、「~を傷つける」「~に損害を与える」という意味を持ちます。例えば The fire damaged the building.(その火事は建物に損害を与えた)。


一般的な構文・イディオム


  • (Something) suffers damage.

    例: The car suffered damage in the accident.(その車は事故で被害を受けた)

  • (Someone) is liable for damages.

    例: The company was found liable for damages.(その会社は損害賠償の責任を問われた)

  • do damage to ~

    例: The storm did a lot of damage to the houses.(嵐は家に大きな被害をもたらした)


5. 実例と例文

① 日常会話での例文(3文)


  1. “Did you see the damage to my phone screen? I dropped it yesterday.”

    (私の携帯の画面のひび割れを見た? 昨日落としちゃってさ。)


  2. “The hail caused some damage to our car’s roof.”

    (ひょうのせいで車の屋根が少しへこんじゃったよ。)


  3. “Be careful not to damage the table when you move it.”

    (テーブルを移動するときに、傷つけないように気をつけてね。)


② ビジネスシーンでの例文(3文)


  1. “We need an official estimate of the damage to file an insurance claim.”

    (保険請求をするには、正式な損害見積もりが必要です。)


  2. “The supplier is responsible for any damage that occurs during transport.”

    (輸送中に発生したあらゆる損害は、業者側が責任を負います。)


  3. “Our team is currently conducting a damage assessment after the server crash.”

    (サーバー障害の後、私たちのチームはただいま被害状況を評価しています。)


③ 学術/専門的な文脈での例文(3文)


  1. “The study examines the long-term environmental damage caused by industrial waste.”

    (その研究は産業廃棄物によって引き起こされる長期的な環境破壊を調査している。)


  2. “In legal terms, ‘damages’ often refers to the monetary compensation awarded by the court.”

    (法的な文脈では “damages” とは、裁判所によって認められる金銭的賠償金を指す。)


  3. “Excessive noise levels can inflict permanent hearing damage.”

    (過剰な騒音は恒久的な聴力障害を引き起こす可能性がある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. harm(害)


    • 「精神的・身体的なダメージ」など広く有害な状態を指す。やや抽象的。


  2. injury(傷害)


    • 主に人や動物など、身体的なケガに使われる。


  3. destruction(破壊)


    • 「完全に破壊する」というニュアンスが強く、「damage」よりも大きな被害を想起させる。


  4. loss(損失)


    • 「なくなる」「失う」という側面に焦点がある。「damage」に比べて抽象的。


反意語


  • repair(修理)

  • restore(元の状態に戻す)

いずれも物理的・機能的に元の状態に戻すニュアンスの単語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈdæm.ɪdʒ/


    • アメリカ英語: [ˈdæm.ɪdʒ]

    • イギリス英語: [ˈdæm.ɪdʒ]

      (アメリカ・イギリスで大きな差はありませんが、微妙に “æ” の口の開き方に違いがあります。)


  • アクセント: 第1音節 “dam”(dæm) に強勢があります。


  • よくある発音ミス:


    • “demage” と /e/ を入れてしまう誤り

    • “dam-age” のように第2音節を強く読んでしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 不可算か可算かの区別


    • 一般的には不可算名詞として扱うが、法律文脈では “damages” として「損害賠償金」を表す。


  2. スペルミス


    • “demage” とスペルを間違えないよう注意。


  3. 同音または似たスペリングとの混同


    • “dam” (ダム) や “damn” (ののしり言葉) などと混同しないように。


  4. TOEIC・英検など試験対策でのポイント


    • ビジネス文書・契約書などでよく登場する。特に「損害賠償(damages)」の意味は頻出。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ダメ(だ)」と聞こえるので「何かが壊れてダメになる」と覚えると印象に残りやすい。

  • 「ダメージを受けた」と日本語でもカタカナで使う例があるので、そこから派生して “damage” のスペルと意味をひもづけるとよいでしょう。

  • 「ダメージがある場所ほど価値が下がる」というイメージから、損害や被害という概念が覚えやすくなります。


以上が名詞「damage」の詳細な解説です。日常会話からビジネス・法的文脈まで幅広く活躍する単語なので、しっかりと使い方と文脈を押さえておくと便利です。

意味のイメージ
damage
意味(1)

〈U〉損害,損傷,被害

意味(2)

《複数形で》損害賠障[金]

意味(3)

《the~》《単数形で》《話》費用

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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