最終更新日:2025/11/23

〈C〉(国の行政区画としての)州,省,県 / 〈U〉(権威・責任などの及ぶ)範囲, (学問・活動などの)領域,分野 / 《the ~s》(首都・大都市に対して) 地方,いなか

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元となった辞書の項目

province

名詞

〈C〉(国の行政区画としての)州,省,県 / 〈U〉(権威・責任などの及ぶ)範囲, (学問・活動などの)領域,分野 / 《the ~s》(首都・大都市に対して) 地方,いなか

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彼は忙しい都会の生活を逃れるために小さな州に引っ越しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語


  • province(名詞)

意味(英語)


  1. A principal administrative division of certain countries or empires.

  2. An area of special knowledge, interest, or responsibility.

意味(日本語)


  1. (国家の)州、県、管区のような行政区画

  2. (知識や責任などの)専門領域、分野

「province」は、国の地方の区画として「州」や「県」を指すこともありますし、比喩として「自分の専門・分野」を表す言い方としてもよく使われます。たとえば、学問や仕事の領域を「someone’s province」といったふうに表すイメージです。

品詞と活用形


  • 品詞: 名詞(可算名詞)

  • 単数形: province

  • 複数形: provinces

他の品詞形


  • provincial(形容詞):地方の、州の、偏狭な

    例:provincial government(州政府)

  • provincially(副詞):地方に関して、地方的に

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「行政区画」や「専門領域」を表すために、少しアカデミックやビジネス用途で使われる単語です。ある程度英語に慣れてきたレベルで習得するとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「province」の語は、ラテン語の “provincia” に由来します。


    • pro-(前に、前方へ)

    • vincere(征服する)の変形が含まれる、という説もありますが、詳細は確定していません。


イメージと用法


  1. 行政区画としてのprovince: カナダや中国など、州や省を指す際に使われます。

  2. 専門領域としてのprovince: 「それは私の管轄(領域)だ」「それは私の得意分野だ」というニュアンスを示します。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. within the province of …

    → …の管轄(領域)内で

  2. beyond the province of …

    → …の管轄(領域)外で

  3. a remote province

    → 遠隔地の州(地方)

  4. the province of Quebec

    → (カナダの)ケベック州

  5. the provincial government

    → 州(地方)政府

  6. provincial capital

    → 州都

  7. outside one’s province

    → 自分の専門(責務)外

  8. purely a matter of one’s own province

    → 完全に自分の管轄(専門)の問題

  9. to govern a province

    → (州など)を統治する

  10. to stay in the provinces

    → 地方に滞在する


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “provincia” に由来し、元々はローマ帝国の「属州」を意味しました。ローマ時代に「征服した地域」を指したことから、行政区画として各国に取り入れられました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 行政区画として使う場合:地方の州や県などを指します。

  • 専門分野として使う場合:書き言葉やフォーマルな場で用いられ、やや固い印象です。

  • 会話でも使われますが、どちらかというと文章表現寄りで、カジュアルな日常会話で頻繁に使う単語ではありません。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞(可算名詞)


    • 通常「a province / the province / provinces」と冠詞や複数形を伴います。


  2. 構文例


    • “This issue falls within the province of the HR department.”

      → この問題は人事部の管轄内にある。

    • “He has always felt that art is strictly the province of experts.”

      → 彼は芸術は専門家の領域だとずっと思っている。


  3. 使用シーンとフォーマル度


    • 行政区画の意味:公的書類やビジネス文書、ニュース記事などで使われることが多い。

    • 専門分野の意味:論文、ビジネス、法律関連などのフォーマルな場面で使われやすい。



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I’m visiting a small province in Canada next summer to see my relatives.”

    → 来年の夏、カナダの小さな州にいる親戚を訪ねるんだ。

  2. “It used to be a quiet province, but now it’s quite developed.”

    → 以前は静かな地方だったけど、今ではかなり発展しているよ。

  3. “That’s not really my province; you should ask someone else.”

    → それは私の専門領域じゃないから、ほかの人に聞いてみて。

ビジネスシーン


  1. “Our company has recently expanded into several provinces in China.”

    → 当社は最近、中国の複数の省へ事業を拡大しました。

  2. “Making financial decisions is outside my province; I’ll refer you to the CFO.”

    → 財務判断は私の管轄外です。CFOにおつなぎしますね。

  3. “He is responsible for the overall profit within his province.”

    → 彼は担当している地域(管轄内)の総収益に責任を負っている。

学術的・アカデミック


  1. “The socio-economic dynamics in this province have been a subject of extensive research.”

    → この州の社会経済的な動向は広範な研究の対象となっている。

  2. “Cultural heritage often varies significantly from one province to another.”

    → 文化的遺産は州ごとに大きく異なることが多い。

  3. “The legal framework within each province may influence educational policy differently.”

    → 各州内の法的枠組みが教育政策に異なる影響を及ぼす場合がある。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. region(地域)


    • 「province」より広い・漠然とした範囲を指し得る。行政的区分より地理的なニュアンスが強い。


  2. area(地域、領域)


    • 「エリア」。さらに漠然としていて、行政区画というニュアンスは薄い。


  3. territory(領土、区域)


    • 国などが実際に統治する範囲をあらわす公式的表現。


  4. domain(領域、分野)


    • 専門分野や学問分野を含む場合にも使えるが、より「公式な領域」の響きがある。


反意語


  • metropolis(大都市)


    • 都市部を指し、地方の「province」と対比的に使われることがある。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • イギリス英語: /ˈprɒv.ɪns/

    • アメリカ英語: /ˈprɑː.vɪns/


  • アクセントは冒頭の “prov-” に置かれます(プロヴィンス)。

  • よくある誤り: “province” の “vin” を [vain] のように発音してしまうことがありますが、正しくは /vɪn/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「province」を「provice」と誤記するケースがあります。

  • 同音・類似語との混同: “provide” と形が似ているので注意。

  • 試験対策: TOEICや英検の読解問題で「行政区画」や「専門領域」の文脈で登場する可能性があります。余裕があれば言い換え表現も覚えておくと良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ラテン語の“provincia”から来ているというストーリーをイメージすると、古代ローマの属州(征服した土地)を思い浮かべられます。

  • “pro-” が「前に」「前方へ」という接頭語で、ある範囲を区切って管理するイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「自分の専門”province”」という感覚で、何かを担当している「領域」を思い浮かべると、ニュアンスをつかみやすくなります。


以上が province の詳細解説です。行政区画としても専門分野としても使えるので、文脈に合わせて意味を把握しておくと、英語の理解がさらに深まるでしょう。

意味のイメージ
province
意味(1)

〈C〉(国の行政区画としての)州,省,県

意味(2)

《the provinces》(首都・大都市に対して)地方,いなか

意味(3)

〈C〉属州(古代ローマで,ローマの支配下にあったイタリア本国以外の土地)

意味(4)

〈C〉(大主教・修道会の)管区

意味(5)

〈U〉(権威・責任などの及ぶ)範囲,(学問・活動などの)領域,分野

意味(6)

〈U〉(特定の動植物の)生息地域,繁殖地域

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

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