最終更新日:2025/12/04

(状況などの)分析者,解説者 / (科学・経済・政治の)分析者 / 《米》精神分析家(医)(psychoanalyst)

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元となった辞書の項目

analyst

名詞

(状況などの)分析者,解説者 / (科学・経済・政治の)分析者 / 《米》精神分析家(医)(psychoanalyst)

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解説

名詞 “analyst” の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語表記: analyst

品詞: 名詞 (複数形: analysts)

意味(英語): A person who analyzes or studies something in detail, especially as a profession.

意味(日本語): “分析者”や“アナリスト”のことです。特定の領域(金融、政治、心理学、データなど)で情報やデータを分析し、結果をまとめたり提案をしたりする人を指します。専門的な知識やスキルを活かして、客観的に状況を評価し、結論を導き出すニュアンスを含みます。


  • CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

    ビジネスや学術的な専門領域でよく登場するため、中級上のレベルに相当します。

派生形


  • analysis (名詞 / アナリシス; 分析)

  • analyze (動詞 / アナライズ; 分析する)

  • analytical (形容詞 / アナリティカル; 分析的な)


2. 語構成と詳細な意味


  • ana-: 古代ギリシャ語由来の「分解・再び・上へ」を意味する接頭語

  • lyst: “解きほぐす”や“ゆるめる”という意味をもつ「lyein (λύειν)」に由来

これらの組み合わせから、「分解して考察する人」という意味合いが生まれました。

関連語・派生語


  • financial analyst (金融アナリスト)

  • data analyst (データアナリスト)

  • political analyst (政治アナリスト)

  • market analyst (市場アナリスト)

よく使われるコロケーション(10例)


  1. financial analyst → 金融アナリスト

  2. data analyst → データアナリスト

  3. leading analyst → 有力なアナリスト

  4. industry analyst → 業界アナリスト

  5. political analyst → 政治専門のアナリスト

  6. market analyst → 市場アナリスト

  7. senior analyst → 上級アナリスト

  8. analyst firm → 分析会社 / 調査機関

  9. research analyst → 調査アナリスト

  10. chief analyst → チーフアナリスト / 主任アナリスト


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古代ギリシャ語 “analysis” は “ana-” (分解・上へ) + “lysis” (ほどく) からきています。そこから「解きほどいて理解すること」を意味し、「analyst」はそれを職業や専門として行う人というニュアンスになります。

  • 使用上の注意:


    • ビジネス・専門領域で使われる際、フォーマルな響きがあります。

    • カジュアルな日常会話では「analyst」はあまり日常的には使われませんが、ニュースやレポートなどの中では頻出します。


  • 感情的な響き: 比較的中立的・客観的な印象を与え、「冷静な分析官」というイメージが伴いやすい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞 (可算名詞)


    • 通常は可算名詞として扱われ、必要に応じて「an analyst / the analyst / analysts」と冠詞や複数形で使います。


  2. 使われる構文例


    • “[Someone] works as an analyst for [Company].”

      → (誰か)は(会社)でアナリストとして働いている。

    • “She was hired as a senior analyst.”

      → 彼女は上級アナリストとして採用された。


  3. フォーマル / カジュアル


    • 一般的にフォーマルな文章・ビジネスシーン・専門文献で頻出する傾向があります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “My friend is an analyst, but I’m not entirely sure what she does every day.”

    (友達がアナリストなんだけど、実際どんな仕事をしているのかよくわからないんだ。)

  2. “Did you see the news? That analyst explained the market fluctuation really well.”

    (ニュース見た? あのアナリストが市場の変動をすごく分かりやすく説明してたよ。)

  3. “I heard you want to become a data analyst in the future?”

    (将来はデータアナリストになりたいって聞いたけど?)

(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to consult with our financial analyst before making this investment.”

    (この投資を決める前に、当社の金融アナリストに相談しないといけません。)

  2. “Our new market analyst will provide a detailed report by Friday.”

    (新しい市場アナリストが金曜日までに詳しい報告書を提出します。)

  3. “The chief analyst’s predictions last quarter were remarkably accurate.”

    (前四半期の主任アナリストの予測は驚くほど正確でした。)

(C) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “A political analyst interprets election data using various statistical models.”

    (政治アナリストはさまざまな統計モデルを用いて選挙データを分析します。)

  2. “Psychological analysts focus on understanding underlying behavioral patterns.”

    (心理学的アナリストは行動パターンの根底を理解することに専念します。)

  3. “He published numerous papers as a leading analyst in his field.”

    (彼はその分野の第一人者として、多数の論文を発表しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. examiner (調査員)


    • 細かく調べる人全般に対して使える。


  2. evaluator (評価者)


    • 数値やパフォーマンスを評価する際に用いる。


  3. researcher (研究者)


    • 研究を専門的に行う人に対して。


  4. specialist (専門家)


    • ある分野に特化している人全般を指す。


  5. consultant (コンサルタント)


    • アドバイスや助言をする人。分析的な役割も含む場合がある。


反意語 (Antonyms)

厳密な反意語はないですが、以下のように対象が異なる言葉として挙げられる場合があります:


  • layperson (素人・一般人):専門的な分析を行わない非専門家

  • subject (被験者):分析される側、研究の対象


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈænəlɪst/

  • アメリカ英語: 「アナリスト」のように、最初の “an” を強く発音し、/ˈæn-/ にアクセントがあります。

  • イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同じ発音です。/ˈæn-/ にアクセントを置きます。

  • よくある間違い: “analysis”と混同して発音を長くしてしまう(例: /əˈnæləsɪst/ としてしまう)ケースなどがあります。しっかり「アナリスト」と短く区切るのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “analyst” と “analysis” を混同して綴りを間違える(例: × “analist” など)。

  • 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はほぼありませんが、“annalist” (年代記編者) と間違えないようにする必要があります。

  • 試験対策: TOEICなどビジネス英語の試験や英検準1級・1級レベルではビジネスや経済分野の文脈で登場する可能性が高い単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 分解して“分析”する“人”: “analyze” + “-ist” (人を表す接尾辞) → “analyst”。

  • 音のつながり: 「アナライズ」(analyze) から “-ize” の代わりに “-yst” をつけて「アナリスト」のイメージ。

  • イメージストーリー: データの山を一つ一つ分解して読み解く、スーツ姿の担当者という印象を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。


以上が名詞 “analyst” の詳細解説です。さまざまな場面での使われ方を意識しつつ、派生語や発音にも注意して学習を進めてみてください。

意味のイメージ
analyst
意味(1)

(科学・経済・政治の)分析者

意味(2)

(状況などの)分析者,解説者

意味(3)

《米》精神分析家(医)(psychoanalyst)

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

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