最終更新日:2025/11/29

《名詞の前にのみ用いて》前の, 先の, 以前の / 《補語にのみ用いて》《話》早まった,せっかちすぎる

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元となった辞書の項目

previous

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》前の, 先の, 以前の / 《補語にのみ用いて》《話》早まった,せっかちすぎる

このボタンはなに?

その家の前の所有者が家具を残していった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: previous

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): coming or occurring before something else in time or order

意味(日本語): 「以前の」「前の」「先の」という意味です。何かが起こる前の時点や順序を示すときに使います。「前にあった」「一つ前の」というニュアンスです。


  • 活用形: 形容詞のため、基本的に変化形はありません(比較級・最上級をとらない単語です)。

  • 関連する品詞:


    • 副詞形: previously(「以前に」という意味)

    • 名詞形: previousness(かたい表現で「以前であること」程度の意味)


推定CEFRレベル: B1 (中級)

→ 日常英会話やビジネスなど、幅広く使えるため、ある程度英語に慣れた学習者にとってはよく見かける語です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • pre-: “前に” を意味する接頭語 (例: predict, prepare, prefix など)

  • 残りの要素 “vious” は、ラテン語由来で “via” (道) から派生しているとされます。

  • -ous: 形容詞化する際に用いられるラテン系の接尾語 (例: famous, furious など)

他の単語との関連性


  • previously(副詞)

  • predecessor(名詞、前任者)

  • preceding(形容詞、前にある)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. previous experience(以前の経験)

  2. previous job(前の仕事)

  3. previous meeting(前回の会議)

  4. previous day(前日)

  5. previous chapter(前の章)

  6. from the previous year(前年から)

  7. compare with the previous version(以前のバージョンと比較する)

  8. previous record(以前の記録)

  9. previous statement(前述の発言/声明)

  10. under the previous administration(前政権下で)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の praevius(「前に行く」「前を行く」)に由来すると言われています。

  • prae- (before) + via (way) + -ous (形容詞化)

ニュアンス・使う際の注意


  • 「以前の〜」「前の〜」と、ごく一般的に時間・順序の「前」を表すため、カジュアルな会話からビジネス文書まで幅広く使われます。

  • フォーマルな場面でも問題なく使用できますが、より口語では “earlier” などが使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: 必ず修飾する名詞の前に置きます。例: “my previous job”

  • 副詞形: previously「以前に」

  • 名詞を修飾するときは基本的に可算・不可算の区別なく使えますが、「何かがある前の段階」という概念を示すため、時間や順序を意識する文脈で使われます。

使用シーン


  • フォーマル/カジュアル両方: “I had a previous engagement.”(フォーマル気味)や “My previous car was blue.”(カジュアル)など幅広く使えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “My previous phone broke last week, so I had to buy a new one.”


    • (先週前のスマホが壊れたから、新しいのを買わなきゃいけなかった。)


  2. “I really liked my previous apartment because it was close to the train station.”


    • (前に住んでいたアパートが気に入っていたんだ。駅に近かったから。)


  3. “Did you see her previous hairstyle? She dyed her hair blonde before.”


    • (彼女の前の髪型を見た?以前はブロンドにしてたよ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Please refer to the previous report for more details on the sales figures.”


    • (売上数値の詳細については、前のレポートを参照してください。)


  2. “During my previous role, I managed a team of ten people.”


    • (前職では、10人のチームを管理していました。)


  3. “Our previous meeting ended without a conclusion, so let’s finalize the matter today.”


    • (前回の会議は結論が出なかったので、今日はその件をまとめましょう。)


学術的な文脈での例文


  1. “Based on the previous study, we extended the research to include more participants.”


    • (先行研究に基づき、研究対象をさらに多くの参加者に拡張しました。)


  2. “The data from previous experiments suggest a strong correlation between these variables.”


    • (以前の実験のデータは、これらの変数間に強い相関関係があることを示唆しています。)


  3. “In the previous chapter, we discussed the limitations of this model.”


    • (前章では、このモデルの限界について議論しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. former(前の・以前の)


    • “former” は「かつての〜」のニュアンスが強く、公式の場面で履歴や役職などを述べるときによく使われます。


  2. prior(前の・先の)


    • “prior” は法的文書や公的表現でよく使われ、フォーマルな響きがあります。


  3. preceding(前にある・すぐ前の)


    • “preceding” は順序上・段階的に「すぐに前にある」という印象で、書き言葉でよく使われます。


  4. earlier(より早い・以前の)


    • “earlier” は口語でも「もっと前、さっき」というように時間的に前を指す表現としてよく使われます。


反意語 (Antonyms)


  • next(次の)

  • subsequent(その後の)

  • following(次の・続く)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈpriː.vi.əs/


    • 強勢は最初の “pri” の部分にあります。


  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな差はありませんが、アメリカ英語は [ˈpriːviəs] または [ˈpriːvijəs] のように、少し “vi” の発音が弱められることがあります。イギリス英語は [ˈpriːviəs] が一般的。

  • よくある間違い: /pre-vi-ous/ と「プリビオス」や「プレヴィオス」のように誤って強勢を後ろに置きすぎる場合があります。あくまでも頭にアクセントを置くことが大切です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “previous” を “pervious” や “preview” と間違えて書いてしまう例がよくあります。

  • 同音異義語との混同: “previous” は類似したスペルをもつ “preview”(試写、下見)などと間違えやすいので注意が必要です。

  • 試験対策: TOEICや英検などで、時系列を表す文脈問題や読解において「前に~したことがある」などのフレーズでよく出てくる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「PRE(前)」でイメージ: “pre-” が “before” を意味する接頭語なので、「前のことを言っている」と覚えておくとスムーズ。

  • セットで覚える: “previous(形容詞)” と “previously(副詞)” をまとめて覚えると、語いが広がります。

  • よく見る言葉: “previous page” が本やサイトの「前のページ」を意味するのは頻出表現なので、そこからイメージすると覚えやすいです。


以上が “previous” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く使える便利な形容詞なので、例文と一緒に覚えてぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
previous
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》(時間・順序の上で)前の,先の,以前の

意味(2)

《補語にのみ用いて》《話》早まった,せっかちすぎる

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

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