最終更新日:2025/11/01

Written in French, this book is not easy to read.

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フランス語で書かれてあるので、この本は読むのがたいへんだ。

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元となった文法の項目
239
B2.1-B2.2

分詞構文(過去分詞・文頭)

接続詞や主語を省略できる分詞構文(過去分詞)

フランス語で書かれてあるので、この本は読むのがたいへんだ。

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説明

以下では、分詞構文のうち、過去分詞を文頭に置いた構文(「過去分詞・文頭」)について詳しく解説します。


分詞構文とは?

分詞構文とは、動詞の現在分詞(-ing 形)過去分詞(-ed 形など)を用いて、主節に付け足すように修飾する構文のことです。本来は「接続詞 + 主語 + 動詞」の形で表すところを、分詞を使うことで短くまとめ、文を簡潔に伝えることができます。

たとえば、


  • “As I was walking down the street, I found a nice café.”

という文は、


  • “Walking down the street, I found a nice café.”

のように書き換え可能です。接続詞 (as) や主語 (I) を省略して、現在分詞 “walking” による分詞構文に置き換えています。


過去分詞を用いた分詞構文(文頭)

過去分詞を文の先頭に置く形は、次のように主に受動的な意味完了した状態を表すときに使われます。

例文


Written in French, this book is not easy to read.


上記の文は、


As this book is written in French, this book is not easy to read.


を分詞構文に書き換えたものです。もとの文では “As this book is written in French” という節があったところを、過去分詞 “Written in French” にして先頭に置くことで、意味を簡潔にまとめています。

ポイント


  1. 省略されている主語に注意

    分詞構文の主語は、基本的に主節(メインの節)の主語と同じだと考えられます。上の例では “this book” が主節の主語でもあるため、分詞構文では省略して “Written in French” と書き出せます。


  2. 受動態や完了した動作・状態を表す

    過去分詞を用いると、受動態が表せます(例:「書かれている」「作られている」「壊れている」など)。また、完了した状態も表せるので、「すでに○○されている」というイメージもあります。


  3. 意味上の接続詞が省略される

    原文で “As 〜” や “Because 〜”などの理由を示す接続詞があった場合でも、過去分詞構文を使うと接続詞を省略して表現できます。日本語訳で「〜なので」「〜だから」と解釈される場面が多いですが、文脈によって「〜されているので」「〜された結果、〜した」などのニュアンスになります。



使い方のまとめ


  1. 書き換えられるかを確認する

    もとの文で「(理由・時・条件・譲歩 などを示す)接続詞 + 主語 + 動詞」の形がある場合、分詞構文に置き換えが可能かを考えます。その際、主節の主語と分詞構文の主語が同じであることが条件です。


  2. 正しい分詞形を選ぶ


    • 現在分詞(-ing 形):主語が能動的に何かをしているイメージ。

    • 過去分詞(-ed 形など):主語が何かをされている(受動)、もしくはすでに完了した状態のイメージ。


  3. 省略できるものは省略する

    同じ主語が重複している場合や、接続詞の意味が明白な場合はできるだけ省いて簡潔な文にします。



追加例文


  • “Built in 1890, this building is a historical landmark.”

    → “Because this building was built in 1890, it is a historical landmark.”

    もとの文では “Because this building was built in 1890” となっていますが、過去分詞 “Built in 1890” を文頭に置いて表現しています。


  • “Exhausted by the long journey, he went straight to bed.”

    → “Because he was exhausted by the long journey, he went straight to bed.”



まとめ

過去分詞を文頭に置いた分詞構文では、主節の主語と同じ対象が受動態や完了状態に置かれていることをシンプルに表せます。不要な接続詞や主語を省略することで、英文が簡潔になり、読みやすさが向上します。ただし、主節の主語を変えてはいけない(主語が一致している必要がある)点や、どの接続詞がもとの文に含まれていたのかを正しく把握することが大切です。

以上が「分詞構文(過去分詞・文頭)」の詳しい解説です。英作文などで、より洗練された表現をしたいときは、ぜひ活用してみてください。

準上級英文法問題(B2)

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