元となった文法の項目
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B1.1
動詞 not to不定詞
「~しないこと、~しないように」
説明
以下では「to不定詞」と「not to不定詞」について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. to不定詞とは
to不定詞 は主に「~すること」「~するために」といった意味を表す表現で、文中で名詞・形容詞・副詞のはたらきをします。たとえば、
- 「I want to study more.」
→ 「私はもっと勉強したい(勉強することを望む)。」 - 「It is important to speak English.」
→ 「英語を話すことは大切です。」
このように、to不定詞は「~する」という動作や状態を、1つのまとまり(句)として表現できる便利な文法要素です。
2. not to不定詞とは
to不定詞 の前に「not」をつけると、「~しないこと」「~しないように」という意味になります。
- 例: not to 不定詞 = 「~しないために」「~しないこと」
例文
- 「He decided not to go out.」
→ 「彼は外出しないことに決めた。」 - 「My teacher told me not to be late.」
→ 「先生は私に遅刻しないようにと言った。」
これらの例のように、to不定詞に「not」をつけるだけで、動作をしないことを強調できるようになります。
3. 使い方のポイント
語順に注意する
「not」を「to」の前につけて not to 不定詞 の形で使います。
× (誤) to not go
○ (正) not to go動作の内容に焦点を当てる
not to不定詞は「~しないこと」という動作自体を否定する働きがあります。例えば “I decided not to go.” は「(行くという)動作をしないことを決めた」という意味をはっきり示します。時制や完了形の形も作れる
不定詞には完了形(to have + 過去分詞)や進行形(to be + 現在分詞)などがありますが、それらの形を否定したい場合にも、notを前につけることで簡単に否定できます。
例:- not to have gone … 「行かなかったこと」
- not to be going … 「行かないこと(行く予定がないこと)」
- not to have gone … 「行かなかったこと」
4. まとめ
- to不定詞 は「~すること」「~するために」といった意味を表す。
- not to不定詞 はto不定詞の前に「not」を加え、「~しないこと」「~しないように」という意味を表す。
- 語順に注意しつつ、動作を否定したい時に使う便利な形である。
上記を踏まえると、to不定詞の肯定形と否定形を使い分けることで、英語で表現できる内容がぐっと広がります。ぜひさまざまな文脈で活用してみてください。