助動詞: have to
「~しなければならない」
以下では「have to」の使い方をより詳しく解説します。
1. 意味:「~しなければならない」
「have to」は、特定の行為を「しなければならない(義務や必要性がある)」という意味を表す際に使われます。意味としては「must」に近いですが、話し手のニュアンスによって使い分けられることもあります。
・I have to study for the test.
(私はテスト勉強をしなければならない。)
2. 構成:二語で一つの助動詞
- 「have to」は「have」と「to」の二語でありながら、まとめて一つの「助動詞的」な表現として扱います。
- 後ろ(toの直後)には必ず動詞の原形を置きます。
・We have to leave now.
(私たちは今出発しなければならない。)
3. 三人称単数形に注意
一般的な助動詞(can, may, must など)は主語が三人称単数でも形が変化しませんが、「have to」の場合は厳密には “have” が動詞の扱いに近いため、三人称単数では “has to” に変化します。
・He has to work tonight.
(彼は今夜働かなくてはならない。)
4. 否定形・疑問形の作り方
「have to」が文中で実質的に動詞の役割をしているため、否定文・疑問文を作るときは「do」を用いる形が一般的です。
- 否定形
- 主語 + do not (don’t) + have to + 動詞の原形
- 主語が三人称単数の場合は、does not (doesn’t) + have to + 動詞の原形
- 主語 + do not (don’t) + have to + 動詞の原形
・I don’t have to go today.
(私は今日行く必要はない。)・He doesn’t have to study now.
(彼は今勉強する必要はない。)
- 疑問形
- Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?
- 三人称単数の場合は Does + 主語 + have to + 動詞の原形 ?
- Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?
・Do you have to work tomorrow?
(あなたは明日働かなければなりませんか?)・Does she have to be there?
(彼女はそこにいなければなりませんか?)
5. 「must」との違い
- 「must」は「話し手自身の強い主張や義務感」を表すことが多いのに対し、
- 「have to」は「社会的・外的な事情や規則による義務」を表すニュアンスが強いです。
ただし、日常会話ではあまり厳密に区別されず、「must」とほぼ同じ意味で「have to」が使われることも多々あります。
6. まとめ
- 「have to」は「~しなければならない」という義務・必要性を示す表現。
- 「have + to」で一つの助動詞的表現として扱い、後ろには動詞の原形を置く。
- 三人称単数(he, she, it)の場合は「has to」となる。
- 否定や疑問を作るときは “do” や “does” を助ける形で用いる。
- 「must」とはニュアンスこそ異なるが、日常では同じ意味として使うことが多い。
これらをおさえておくと、「have to」の使い方をより正確に理解し、自然な英語表現に活かすことができます。