最終更新日:2025/03/17

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元となった文法の項目
224
B2.1

助動詞: dare (to)

「あえて~する」「~する勇気がある」

私がこの仕事に最適な候補者であるとは、言う気にはなれません。

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説明

以下の解説は、助動詞・動詞の両方で使われる “dare” について、より詳しく、わかりやすくまとめたものです。


1. 助動詞 “dare” とは?

英語で “dare” は、「あえて~する」「思い切って~する」という意味を持ちます。

“dare” には助動詞の用法と、動詞(本動詞)の用法があります。

助動詞としての用法


  • 「あえて~する、思い切って~する」という意味を表す。

  • 主に否定文や疑問文で用いられることが多い。

  • 助動詞として用いる場合、後ろにくる動詞は原形になる。

  • 否定文では “dare not” の形をとることが多い。


    • 例: “I dare not run.”(私はあえて走ろうとはしない)


動詞(本動詞)としての用法


  • 動詞としては「~に挑む、~する勇気がある」という意味を表す。

  • 動詞で用いる場合は、後ろに “to + 動詞の原形” が続くことが一般的。


    • 例: “I don’t dare to run.”(走る勇気がない / あえて走ろうとはしない)



2. 助動詞 “dare” と動詞 “dare” の見分け方


  1. 直後に “to” があるかどうか


    • 助動詞として使う場合 → 直後は動詞の原形のみ。

    • 動詞として使う場合 → “to + 動詞の原形” で用いられることが多い。


  2. 否定・疑問の形をとるとき


    • 助動詞として使う “dare” は “dare not” / “Dare + 主語 + 動詞?” の形が可能。


      • 例: “Dare we go?”(思い切って行くべきだろうか?)

      • 例: “I dare not speak.”(あえて話さない)


    • 動詞として使う “dare” は “do/does not dare to” / “Do/Does + 主語 + dare to + 動詞?” の形が一般的。


      • 例: “I do not dare to speak.”

      • 例: “Do you dare to jump?”(飛び降りる勇気はある?)




3. “dare” の使い分けポイント


  1. 日常的には、動詞 (本動詞) としての “dare” を使うほうが一般的


    • 例: “I don’t dare to say that.”(そんなこと言う勇気はない)

    • 助動詞 “dare” は否定や疑問で使われる場合が多く、やや文語的・形式的な響きがある。


  2. “How dare you …?” の表現


    • 相手の行為に対して「よくもそんなことができるね?」と非難するときの決まり文句。

    • 例: “How dare you speak to me like that?”(よくもそんな口の利き方ができるね?)

    • この表現では “dare” は助動詞扱いになり、後ろの動詞は原形。


  3. 三人称単数形のとき


    • 助動詞として使う場合は、三人称単数(he, she, itなど)のときでも “dare” は変化しない。


      • 例: “He dare not go there.”


    • 動詞(本動詞)として使う場合は、三人称単数では “dares” になり、否定は “does not dare to” となる。


      • 例: “He does not dare to go there.”




4. 例文まとめ


  1. 助動詞としての例


    • 肯定文(まれ): “I dare say you’re right.”(恐らく君が正しいと思う / 君が正しいと言ってはばからない)

    • 否定文: “I dare not tell her the truth.”(あえて彼女に本当のことは言えない)

    • 疑問文: “Dare we ask the boss?”(思い切って上司に聞いてみる?)


  2. 動詞(本動詞)としての例


    • 肯定文: “I dare to dream big.”(大きな夢を持つ勇気がある)

    • 否定文: “I don’t dare to speak in front of so many people.”(こんな大勢の人の前では話す勇気がない)

    • 疑問文: “Do you dare to ask him for a favor?”(彼にお願いする勇気はある?)



まとめ


  • “dare” は助動詞としても動詞としても使われる。

  • しばしば否定文や疑問文で使われ、「あえて~する・思い切って~する」といった意味を伝える。

  • 助動詞 “dare” は古風・形式的なニュアンスを帯びることが多いが、日常会話で定型表現として残る形もある(“How dare you?” など)。

  • 見分けるポイントは、直後の動詞に “to” があるかどうかと、否定・疑問文での形に注目すること。

以上を押さえておけば、助動詞としても動詞としても使われる “dare” を正しく使い分けられるようになります。

CEFR-J B2 / 文法問題

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