ready

以下では、形容詞 ready を多角的に詳説します。学習の参考にしてください。

1. 基本情報と概要

英単語: ready

品詞: 形容詞 (主に)、一部で動詞（「～を準備させる」）や名詞（「用意ができた状態」、まれに詩的表現）としても用いられる

意味（英語）

• Prepared; fully equipped or in condition for immediate action or use
  


• Willing or eager to do something

意味（日本語）

• 「準備ができている状態」を表します。たとえば「すぐに何かを始められる」「何でもできる状態になっている」といったニュアンスです。
  


• さらに「やる気がある」「進んで～する覚悟がある」といった積極的な意味合いも持ちます。

「ready」は、日常会話からビジネス、カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使える便利な形容詞です。相手に「準備できてる？」「やる気はある？」などを尋ねるときによく使われます。

活用形

• 形容詞：ready
  


• 比較級：readier
  


• 最上級：readiest
  

他の品詞形

• 動詞: to ready (例: “He readied his speech.” 対象を準備させる)
  


• 名詞: readiness (例: “Her readiness to help was appreciated.”)

CEFRレベルの目安: A2（初級）

• A2 (初級) : 基本的な状況でのコミュニケーションに用いる頻出単語

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「ready」は、現代英語では明確な接頭語や接尾語に分解されることは少ないですが、古英語では “ræ̅de” (prepared, arranged) などから派生したとされます。

よく使われる派生語・関連語

• readiness: 準備ができている状態、意欲
  


• to ready (動詞): ～を準備させる

コロケーション（共起表現）10選

1. be ready to go（すぐに行く準備ができている）
   


2. ready for action（行動開始の準備ができている）
   


3. get ready（準備をする）
   


4. make ready（準備を整える）
   


5. ready and willing（やる気満々で準備万端）
   


6. ready for bed（寝る準備ができている）
   


7. ready for use（使用可能な準備ができている）
   


8. ready to help（助ける準備ができている）
   


9. stand ready（待機している、すぐに対応できる）
   


10. be all set/ready（万全の準備ができている）

3. 語源とニュアンス

語源

• 古英語 “ræ̅de” から派生し、「整えられた」「準備された」という意味を持ちます。中英語で readi と変化し、現在の ready となりました。

ニュアンスや使用時の注意点

• 「準備が整っている」「心構えができている」というポジティブな印象を与える単語です。会話表現ではカジュアルに、ビジネスシーンでもフォーマルに幅広く使えます。


• 何かを促すニュアンスを含むことがあるので、相手に確認するときにもよく使われます (e.g., “Are you ready to start?”)。

4. 文法的な特徴と構文

• 形容詞「ready」は補語として用いられることが多く、be 動詞や become などの補助動詞のあとに置かれることが一般的です。
  
  例: “I am ready.” / “She became ready.”


• 可算・不可算の区別はなく、形容詞なのでそのまま使います。


• 動詞として使う場合は他動詞です。目的語を取って「～を準備させる」の意味になります。
  
  例: “They readied the room for guests.”

イディオムや構文

• (All) Ready to roll.（「さあ始めよう」「行く準備ができた」などのカジュアルな表現）


• Ready to rumble.（「始める準備ができている（戦闘的ニュアンス）」、ややスラング寄り）


• Ready, set, go!（「位置について、用意、スタート！」）

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “Are you ready to leave? The taxi is waiting.”
   
   （出発する準備できてる？タクシーが来てるよ。）
   


2. “Give me five minutes to get ready.”
   
   （準備するのに5分ちょうだい。）
   


3. “I’m ready if you are.”
   
   （あなたがいいなら、私はもう大丈夫よ。）

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “We should be ready to present our strategy by next Monday.”
   
   （次の月曜日までには戦略のプレゼンをする準備を整えましょう。）
   


2. “Is the team ready for the product launch?”
   
   （チームは製品発売の準備ができていますか？）
   


3. “Make sure all the documents are ready before the meeting.”
   
   （会議の前に、すべての書類が揃っているようにしてください。）

学術的シーンでの例文（3つ）

1. “Before conducting the experiment, ensure all equipment is ready.”
   
   （実験を行う前に、すべての機器が準備完了であることを確認してください。）
   


2. “The participants were ready to answer the survey.”
   
   （参加者たちはアンケートに回答する準備ができていました。）
   


3. “Researchers must be ready to adapt their approach when new data emerges.”
   
   （新しいデータが出てきたときには、研究者はアプローチを変える準備が必要です。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. prepared（準備ができた）
   
   
   
   • 「心構え・物理的な準備」が整ったニュアンス。
     
   
   


2. set（準備万端である）
   
   
   
   • より口語的、短い表現。
     
   
   


3. primed（用意周到な、仕込まれている）
   
   
   
   • ややフォーマル。ある目的に向けて万端に整えられている。
   
   

反意語 (Antonyms)

1. unprepared（準備ができていない）
   


2. unwilling（やりたくない、気が進まない）
   


3. hesitant（ためらっている）

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • アメリカ英語: /ˈrɛd.i/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˈrɛd.i/
  
  



• アクセントは第一音節「re」にあります。（「レ」に強勢）




• よくある発音の間違い：

  
  
  • 「レディー」という伸ばしすぎがちですが、実際には「レディ」に近い短い発音になります。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “ready” の e と a の順番を混同して “raedy” としてしまうミスなどに注意。
  


• 「read」と混同しないように（read /rɛd/ や /riːd/ とは異なる単語）。
  


• 資格試験（TOEICや英検）では「be ready to do 〜」という構文が頻出です。空所補充問題に出やすいので注意してください。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「read」と似ているが、発音・スペルが微妙に違うので、まず「read」と区別して覚えると効果的。
  


• 「ready」の「re」は「再び」というよりは「準備・整っている」の感覚で捉えるとよいでしょう。
  


• 「Are you ready?」と質問して自分でも声に出して練習すると、自然に頭に入りやすくなります。

以上が形容詞 ready の詳細解説になります。「準備ができた、万全な状態」を表す非常に使いやすい単語なので、ぜひいろいろな場面で積極的に使ってみてください。