The untreated wood is susceptible to damage from insects and weather.
untreated
1. 基本情報と概要
単語: untreated
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): not treated; not processed, or not given medical/chemical attention
意味(日本語): 処理されていない、対処されていない、または治療されていない状態を表す。
「untreated」は「処理や治療が行われていない」ことを指す単語で、例えば病気が治療されていない状態や、木材などの素材が加工処理されていない状態などを述べるときに使われます。「un-」という否定の接頭語がつくことで、何らかの処置がなされていないというニュアンスを強調します。学習者にとっては、「treat」(処理・取り扱う・治療する) を否定した形という風に覚えやすいでしょう。
活用形
- 原形: untreated (形容詞で比較級や最上級は通常作らない)
- 比較級・最上級は基本的にありませんが、文脈によって “less treated / least treated” のように別の形で比較を表すことはあります。
他の品詞形の例
- 動詞: treat (処理する/扱う/治療する)
- 名詞: treatment (処理/治療)
- 形容詞形: treated (処理済みの/治療された)
- 副詞形: 現在は一般的でないが、文脈によって「treatingly」は非常に限定的に使われる場合があります。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
→ B2は「日常会話に加えて、やや専門的なトピックでもやり取りができるレベル」です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: 「un-」 (否定や反対の意味を表す)
語幹: 「treat」 (取り扱う、処理する、治療する)
接尾語: 「-ed」 (過去分詞形/形容詞化)
「un-」がつくことで、本来「treat (= 処置・治療をおこなう)」が行われていない、という否定の意味合いになります。
関連する派生語や類縁語
- treat (動詞)
- treated (形容詞・過去分詞形)
- treatment (名詞)
- overtreated (過剰に処理・治療された)
- mistreated (誤って対応された、虐待された)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- untreated wood (未処理の木材)
- untreated water (未処理の水)
- untreated sewage (未処理の排水/下水)
- untreated illness (治療されていない病気)
- untreated surface (未処理の表面)
- be left untreated (放置されたままの、治療や処理をされていない)
- remain untreated (依然として治療/処理されていない)
- go untreated (治療・対処が行われないまま放置される)
- untreated chemicals (未処理の化学物質)
- untreated data (未処理のデータ)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「treat」はラテン語の “tractare” (扱う、取り扱う) に由来し、古フランス語を経由して中英語に入ってきました。
- 「un-」は古英語から使われている否定を表す接頭語で、「~でない」という意味を付与します。
歴史的用法:
- 元々「treat」は「丁寧に扱う」や「交渉する」など広い意味を持っていましたが、現代では「治療する、処理する」の意味が際立ちます。
- そこに「un-」がつくことで、そうした処理 (again, chemical, medical, physical handling) が行われていない状態を強調します。
使用時の注意点・ニュアンス:
- 病理学的文脈から、材料工学的文脈まで幅広く使われます。
- 当たり前に施される処置や治療が省かれている、放置されているといった、ややネガティブ・問題視される文脈で使われやすいです。
- 場合によってはフォーマルな文書でも登場しますが、カジュアルな会話シーンでも「That water is untreated」「He left the wound untreated」など比較的手軽に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞
- 「untreated」は状態を表す形容詞なので、通常は名詞を修飾する形で使います (例: “untreated wood”).
- 状態動詞と組み合わせて「be + untreated」の形を取り、「~のまま放置されている」ことを示す場合もあります (例: “The disease remained untreated”).
可算・不可算の区別
- 形容詞なので可算名詞・不可算名詞いずれにも修飾可能です。
使用シーン (フォーマル/カジュアル)
- 研究論文や公的報告書などフォーマルな文脈でも使われます。
- 日常会話でも使われる比較的汎用的な単語です。
関連構文例
- It is dangerous to leave a wound untreated.
- Untreated water can harbor harmful bacteria.
5. 実例と例文
以下、それぞれの文脈での例文を提示します。
(1) 日常会話
“I wouldn’t drink that water if it’s untreated.”
(あの水、処理されてないなら飲まない方がいいよ。)“He got a small cut on his hand but left it untreated.”
(彼は手に小さな切り傷があったけど、それを放置したんだ。)“This disease can get worse if it goes untreated.”
(この病気は治療しないと悪化する可能性があるよ。)
(2) ビジネスシーン
“We should never dump untreated waste into the environment.”
(未処理の廃棄物を環境に投棄してはいけません。)“The company faced a fine for discharging untreated chemicals.”
(その企業は未処理の化学物質を排出したことで罰金を課されました。)“Untreated data might lead to incorrect conclusions in our report.”
(未処理のデータは、報告書で誤った結論につながる恐れがあります。)
(3) 学術的・専門的文脈
“The untreated samples showed significant bacterial growth.”
(未処理のサンプルでは顕著な細菌増殖が見られた。)“Untreated wood is more susceptible to rot and insect infestation.”
(未処理の木材は腐敗や虫害を受けやすい。)“If certain conditions remain untreated, they can develop into chronic diseases.”
(特定の疾患が治療されないままだと、慢性的な病気へと進行する可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
raw (未加工の)
- 「未加工の」「生の」という意味。素材が自然のままである状態を表す際によく使われます。
- 例: raw wood (加工されてない木材)
- 「未加工の」「生の」という意味。素材が自然のままである状態を表す際によく使われます。
unprocessed (未処理の)
- 「化学処理や製造工程が施されていない」という意味で、やや書き言葉的。
- 「化学処理や製造工程が施されていない」という意味で、やや書き言葉的。
unhandled (手をつけていない)
- 「手を付けていない、扱われていない」という意味。物理的にも比喩的にも使われる。
- 「手を付けていない、扱われていない」という意味。物理的にも比喩的にも使われる。
反意語
- treated (処理された)
- 「untreated」の対になるフレーズ。必要な処理や治療が施されたことを指します。
- 「untreated」の対になるフレーズ。必要な処理や治療が施されたことを指します。
- processed (加工済みの)
- 食品や素材などについて、何らかの加工や処理がなされた場合に使われる。
- 食品や素材などについて、何らかの加工や処理がなされた場合に使われる。
ニュアンスの違い:
- “untreated” は、処理・治療が実際に行われるはずだったにもかかわらず行われていないニュアンスが強い。
- “raw” や “unprocessed” は、自然の状態や一切手が加えられていない状態をより直接的に指す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /ˌʌnˈtriːtɪd/
- アクセント(強勢)は “-treat-” の部分に置かれます (un-TREAT-ed)。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、
- アメリカ英語: /ˌʌnˈtriːɾɪd/ (「t」の発音がフラップTのようにやや弱めになることがある)
- イギリス英語: /ˌʌnˈtriːtɪd/ (単純に /t/ をはっきり発音)
- アメリカ英語: /ˌʌnˈtriːɾɪd/ (「t」の発音がフラップTのようにやや弱めになることがある)
よくある発音の間違い:
- “un” の部分が弱くなりすぎて「entreated」と聞こえることがある。
- “treated” の母音を /trɪ-/ と発音してしまい、tiinのような読み方になるケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “untreated” の “ea” 部分を “ee” や “ie” と書くミスが起こりやすいです。
- “untreated” の “ea” 部分を “ee” や “ie” と書くミスが起こりやすいです。
同音異義語との混同
- “treaty” (条約) と混同しないように注意。
- “treaty” (条約) と混同しないように注意。
試験での出題傾向
- TOEIC / 英検などで「処理されていない物質」「治療されていない疾患」を指す単語として読解問題に頻出する可能性があります。文脈上、「unprocessed」「raw」との対比もよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「treat」は「扱う・治療する」という意味。「un-」をつけるだけで「扱われていない、治療されていない」と覚える。
- 文字通り「治療されないまま」というニュアンスが強いので、「手付かずでほったらかし」というイメージを持つと記憶に残りやすいです。
- 「treated」の否定形が「un + treated」になっている、とシンプルに押さえておきましょう。
以上が「untreated」の詳細解説です。化学分野や医療分野だけでなく日常会話にも登場する、汎用性の高い形容詞として覚えておくと便利です。