The proximity of the two houses made it easy for the neighbors to socialize.
proximity
1. 基本情報と概要
単語: proximity
品詞: 名詞(不可算名詞)
意味(英語): “The state of being near in space or time.”
意味(日本語): 「物理的にあるいは時間的に近い状態、近接」
「proximity」は、「物や人、出来事同士が近い距離・時間関係にある状態」を表すフォーマルな名詞です。例えば、「ある場所に近いこと」や「あるタイミングに近いこと」を示すときに使われます。
活用形
・名詞のため、特に時制や人称で変化することはありません。
・形容詞形などの関連する形としては「proximate(近接した)」などがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 日常会話から少し専門的な分野まで対応可能なレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pro-: 接頭語として明確な機能を持つわけではありませんが、ラテン語由来の “proximus(最も近い)” に起因しています。
- -xim-: 「近い」という意味を含む語幹
- -ity: 名詞を作る英語で一般的な名詞化接尾辞
派生語や類縁語
- proximate (形容詞): 近い、近接した
- approximate (形容詞/動詞): おおよその、近似する
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- close proximity(非常に近い距離)
- in close proximity to ~(~の近くに)
- physical proximity(物理的な近さ)
- geographical proximity(地理的な近さ)
- immediate proximity(極めて近い距離)
- proximity to water(水辺との近接)
- proximity to the airport(空港への近さ)
- proximity sensor(近接センサー)
- near proximity(近距離。やや重複表現気味だが使われる)
- proximity card(近接型ICカード)
3. 語源とニュアンス
語源
「proximity」は、ラテン語の「proximus(最も近い)」に由来します。古フランス語「proximité」を経て英語に取り入れられました。
使用上のニュアンス
- フォーマル/学術的な文脈で好まれる語です。
- 物や人の「近さ」を示す際に、少し硬い表現として使用されます。
- 会話では「closeness」や「nearness」のほうがややカジュアルな印象を与えます。
使用シーン
- ビジネス文書や学術文を書くとき
- 地理的な説明や物理的な設備を説明するとき
- 実験の条件や距離などを定義するとき
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞である
- “The proximity of X to Y” という形で使われることが多く、冠詞 (a/the) を用いる場合は「the proximity of …」で特定の近接を示す。
- “The proximity of X to Y” という形で使われることが多く、冠詞 (a/the) を用いる場合は「the proximity of …」で特定の近接を示す。
- 構文の例
- “in proximity to + 名詞” : ~に近接して
- “the proximity between A and B” : AとBの近接状況
- “in proximity to + 名詞” : ~に近接して
- フォーマル/カジュアル
- “proximity” はややフォーマル寄り。日常会話ではもう少しカジュアルに “I live near ~” などで表現することが多い。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Our house is in close proximity to the supermarket.”
(私たちの家はスーパーマーケットのすぐ近くにあります。) - “I like this apartment because of its proximity to public transportation.”
(公共交通機関が近いので、このアパートが気に入っています。) - “The proximity of the park makes it a convenient place to go jogging.”
(公園が近いので、ジョギングに便利です。)
ビジネスシーンでの例文
- “The proximity of our office to the client’s headquarters is an advantage.”
(当社のオフィスが顧客の本社に近いことは大きな利点です。) - “Due to its proximity to major highways, the warehouse can cut transportation costs.”
(幹線道路に近いので、倉庫は輸送コストを削減できます。) - “We chose the convention center for its proximity to the airport and hotels.”
(空港やホテルに近いという理由で、そのコンベンションセンターを選びました。)
学術的な文脈での例文
- “The study examines the effects of urban proximity on mental health.”
(この研究は、都市部への近接がメンタルヘルスに及ぼす影響を調査しています。) - “Proximity to natural resources often influences settlement patterns.”
(天然資源への近接は、しばしば集落の配置に影響を与えます。) - “Prolonged proximity to high noise levels can lead to hearing damage.”
(高い騒音レベルに長時間近接することは、聴覚障害につながる可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- closeness(近さ)
- よりカジュアルで、心理的な近さも表せる。
- よりカジュアルで、心理的な近さも表せる。
- nearness(近いこと)
- 感覚的・物理的な「近い状態」を表す。
- 感覚的・物理的な「近い状態」を表す。
- vicinity(近所、付近)
- もう少し広めの範囲を指し、「近所」や「周辺地域」というニュアンス。
反意語
- distance(距離)
- remoteness(遠隔、疎遠)
いずれも「遠い」という意味を表し、「proximity」とは対照的に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- イギリス英語: /prɒkˈsɪm.ə.ti/
- アメリカ英語: /prɑːkˈsɪm.ə.ti/
- イギリス英語: /prɒkˈsɪm.ə.ti/
アクセント(強勢): “-xim-” の部分に強勢があります。
よくある発音の間違い: 頭の “pro-” を「プロー」と伸ばすなどが挙げられますが、実際は短く /prɒk/ or /prɑːk/ となります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「proximaty」「proximety」など、末尾の “i” を間違えやすい。
- 単数・複数形での混乱: “proximities” と複数形で使うことは非常に稀なので注意。通常は不可算として扱います。
- TOEICや英検での出題傾向: 地理的条件やオフィス環境などの説明文で見かける場合があり、特にTOEIC Readingパートの長文中で目にする可能性が高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源の “proximus(最も近い)” を想起すると「近い」を連想しやすい。
- “approximate(おおよそ)” と関連付けて覚えると、どちらも「近い・近似」というイメージがわきやすい。
- スペリングは “proxi + m + i + ty” と区切って覚えると混乱しにくい。
「proximity」は少しフォーマルながらも、ビジネスや学術の文脈などで非常によく使われる単語です。日常会話にもちょっと堅めに使ってみると、表現の幅が広がります。ぜひ覚えて使ってみてください!
(場所・時間・血族関係など)(…に)近いこと,近接《+to+名》