最終更新日:2024/06/17
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With an erect posture and piercing gaze, she commanded respect from the courtroom.
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元となった辞書の項目
erect
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「erect(形容詞)」について、できるだけ詳しく解説します。学習の参考になれば幸いです。
1. 基本情報と概要
単語: erect
品詞: 形容詞 (※「立てる」「建てる」の意味では動詞としても使われます)
意味(英語): upright; standing straight up.
意味(日本語): 「真っ直ぐに立った」「直立した」という意味です。例えば、人や物が垂直に立っている状態を表す言葉です。
「まっすぐピンと
立っているイメージ」の形容詞なので、姿勢や柱などがしっかりと垂直になっている様子を表すときに使われます。
難易度 (CEFR目安):
- C1(上級)レベルに近い単語ですが、日常会話では姿勢を表すときなどに使われるため、B2(中上級)以上であれば理解しやすいといえます。
動詞 / 他の品詞形
- 動詞 (to erect): 「建てる、組み立てる、直立させる」
(例) They plan to erect a new monument in the park. (公園に新しい碑を建てる予定だ。) - 名詞形は特になしですが、派生として「erection(名詞):建設,直立状態」などがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「rect」は「まっすぐな状態」を表すラテン語の語根 (regere: “to guide, to rule, to keep straight”) に由来します。
- 接頭語・接尾語: 直接的にはついていませんが、ラテン語からの派生要素として「e-」と「rect」が結合してできています(「ex-」が変化した形の一種)。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- stand erect → (まっすぐに立つ)
- remain erect → (そのまままっすぐな状態を保つ)
- ears erect → (動物の耳がピンと立っている)
- keep your back erect → (背筋をまっすぐに保つ)
- an erect posture → (直立した姿勢)
- walk erect → (背筋を伸ばして歩く)
- an erect figure → (まっすぐに立った人物像)
- keep one’s head erect → (頭を上げた姿勢を保つ)
- muscles held erect → (筋肉を緊張させて立つ)
- stand proud and erect → (誇らしげに真っ直ぐ立つ)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語「ērigere(上に向けて伸ばす、そそり立たせる)」が由来で、これが「e-(外へ)」+「regere(導く、真っ直ぐに保つ)」に由来します。
- 古フランス語などを経由して英語に入り、「まっすぐ立った」という意味が定着しました。
ニュアンスと使用時の注意
- 姿勢を正確に表す際によく使われますが、身体の部位に使うときには文脈によっては性的なニュアンスも出る可能性があります。特に「erect penis」のように医学的、性的な文脈でも使われるので、気をつけてください。
- 口語でも使われますが、やや書き言葉・文語よりのニュアンスを持っています。真っ直ぐな姿勢や建てられた物体の状態を表すときなど、比較的フォーマルな場面でも用いられる語感です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としては「(be) erect」で補語的に使うのが一般的です。
- 例: He sat erect in his chair. (彼は椅子の中で背筋を伸ばして座っていた。)
- 例: He sat erect in his chair. (彼は椅子の中で背筋を伸ばして座っていた。)
- 名詞化した場合は「erection」になりますが、こちらは「建設」「勃起」「直立状態」という意味の名詞であり、文脈により大きくニュアンスが異なるため注意が必要です。
- 文体としてはフォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。ただし日常会話では “straight” や “upright” の方がシンプルに伝わる場合も多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Try to keep your back erect when you walk.”
「歩くときは背筋をまっすぐにしてみて。」 - “He stood erect like a soldier.”
「彼は兵士のように直立していた。」 - “Her ears were erect when she heard a strange sound.”
「彼女は変な音を聞いて耳がピンと立った。」
ビジネスでの例文
- “Maintaining an erect posture during presentations gives a good impression.”
「プレゼンテーション中は姿勢を正して立つと良い印象を与えます。」 - “We need to keep the display panels erect for better visibility.”
「ディスプレイパネルをよく見えるように垂直に立てる必要があります。」 - “Stand erect and speak clearly to convey confidence.”
「背筋を伸ばしてはっきりと話すことで、自信を伝えましょう。」
学術・専門的な文脈での例文
- “The statue was discovered in an almost perfectly erect position.”
「その彫像はほぼ完全に直立した状態で発見された。」 - “In anatomy, an erect posture is crucial for understanding human biomechanics.”
「解剖学では、直立姿勢が人間の生体力学を理解する上で重要です。」 - “The patient’s spinal condition improved, allowing him to remain erect without support.”
「患者の脊椎の状態が改善し、支えなしで直立状態を維持できるようになった。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- upright(真っ直ぐな、真っ直ぐ立った)
- 「真っ直ぐ」という意味で日常的に使いやすい単語。
- 「真っ直ぐ」という意味で日常的に使いやすい単語。
- straight(まっすぐ)
- 多義的だが「折れ曲がっていない状態」という意味でも使われ、疲れない印象。
- 多義的だが「折れ曲がっていない状態」という意味でも使われ、疲れない印象。
- vertical(垂直の)
- 物が垂直に立っている状態を主に表す、やや技術的・客観的なニュアンス。
- 物が垂直に立っている状態を主に表す、やや技術的・客観的なニュアンス。
反意語
- bent(曲がった)
- slouched(猫背になった、前かがみになった)
- leaning(傾いた)
これらの単語は姿勢や物体の向きを対比させるときに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɪˈrɛkt/ または /əˈrɛkt/
- アメリカ英語: 「イレクト」(i-REKT)
- イギリス英語: 「イレクト」(i-REKT) — アメリカ英語と大きな差はありませんが、母音の長さや強弱がやや異なる場合があります。
- 強勢: 第二音節「-rect」に強勢があります。(e-RECT)
- よくある間違い: 日本語では「エレクト」と伸ばし気味に発音しがちですが、実際は短めの「イレクト」に近い形です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「elect(選ぶ)」や「effect(影響)」と混同しないように注意してください。
- 意味の混同: 「erect」は「真っ直ぐにする」、または形容詞で「真っ直ぐな」ですが、動詞では「建てる」「直立させる」という意味もあるので、文脈を確認することが大切です。
- 試験での扱い: TOEICや英検などアカデミックなテストでは「建設する」の動詞用法が出題されることがあります。形容詞用法よりも「erect a building」のパターンで出てくる場合が多いですが、語い力を問う問題では形容詞も含めて覚えておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 関連イメージ: 「Eレクトロニクス(electronics)」とは無関係ですが、”E + rect”と分けて「エ」+「直(ちょく)」のようにイメージすると、「直立」のイメージで覚えられます。
- 覚え方のポイント: 日本語の「矢印(arrow)が上向きに立つ」というイメージで “立っている” を思い浮かべると記憶しやすいでしょう。
- 練習: 姿勢をよくするエクササイズなどをしながら「erect posture」を思い出すと、感覚的に単語を定着できます。
以上が、形容詞「erect」についての詳細解説です。姿勢や建造物などをしっかりと「直立」させるイメージで使う単語です。ビジネスやformalな文脈にも向く語彙なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
直立した,まっすぐな(upright)