最終更新日:2024/06/16

彼女は会議で雄弁なスピーチを行った。

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She delivered an eloquent speech at the conference.

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元となった辞書の項目

eloquent

IPA(発音記号)
形容詞

(人が)『雄弁な』;(演説が)強く訴える / (目などが)表情豊かな;(…を)如実に物語る《+『of』+『名』》

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解説

以下では、形容詞 “eloquent” を学習者向けにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: eloquent

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): Able to express oneself clearly and effectively, with persuasive and fluent language.

意味(日本語): 「雄弁な」「説得力のある」「表現力に富んだ」


「eloquent」は、自分の意見や感情をとても上手に、説得力をもって表現するときに使われる形容詞です。フォーマルな場面でよく使われ、プレゼンテーションやスピーチなどで、話し手の文章・言葉選びが秀逸であることを表します。


派生形


  • eloquently (副詞): 雄弁に、説得力をもって

  • eloquence (名詞): 雄弁さ、説得力ある話し方

CEFRレベルの目安


  • C1: 上級

    → 読解力や表現力が高まり、抽象的な概念を議論できるレベル。公式なスピーチやプレゼンでも使えるようになる語彙。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし(“e-” は接頭語 “ex-” の変形に近いが、直接的には明確な接頭語というより語源要素として扱われます)

  • 語幹: “loqu” (ラテン語の “loqui” = 「話す」)

  • 接尾語: “-ent” (形容詞を作る要素)

元のラテン語 “ēloquēns” (ēloquī “はっきり話す” + -ēns) から来ており、「雄弁に話す人」という含みを持ちます。

関連語や派生語


  • loquacious (形容詞): おしゃべりな

  • colloquial (形容詞): 口語的な、日常会話で使う

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. an eloquent speaker(雄弁なスピーカー)

  2. an eloquent speech(説得力のあるスピーチ)

  3. eloquent testimony(雄弁な証言)

  4. eloquent words(雄弁な言葉)

  5. eloquent gesture(説得力ある身振り)

  6. eloquent silence(雄弁な沈黙)

  7. deliver an eloquent argument(雄弁な主張をする)

  8. give an eloquent presentation(説得力のあるプレゼンを行う)

  9. become eloquent about one’s feelings(自分の感情を雄弁に語る)

  10. her eloquent defense(彼女の雄弁な弁護)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “ēloquēns” → “ē- (ex-)” = 外へ + “loqui” = 話す

  • 「外へ話す→はっきりと話す」から転じて「雄弁である」という意味が生まれました。

ニュアンスと使用時の注意


  • “eloquent” はポジティブなイメージを強く伴うため、単に「話すのがうまい」という以上に「内容が深く、聞く人を説得・感動させる」響きがあります。

  • スピーチやプレゼンなど、ややフォーマルまたはオフィシャルな場面で頻繁に使われます。カジュアルな会話で使っても問題はありませんが、書き言葉や正式な場面でよりしっくりきます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞 (adjective) のため、名詞を修飾するときや補語(文中で補完する語)として使われます。

  • 他動詞・自動詞のように使う動詞形はありませんが、名詞形「eloquence」を使えば「彼の雄弁さ (his eloquence)」のように主語や目的語にできます。

  • フォーマル/カジュアル: スピーチや書き言葉で使われることが多く、フォーマル度が高めです。

一般的な構文例


  • be + eloquent + about/on + 〜

    例: He is eloquent on the subject of climate change.

    (彼は気候変動のトピックについて説得力をもって話す)


  • an eloquent + 名詞

    例: She gave an eloquent speech.

    (彼女は雄弁なスピーチをした)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “She gave an eloquent toast at the wedding.”

    → 彼女は結婚式でとても上手なスピーチをした。


  2. “You’re so eloquent; I could listen to your stories all day.”

    → あなたの話は本当に説得力があって、一日中聞いていられるよ。


  3. “That letter was truly eloquent— it brought tears to my eyes.”

    → あの手紙は本当に感動的で、思わず涙が出たよ。


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “He delivered an eloquent presentation to the board.”

    → 彼は取締役会で非常に説得力のあるプレゼンを行った。


  2. “Her eloquent proposal convinced everyone in the meeting.”

    → 彼女の説得力ある提案は、会議の全員を納得させた。


  3. “We need someone who can write an eloquent pitch for our new product.”

    → 私たちは新製品のために説得力ある売り込み文を書ける人を探しています。


学術的な場面での例文(3つ)


  1. “The professor’s eloquent lecture on historical linguistics captivated the students.”

    → その教授の歴史言語学に関する講義は、説得力があり、学生たちを魅了した。


  2. “Her paper provided an eloquent analysis of the data, offering fresh insights.”

    → 彼女の論文はデータを雄弁に分析し、新たな見解を示した。


  3. “His eloquent arguments in the debate showcased his deep expertise.”

    → 彼の討論での説得力ある主張は、深い専門知識を示した。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. articulate (はっきりと話す/表現する)


    • 「明確さ・はっきりした発音」に重点。どちらかというと話し方の明瞭さ。


  2. persuasive (説得力のある)


    • 「相手を納得させる、説得する力」に重点。


  3. fluent (流暢な)


    • 「語学力・言葉の流れ」に重点で、「雄弁さ」とは少し意味合いが違う。


  4. expressive (表現豊かな)


    • 「感情・内容の豊かさをうまく伝える」意味に近い。


  5. well-spoken (上品に話す、話し慣れている)


    • 「洗練された話し方」のニュアンスが強い。


反意語(Antonyms)


  • inarticulate (言葉がはっきりしない/はっきりと表現できない)

  • tongue-tied (口がきけないくらい緊張した、うまく言葉が出てこない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɛl.ə.kwənt/

  • アクセントは最初の “el” の部分(第1音節)に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では「エラカゥエント」と少し優しく発音されることもあります。

  • よくある間違い:


    • 「elegant(エレガント)」と混同してしまうこと。スペリングも違いに注意が必要です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “eloquent” の真ん中の “o” を抜かして “elquent” としてしまう、あるいは “u” と取り違えてしまうなど。


  2. 同音異義語 / 似たスペル


    • “elegant” (上品な) とまぎらわしいが、意味が異なるので注意。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などの試験の長文読解で、話し手や作家の表現力を説明する文脈で出題されることがあります。

    • 「説得力がある」「雄弁だ」という意味をしっかり把握していれば、読解や選択問題に対応しやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源を思い出すときは “e + loqu” → “外へ (ex) + 話す (loqui)” =「言葉が外へ滑らかに流れ出る」イメージで覚える。

  • “eloquent” は “elegant” と結びつけて、「話しぶりがエレガント(elegant)なくらい巧みなら、eloquent」と関連づけるとスペルミスを減らせるかもしれません。


上記のポイントをまとめると、“eloquent” は「雄弁で説得力のある話し方や文章」を表す形容詞で、フォーマルな場面やスピーチなどで多用される語です。語源や例文を通じてイメージをつかみ、使いこなせるようになると、英語での表現レベルがさらに向上します。

意味のイメージ
eloquent
意味(1)

(人が)雄弁な;(演説が)強く訴える

意味(2)

(目などが)表情豊かな;(…を)如実に物語る《+of+

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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