dropout
1. 基本情報と概要
単語: dropout
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A person who leaves school, college, or a program before finishing.
意味(日本語): 学校や大学、あるいは何らかのプログラムを途中で辞めた人、中退者、脱落者。
「dropout」は、主に学校教育などの過程を途中でやめてしまった人を指します。たとえば、高校中退者や大学中退者のことを指す時に使われます。ややカジュアルなニュアンスもあるため、公式文書では “withdrawal” など別の言い回しが用いられることもあります。
- 活用形: この単語自体は名詞としての形しかありませんが、動詞としては “drop out” (phrasal verb) があります。
- 他の品詞: “drop out” は動詞句になり、「中退する」「(途中で)辞める」の意味を持ちます。
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
・日常的にもよく使われるが、学校教育に関する文脈や社会問題を取り扱う際にも登場し、比較的幅広い場面で耳にします。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源構成: 「drop (落ちる) + out (外へ)」の組み合わせ → もともとは動詞句 “drop out” ですが、それが名詞化して “dropout” となりました。
- 派生語・類縁語:
- drop out (動詞句): 中途退出する、中退する
- drop (動詞/名詞): 落とす、落ちる/しずく
- out (副詞/前置詞): 外に、外へ
- drop out (動詞句): 中途退出する、中退する
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- college dropout(大学中退者)
- high school dropout(高校中退者)
- dropout rate(中退率)
- school dropout(学校の中退者)
- dropout crisis(中退問題/危機)
- dropout prevention(中退防止)
- dropout recovery program(中退者再教育プログラム)
- former dropout(以前は中退者だった人)
- dropout population(中退者層)
- dropout intervention(中退を防ぐための介入策)
3. 語源とニュアンス
語源:
“drop” は古英語の “droppian” に由来し、「しずくを落とす」「落ちる」という意味。 “out” は同じく古英語の “ūt” に由来し、「外に」という意味。20世紀になると “drop out” が「離脱する・中退する」という比喩的表現で使われるようになり、それから名詞形 “dropout” が定着しました。
ニュアンスと使用時の注意:
- 少し砕けた印象のある単語です。フォーマルな文章では “withdrawal from school” など、別の表現をすることもあります。
- 主に学校・教育文脈で使われますが、仕事やプログラムを中途で投げ出す人を指すこともあります(「脱落者」的な用法)。
- カジュアルな、あるいは社会問題を指摘するような文脈でよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “He is a high school dropout.” のように a を付けて数えられます。
- 動詞フレーズ: “drop out” は自動詞的に使われることが多く、「(学校などを)習わしに応じ完了せずやめる」という意味を持ちます。
- 使用シーン
- 口語/会話: 比較的カジュアル。
- 文章: 場合によってはややくだけた印象を与えるため、レポートや公的書類では注意が必要です。
- 口語/会話: 比較的カジュアル。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “My cousin is a college dropout, but he started his own business.”
(私のいとこは大学を中退したけれど、自分のビジネスを始めたんだ。) - “I heard she became a high school dropout because she moved to another country.”
(彼女は別の国へ引っ越したせいで高校を中退したらしいよ。) - “He’s proud to be a dropout who made it on his own.”
(彼は自力で成功した中退者であることを誇りに思っているよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “The CEO of the tech giant is famously a college dropout.”
(その大手テック企業のCEOは、有名な大学中退者です。) - “We aim to reduce the dropout rate from our corporate training program.”
(私たちは企業トレーニングプログラムからの脱落率を下げることを目指しています。) - “Our company offers mentorship for young dropouts seeking job opportunities.”
(当社では仕事の機会を探す若い中退者にメンター制度を提供しています。)
学術的・公的文脈での例文
- “Recent studies show a decrease in the overall dropout rate among high school students.”
(最近の研究によると、高校生における全体的な中退率が下がっていることが示されています。) - “Dropouts often face challenges in the job market due to lack of qualifications.”
(中退者は資格不足のため、就職市場で困難に直面しがちです。) - “Policies to support dropouts in completing their education have proven effective.”
(中退者が教育を修了するための支援政策が効果的であることが証明されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- quitter(途中で放り出す人)
- 「やめた人」というニュアンスが強く、学校に限らず広く「諦めた人」にも使う。
- 「やめた人」というニュアンスが強く、学校に限らず広く「諦めた人」にも使う。
- early leaver(早期退学者)
- 主に学校文脈で、ややフォーマルな表現。
- 主に学校文脈で、ややフォーマルな表現。
- non-completer(完結させなかった人)
- 学術的な表現で、学校に限らずプログラムや課程を完了しなかった人を指す。
- 学術的な表現で、学校に限らずプログラムや課程を完了しなかった人を指す。
- quitter(途中で放り出す人)
反意語 (Antonyms)
- graduate(卒業生)
- completer(課程完了者)
- あまり一般的な単語ではないが、組織的・学術的な文脈では使われる場合がある。
- graduate(卒業生)
これらの類義語や反意語は、文脈やフォーマル度合いによって使い分けが異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈdrɑːp.aʊt/
- イギリス英語: /ˈdrɒp.aʊt/
- アメリカ英語: /ˈdrɑːp.aʊt/
アクセントは 最初の音節 “DROP” に置かれます。
アメリカ英語では “drɑːp” のように「アー」と伸ばす音、イギリス英語では “drɒp” のように「オ」に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dropout” を “drop out” と誤って分けて書いてしまう、またはハイフン付き “drop-out” にしてしまうケースがあります。名詞形は基本的に一語です。
- 動詞フレーズ “drop out” との混同: 名詞形と動詞句は文脈で区別しましょう。
- 同音異義語との混同: “drop out” は他に同音異義語がないものの、“drop” や “out” は多義語なので文脈をチェックしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では、学校やキャリアに関する文章で “dropout rate,” “college dropout” などの形で出題される可能性があります。テキスト中の社会問題トピックなどで注意しておくとよいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “drop” は「ポトンと落ちる」という感覚、“out” は「外に出る」。何かの途中から外に出てしまうイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: 名詞は一続きの “dropout”、動詞句は “drop out” と分けて書く点が重要。
- 勉強テクニック: 学校関連の記事などで「中退率」「脱落者」という文脈によく登場するので、そうしたトピックで目にする度に例文やフレーズをストックし、繰り返し音読すると自然に定着します。
以上が dropout の詳細な解説です。学校やプログラムなどを途中でやめる人を指す意味で、日常会話からビジネス・学術文脈まで幅広く使われる単語です。しっかり区別して使いこなしましょう。
(世間一般とは別の生き方を求める)脱落者
中途退学者
(ラグビーで)ドロップアウト