understanding
1. 基本情報と概要
単語: understanding
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): showing sympathy or kindness toward others, being tolerant and forgiving.
意味(日本語): 他者への思いやりや優しさを示す様子を表す形容詞で、「思いやりがある」「理解がある」というニュアンスです。困っている人や相手の状況を考慮し、共感や許容を示すときに使います。
「理解する(understand)」という動詞から派生した形容詞で、人の気持ちや状況をよく汲み取り、寛大な態度をとれる人を表現する際に用いられます。例えば、「He is very understanding.(彼はとても理解がある人です)」のように使われます。
活用形: 形容詞として比較級・最上級があります
- 比較級: more understanding (より思いやりがある)
- 最上級: most understanding (最も思いやりがある)
他の品詞形
- 動詞: understand (理解する)
- 例: I understand your concern. (あなたの心配は理解しています)
- 例: I understand your concern. (あなたの心配は理解しています)
- 名詞: understanding (理解、思いやり)
- 例: She has a deep understanding of psychology. (彼女は心理学への深い理解があります)
CEFR レベル: B2(中上級)
- B2: 日常会話以上の水準で、より複雑なトピックでもやり取りができるレベル
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “under-” (もともとは「下に」という意味)
- 語幹: “stand” (立つ、理解する)
- 接尾語: “-ing” (名詞化や形容詞化に用いられることが多い)
ただし、語源的には “understand” という一つの動詞として成立しているため、「under(下)+stand(立つ)」のニュアンスから「本質に近いところまで届く理解をする」というように考える説がありますが、現代英語ではひとかたまりの語として認識されています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- be understanding of …(…に理解がある)
- remain understanding(理解・思いやりを保つ)
- a(n) understanding approach(理解あるアプローチ)
- show an understanding attitude(理解ある態度を示す)
- be more understanding than expected(思ったよりも理解がある)
- an understanding friend(理解ある友人)
- an understanding boss(理解のある上司)
- a patient and understanding teacher(我慢強く理解ある先生)
- extremely understanding parents(非常に理解のある両親)
- be quite understanding in difficult times(困難な時期において理解がある)
3. 語源とニュアンス
“understanding” は、古英語の “understandan” (under + standan) に由来します。
- 語源的背景: 「深く掴む・把握する」というニュアンスをもつ “understand” が元になり、そこから名詞形・形容詞形が派生しています。
ニュアンスや使用上の注意
- 「理解してあげる」「受け入れてあげる」など、相手の立場に寄り添うような含みがあります。
- カジュアル、フォーマルどちらでも使いやすい単語です。例えば、ビジネスシーンで「彼女はとても理解のあるマネージャーです」と伝えたい場合にも、”She is a very understanding manager.” と自然に表現できます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として使われる場合、その名詞の性質を説明します。たとえば “understanding person” のように名詞を直接修飾したり、補語として “He is understanding.” のように用いられます。
- 状況次第で丁寧な響きにもカジュアルな響きにもなりやすく、フォーマル使用においても問題なく通用します。
- 可算/不可算の区別は動詞 “understand” や名詞としての “understanding” に関わりますが、形容詞としては単純に修飾や補語として機能します。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3例ずつ示します。
日常会話
- “My parents are very understanding about my decision to travel alone.”
- 「両親は、私が一人旅をすることについてとても理解があります。」
- 「両親は、私が一人旅をすることについてとても理解があります。」
- “I’m lucky to have such an understanding roommate.”
- 「こんなにも理解あるルームメイトがいて私は幸運です。」
- 「こんなにも理解あるルームメイトがいて私は幸運です。」
- “She’s really understanding even when I’m late for our meetups.”
- 「私が待ち合わせに遅れても、彼女は本当に理解があります。」
ビジネス
- “Our boss is quite understanding regarding flexible work hours.”
- 「私たちの上司は、フレックス勤務時間に関してとても理解があります。」
- 「私たちの上司は、フレックス勤務時間に関してとても理解があります。」
- “We need a more understanding approach to handle these customer complaints.”
- 「これらの顧客クレームを処理するには、より理解ある対応が必要です。」
- 「これらの顧客クレームを処理するには、より理解ある対応が必要です。」
- “I appreciate your understanding when it comes to project delays.”
- 「プロジェクトの遅延に関しては、あなたの理解に感謝しています。」
学術的な文脈
- “A truly understanding counselor can help students develop self-confidence.”
- 「真に理解のあるカウンセラーは、生徒たちが自信を育むのを手助けしてくれます。」
- 「真に理解のあるカウンセラーは、生徒たちが自信を育むのを手助けしてくれます。」
- “In educational settings, understanding teachers foster a more supportive learning environment.”
- 「教育現場では、理解のある教師がよりサポート的な学習環境を促進します。」
- 「教育現場では、理解のある教師がよりサポート的な学習環境を促進します。」
- “An understanding mentor encourages deeper engagement with research topics.”
- 「理解のある指導教官は、研究テーマへのより深い取り組みを促します。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- sympathetic(同情的な)
- 相手の気持ちを「同情や哀れみ」を含んで理解するニュアンスが強い。
- 相手の気持ちを「同情や哀れみ」を含んで理解するニュアンスが強い。
- compassionate(思いやりのある)
- 相手の苦しみに寄り添い、優しく助けようというニュアンスが強い。
- 相手の苦しみに寄り添い、優しく助けようというニュアンスが強い。
- considerate(思いやりのある、配慮が行き届いた)
- 他人の気持ちや都合に配慮する点が強調される。
- 他人の気持ちや都合に配慮する点が強調される。
反意語 (Antonyms)
- intolerant(不寛容な)
- 他者の行動や考え方を受け入れず、非難する態度を示す。
- 他者の行動や考え方を受け入れず、非難する態度を示す。
- unfeeling(無情な、冷淡な)
- 相手に対して感情移入しない、冷たい印象を与える。
- 相手に対して感情移入しない、冷たい印象を与える。
- unforgiving(許容しない、容赦ない)
- 過ちなどを許さず厳しく対処する態度。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: ˌʌndərˈstændɪŋ
- 発音上、「un-der-STAND-ing」と第3音節 “stand” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いは比較的わずかで、/ˈstæn/ と /ˈstɑːn/ の微妙な差異がある程度です。
よくある間違い
- “understanding” を「アンダースタンディング」と日本語カタカナで覚えると、”under” の /ʌ/ を /a/ と発音しがち。ネイティブの発音ではもう少し「ア」に近い中舌母音である点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 綴りミス: “understanding” を “understading” と “n” を漏らすなどのスペルミスに注意。
- 同音異義語との混同: “understand” (動詞) と “understanding” (形容詞または名詞) を文法的に誤って使用しないように注意。
- 比較級・最上級の作り方: “more understanding,” “most understanding” とすることを正しく覚える。
- 試験での出題: TOEIC や英検などで「思いやりがある・理解がある」という文の補語・形容詞として出題される場合がある。誤って動詞 “to understand” の形にしてしまうミスが起こりがち。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「under(下)+ stand(立つ)」と考えると「相手の下にまで降りて、相手を支える・理解する」というイメージがわきやすいです。
- 練習するとき、「I am understanding」のように主体が「理解ある人」を表す場合に使い、「I understand your problem」のように動作としての “understand” との違いを意識すると覚えやすいです。
- 指先を相手の肩に添えるイメージで「相手がよく見える=相手を理解している」とイメージすると定着しやすいでしょう。
以上が形容詞 “understanding” の詳細な解説です。相手を気遣ったり、受け入れたりするときにとても便利な表現なので、ぜひ色々なシーンで使ってみてください。