telescope
『望遠鏡』 / (望遠鏡の筒のように順次に)…‘を'はめ込む,たたみ込む / (…に)…‘を'短縮する,圧縮する(compress)《+名+into+名》 / 順次にはまり込む,(衝突で)折り重なる
名詞 telescope
の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: telescope
日本語: 望遠鏡
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
活用形:
- 単数形: telescope
- 複数形: telescopes
「telescope」は遠くにあるものを拡大して見るための装置、つまり「望遠鏡」を指す名詞です。
天体観測や風景を眺めるときなど、「遠くのものを詳しく見たいとき」に使われます。観光地でコインを入れて使うような簡易的な望遠鏡から、天文台に置かれているような大型のものまで幅広くこの単語で表せます。
CEFRレベル目安: B1(中級)
・日常的に使われるわけではありませんが、中学・高校レベルなどで科学や天体などを学ぶ際に登場しやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: tele-
「遠く」を意味するギリシャ語由来 (telos, tele- = far, distance) - 語幹: scope
「見る、観察する」を意味するギリシャ語由来 (skopein = to look, to see)
この2つが結びついて、「遠くを観察するもの」という意味になっています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- astronomical telescope(天体望遠鏡)
- radio telescope(電波望遠鏡)
- high-powered telescope(高倍率の望遠鏡)
- portable telescope(携帯用の望遠鏡)
- mount a telescope(望遠鏡を据える/設置する)
- focus the telescope(望遠鏡のピントを合わせる)
- look through a telescope(望遠鏡をのぞいて見る)
- peer into the telescope(望遠鏡をのぞき込む)
- carry a telescope(望遠鏡を持ち運ぶ)
- adjust the telescope(望遠鏡を調整する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「tele-」(遠い) + 「scope」(見る)を組み合わせた造語。17世紀ごろから天文観測の発達とともに使われ始めました。
ニュアンスや注意点:
- 「telescope」は確かに物理的な装置を指しますが、「to telescope something」など動詞的に「(何かを) 折りたたむ・圧縮する」というような使われ方をすることもあります。ただし、日常会話では名詞としての「望遠鏡」の意味が最も一般的です。
- フォーマル/カジュアル問わず、文章・口語、どちらでも使う自然な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞) のため、不定冠詞(a/an)や定冠詞(the)と一緒に使います。
例: “I bought a telescope.” (私は望遠鏡を買った) - 「telescopic (形容詞形)」は「望遠鏡の」「望遠鏡のように拡大する」といったニュアンスを表します。
イディオムや構文の例:
- “to telescope something”: 先述の通り「(複数のものを)折りたたむ」の意。
例: “The trucks telescoped in a chain reaction.”(トラックが連鎖的に押しつぶされて折りたたまれた)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での使用例
- “I used a telescope to look at the moon last night.”
(昨夜、月を見るのに望遠鏡を使ったよ。) - “Can I borrow your telescope for tomorrow’s stargazing event?”
(明日の星空観察のために、あなたの望遠鏡を借りてもいい?) - “My grandfather gave me a small telescope when I was a child.”
(子供の頃、祖父が小さな望遠鏡をくれました。)
(2) ビジネスシーンでの使用例
- “Our company manufactures high-quality telescopes for amateur astronomers.”
(当社はアマチュア天文家向けの高品質の望遠鏡を製造しています。) - “The marketing team is planning to showcase our new line of telescopes at the trade fair.”
(マーケティングチームは、新しい望遠鏡のラインナップを見本市で紹介する予定です。) - “We need a sales pitch that highlights the unique features of our latest telescope model.”
(最新の望遠鏡モデルの独自の特徴を強調する営業トークが必要です。)
(3) 学術的文脈での使用例
- “Galileo’s first telescope revolutionized our understanding of the solar system.”
(ガリレオが最初に使った望遠鏡は、太陽系の理解を一変させました。) - “Using a radio telescope, scientists detected signals from a distant galaxy.”
(科学者は電波望遠鏡を使って遠方の銀河からの信号を検出しました。) - “The new space telescope has provided unprecedented images of distant stars.”
(新しい宇宙望遠鏡は、これまでにない遠い恒星の画像を提供してくれました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “spyglass” (スパイグラス)
- 小型の単眼望遠鏡を指すときに使われることが多い。海賊・船乗りが使うイメージ。
- 小型の単眼望遠鏡を指すときに使われることが多い。海賊・船乗りが使うイメージ。
- “scope” (スコープ)
- 省略して言われることはありますが、日常ではあまり単独では使われません。
- 省略して言われることはありますが、日常ではあまり単独では使われません。
- “binoculars” (双眼鏡)
- 遠くを見るための装置ですが、両眼で見る種類。別物なので要注意。
反意語 (Antonyms)
- 厳密な「反意語」はありませんが、遠いものを見る望遠鏡とは反対に、微小なものを見るための
“microscope” (顕微鏡) を比較対照で挙げることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /ˈtɛl.ə.skoʊp/ または /ˈtɛl.ɪ.skoʊp/
- イギリス英語: /ˈtel.ɪ.skəʊp/
- アメリカ英語: /ˈtɛl.ə.skoʊp/ または /ˈtɛl.ɪ.skoʊp/
強勢: 最初の音節 “tel” にアクセントがあります。
発音の違い:
- アメリカ英語は「テラ」(tɛlə) のように発音する場合が多く、末尾の母音が /-oʊp/ になる。
- イギリス英語は末尾が /-əʊp/(「スコウプ」のような音)になる。
- アメリカ英語は「テラ」(tɛlə) のように発音する場合が多く、末尾の母音が /-oʊp/ になる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングのミス: “teloscope” と “e” を抜かしたり、 “teliscop” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: とくに “microscope” とごっちゃになりがちですが、見る対象(遠いものか小さいものか)が違います。
- 試験対策: TOEICや英検などで直接“telescope”自体が頻出となるわけではありませんが、天文学や宇宙関連の長文読解などで登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「tele = 遠い」「scope = 見る」で「遠くを見る」装置と覚えましょう。
- スペルを覚えるときは “tele” と “scope” に分割すると分かりやすいです。
- 海外ドラマや映画で、天体観測をしているシーンをイメージすると自然と記憶に残ります。
望遠鏡にまつわる言葉は学校や趣味の文脈で出てくることが多いですが、語源を理解すると“telephone(電話)”や“television(テレビ)”など、他の “tele-” 系単語とあわせて覚えやすくなります。ぜひ「tele(遠) + scope(見る)」というイメージをしっかり持ち、スペリングと発音を身につけてみてください。
望遠鏡
(…に)…‘を'短縮する,圧縮する(compress)《+名+into+名》
順次にはまり込む,(衝突で)折り重なる
(望遠鏡の筒のように順次に)…‘を'はめ込む,たたみ込む