最終更新日:2025/07/07

It is very difficult for anybody to be objective about his own character.

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誰にとっても自分の性格を客観的に見ることは非常に困難なことである。

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元となった辞書の項目

objective

IPA(発音記号)
形容詞

客観的な / 実在の / 目的格の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: objective

品詞: 形容詞 (adjective)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2: 日常会話やビジネスの状況でも、自分の考えをしっかり伝えたり文献を読んだりできるレベル

意味(英語・日本語)


  • 英語: not influenced by personal feelings or opinions; based on facts

  • 日本語: 個人的な感情や意見に左右されず、事実に基づいていること

「objective」は、「偏りがなく、公平な目線で物事を見る」というニュアンスがあります。人や事柄に対して、感情を交えずに現実を冷静に捉えるときに使われます。

活用形

形容詞には人称や時制による大きな活用はありませんが、副詞形・名詞形など関連する形があります。


  • 副詞形: objectively (客観的に)

  • 名詞形: objectivity (客観性)

他の品詞での例


  • 名詞: 「objective」には「目的」「目標」という意味の名詞形もあります。例: “Our main objective is to increase sales.”(私たちの主な目標は売上を増やすことです。)


2. 語構成と詳細な意味

接頭語: ob- (逆らって/向かって)

語幹: ject (投げる/放り出す、ラテン語 “iacere” に由来)

接尾語: -ive (形容詞を作る語尾)

「ob-」は「~に向かって」などのニュアンスを持ち、「ject」は「投げる」という意味を持ちます。それらが組み合わさり、「外の対象に向かって事実を投げる/示す」というイメージとも結びつき、感情や個人的意見を排除した意味合いへと発展してきたと考えられます。

よく使われるコロケーション(関連フレーズ10個)


  1. objective viewpoint / 目線が客観的

  2. objective assessment / 客観的な評価

  3. objective analysis / 客観的な分析

  4. remain objective / 客観的な立場を保つ

  5. objective criteria / 客観的な基準

  6. objective data / 客観的なデータ

  7. purely objective / 純粋に客観的な

  8. relatively objective / 比較的客観的な

  9. objective judgment / 客観的な判断

  10. strive to be objective / 客観的であろうと努める


3. 語源とニュアンス

語源

「objective」はラテン語の “objectum”(対置されたもの)から派生し、それをフランス語や中英語を経由して英語に取り入れた言葉です。もともと「客観に置かれたもの」という意味合いがあり、そこから「主観から離れ、対象を外からとらえる」というニュアンスに変化してきました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 感情や偏見を加えず事実ベースで判断・表現するニュアンスが強い

  • 場面としては、議論や論文、ビジネスなど、フォーマルな場面でよく使われる

  • カジュアルな会話でも「客観的に言うと... (Objectively speaking...)」のように使われるが、やや論理的な雰囲気を帯びることが多い


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(adjective): 主に名詞を修飾する。

    例: “objective report” (客観的な報告), “objective opinion” (客観的な意見)

  • 可算・不可算名詞: 形容詞なので可算・不可算については直接関係しないが、名詞としての “objective” は可算名詞(目的・目標)となる。

  • 構文例:


    • “It is important to stay objective when analyzing the data.”

    • “He tried to be as objective as possible.”


フォーマル/カジュアル:


  • フォーマルな文章やビジネスシーンでよく使われる

  • カジュアルなシーンでも使えるが、ニュアンスが理知的・論理的なので場面を選ぶ


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I want your objective opinion on this outfit.”


    • この服装について客観的な意見が欲しいの。


  2. “Let’s be objective and think about the pros and cons.”


    • 客観的になって、長所と短所を考えてみよう。


  3. “Objectively speaking, he’s the best candidate for the job.”


    • 客観的に言えば、彼がその仕事に最も適任だよ。


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need an objective evaluation of our marketing strategy.”


    • 私たちのマーケティング戦略を客観的に評価する必要があります。


  2. “Please provide objective data to support your proposal.”


    • 提案を裏付ける客観的なデータを提示してください。


  3. “An objective report will help us make better decisions.”


    • 客観的な報告書は、よりよい意思決定に役立ちます。


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study aims to present an objective analysis of economic trends.”


    • この研究は、経済動向について客観的な分析を提示することを目的としています。


  2. “Researchers must remain objective to ensure valid results.”


    • 研究者は信頼できる結果を得るために客観性を保たなければなりません。


  3. “Objective observation is crucial in scientific experiments.”


    • 科学実験では客観的な観察が極めて重要です。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. impartial (偏らない、 公平)


    • “The judge must be impartial.” (判事は公平でなければならない)

    • “impartial”は公正な立場を強調する。


  2. neutral (中立の、どちらにも偏らない)


    • “Try to stay neutral in this argument.” (この議論では中立を保つように努めてください)

    • “neutral”は立場をどちらにも寄せない意味がやや強い。


  3. unbiased (偏見のない)


    • “An unbiased viewpoint is essential.” (偏見のない視点が不可欠です)

    • “unbiased”は、個人的な偏った感情がないニュアンス。


反意語


  • subjective (主観的な)


    • “Her opinion is quite subjective.” (彼女の意見はかなり主観的です)

    • “objective”との違いは、個人の感情や意見に左右されるかどうか。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • 米国英語: /əbˈdʒɛk.tɪv/ (「アブジェクティヴ」のように発音)

  • 英国英語: /ɒbˈdʒɛk.tɪv/ (「オブジェクティヴ」のように発音)

アクセントは “jec” の部分に置かれます。


  • 米音では “əb-DJEK-tiv” に近い音

  • 英音では “ob-DJEK-tiv” に近い音

よくある誤りとして、アクセントを最初の音節に置いてしまったり、名詞 “object” (/ˈɒb.dʒɛkt/や/ˈɑːb.dʒɛkt/) の発音と混同することがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “objective”の“c”と“t”を間違えたり、最後の “ive” を “ivee” のように書き間違えたりするケースがある。

  • 同音異義語との混同: “object” (物体、目的など) と混同しがち。名詞の“objective”(目的)と形容詞の“objective”も文脈で区別が必要。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、ビジネスレターや論説文などの中で「客観的な見方」について問われる際に出題されることがある。反対語の “subjective” とあわせて問われることも多い。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「object + ive」で「物(object)をそのまま見ているイメージ → 主観を入れない」という連想をしておくと覚えやすいです。

  • 「主観的 (subjective)」の “sub-” が「下」や「自分の中」とイメージできるのに対し、「客観的 (objective)」の “ob-” が「外側へ向かう」とイメージすると、両者の違いがはっきりします。

  • 理解だけでなく、日常で「これは客観的に言うとどうなるかな?」と考えてみるクセをつけると定着もしやすいです。


以上が形容詞 “objective” の詳細解説です。感情に左右されず、事実に基づいて物事を判断・分析するときに便利な表現なので、特にビジネスシーンや学術的文脈で重宝する単語です。

意味のイメージ
objective
意味(1)

(心の中だけでなく)実際に存在する,実在の

意味(2)

客観的な

意味(3)

(文法で)目的格の

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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