loneliness
以下では、名詞「loneliness」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
● 意味
- 英語: “loneliness”
- 日本語: 「孤独」「寂しさ」
「loneliness」は「孤独感」や「寂しさ」を表す名詞です。自分が一人だと感じるとき、誰かとのつながりや心のよりどころがない、と感じる状態を指します。悲しみや切なさを含むニュアンスがありますが、状況によっては一人でいることを単純に表す場合もあります。日常でも文学作品でもよく使われる感情表現の語です。
● 品詞
名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
● 活用形
名詞のため、原則として複数形はありません。
※動詞や形容詞による活用はありませんが、派生語の形容詞として “lonely (寂しい)” などがあります。
● 他の品詞になった場合
- lonely (形容詞) … 「寂しい」「孤独な」
- alone (副詞・形容詞) … 「一人で」「単独の」
● CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
感情や抽象的な概念を表す単語であるため、文脈を理解する必要がある点で中上級レベルといえます。
2. 語構成と詳細な意味
● 語構成
- 語幹: lone / lonely (一人の、孤独な)
- 接尾語: -ness (名詞を作る接尾辞: 状態や性質を表す)
“loneliness” は “lonely” に名詞を作る接尾語 “-ness” がついてできた単語で、「孤独である状態」を指します。
● 派生語・類縁語
- lonely (形容詞) … 「寂しい」「孤独な」
- alone (形容詞/副詞) … 「一人で」「単独で」
- solitude (名詞) … 「孤独(特に好んで一人でいること)」
● よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- feel loneliness(孤独を感じる)
- a sense of loneliness(孤独感)
- combat loneliness(孤独と闘う)
- suffer from loneliness(孤独に苦しむ)
- loneliness creeps in(孤独が忍び寄る)
- overwhelming loneliness(圧倒的な孤独)
- escape loneliness(孤独から逃れる)
- the loneliness of isolation(隔絶の孤独)
- lingering loneliness(長引く孤独)
- cope with loneliness(孤独に対処する)
3. 語源とニュアンス
● 語源
- “lonelist” (古英語で “alone” や “lonely” を表す語) と “-ness” が合わさったものと言われています。
- 原型となる “lone” は「たった一つの」という古い語源をもっています。
● ニュアンス
- 感情的な響きが強く、主観的な「寂しさ」「孤独感」を表します。
- 文学作品や詩などでは切なさや儚さを強調したいときによく使われます。
- 日常的にも「孤独感」に焦点を当てたい場合に用いられます。
● 使用時の注意点
- フォーマル/カジュアルのどちらでも使えますが、内容が感情面に触れるため、パーソナルな話題に関連することが多いです。
- 感情表現であるため、ビジネス文書などではあまり頻繁に出てくる語ではありません(文芸的なレポートや心理学的文脈なら使用されます)。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞であり、不可算名詞扱いが主流です。
- 冠詞をつける場合は “a sense of loneliness” など、何らかの修飾語を伴う表現が多いです。
- イディオムというよりは、感情名詞として “feel loneliness” などの動詞と組み合わせて使われます。
● 一般的な構文例
- “(Someone) + feels + loneliness.”
- “(Something) + brings + loneliness.”
- “(Someone) + is overwhelmed by loneliness.”
5. 実例と例文
● 日常会話
“I’ve been feeling a lot of loneliness since I moved to a new city.”
(新しい街に引っ越してから、ずっと孤独を感じているんだ。)“Loneliness can hit you unexpectedly, especially during the holidays.”
(特に休日シーズンには、孤独感が不意に襲ってくることがある。)“She told me that loneliness starts to fade once she talks to her friends.”
(友達と話し始めると、孤独感は和らいでくるって彼女は言ってたよ。)
● ビジネス
“Remote work can sometimes lead to loneliness if we don’t stay connected.”
(リモートワークは、つながりを保たないと孤独を感じることにつながる場合がある。)“Addressing employees’ loneliness is crucial for maintaining team morale.”
(従業員の孤独感に対処することは、チームの士気を維持するうえで重要です。)“The seminar focused on how to cope with loneliness in an isolated work environment.”
(そのセミナーでは、孤独になりがちな職場環境で、どのように孤独に対処するかを取り上げた。)
● 学術的な文脈
“Psychologists explore the impact of loneliness on mental health.”
(心理学者たちは、孤独がメンタルヘルスに与える影響を探求している。)“Studies suggest that prolonged loneliness may increase stress hormones.”
(研究によると、長期的な孤独はストレスホルモンを増加させる可能性があるという。)“Loneliness is often linked to various social and psychological factors.”
(孤独感はしばしば、社会的・心理的要因と関連づけられる。)
6. 類義語・反意語と比較
● 類義語
- solitude(孤独)
- 「孤独」という意味。ただし、好き好んで一人でいるポジティブ/中立的なニュアンスもある。
- 「孤独」という意味。ただし、好き好んで一人でいるポジティブ/中立的なニュアンスもある。
- isolation(孤立)
- 「孤立」を意味し、人とのつながりが断絶されている状態を強調。
- 「孤立」を意味し、人とのつながりが断絶されている状態を強調。
- aloneness(一人でいること)
- 比較的文語的。「一人でいる状態」で、感情にフォーカスしない場合にも使いやすい。
- 比較的文語的。「一人でいる状態」で、感情にフォーカスしない場合にも使いやすい。
● 反意語
- companionship(仲間意識)
- togetherness(一体感、連帯感)
- community(コミュニティ、仲間付き合い)
“loneliness” は主観的な孤独の感情を表すのに対し、反意語はいずれも「一緒にいること」「仲間意識」「連帯感」など、他者とのつながりを感じるニュアンスがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈloʊn.li.nəs/ (アメリカ英語), /ˈləʊn.li.nəs/ (イギリス英語)
- アクセントは最初の音節 “lone” に置かれます (“lóan”-li-ness のように)。
- よくある発音の間違い: “lone” を “ロン” ではなく “ロウン” のように伸ばして発音する点。母音の発音に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lonliness” と “e” を入れ忘れるミスに注意。正しくは “lone + li + ness” です。
- “alone” との混同: “alone” は「一人で」を意味する形容詞/副詞で、“loneliness” は「孤独(感)」という名詞です。
- 試験対策: TOEICや英検で直接頻繁に問われる単語ではありませんが、感情を表す選択肢や長文読解で出てくる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “lone” → 「1人」 → “lonely” → 「寂しい」 → “loneliness” → 「寂しさ(状態)」 と段階的に覚えるとわかりやすいです。
- “-ness” は「~の状態」を作る接尾語として他にも “darkness” (暗さ), “happiness” (幸せ), “kindness” (優しさ) などがあり、まとめて覚えると効率的です。
- “one” と “lone” は音が似ていて “一人” → “寂しい” という連想をすると覚えやすくなります。
以上が、名詞「loneliness」の詳細解説です。感情を表す重要な単語なので、例文やコロケーションを積極的に使って覚えてみてください。
寂しさ;孤独