元となった辞書の項目
lid
解説
1. 基本情報と概要
単語: lid
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): A removable or hinged cover for the top of a container.
意味 (日本語): 容器の上にかぶせる取り外し可能またはヒンジ付きの「ふた」のことです。日常生活では、鍋や箱、容器などの「ふた」を指します。「ふた」というイメージから、「何かを隠す」「何かを抑える」というニュアンスで、比喩的にも用いられます。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
英語学習初心者でも比較的よく目にする単語ですが、比喩的な表現などは学習が進むとさらに理解できるようになります。
活用形・他品詞の例
- 名詞形のみが一般的です。
- 形容詞では “lidded” (e.g., heavy-lidded eyes: 「まぶたが重たい目」)。
- 逆に、ふたがない場合を “lidless” と表現する場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
「lid」は非常に短い語で、特別に接頭語や接尾語を含む構造ではありません。古英語の “hlid” から来ており、「ふた」「おおい」のニュアンスを持っています。
関連・派生語
- lidded (形容詞): ふたのある、または(目が)まぶたが重い状態
- lidless (形容詞): ふたのない、まぶたがない
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- put a lid on ~
「〜にふたをする」 - keep a lid on ~
「〜を抑える/〜を隠しておく」 - take (or remove) the lid off
「ふたを取る」 - close the lid
「ふたを閉める」 - open the lid
「ふたを開ける」 - screw-on lid
「ねじ込み式のふた」 - lift the lid
「ふたを持ち上げる」 - snap-on lid
「パチッとはめるふた」 - tight-fitting lid
「ピッタリ合うふた」 - pop the lid
「ポンとふたを開ける/はずす」
3. 語源とニュアンス
語源: 古英語の “hlid” から派生し、「おおい」「ふた」を意味してきました。
歴史的背景: 主に物理的なふたを指す意味でしたが、現代英語では「秘密を隠す」「感情を抑える」という比喩的表現にも使われます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 比喩表現: “keep a lid on something” は問題や感情を「抑える」「外に漏らさない」ニュアンスがあり、少しカジュアルですがビジネスでも使われる表現です。
- フォーマルかカジュアルか: 「物理的なふた」はどんな場面でも問題ありませんが、比喩表現は主に日常会話や軽めのビジネス文書で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
品詞: 名詞 (可算名詞)
例: one lid / two lids一般的な構文・ Phrase:
- “Keep a lid on + 名詞”
- “Put a lid on + 名詞”
- “Keep a lid on + 名詞”
使用シーン:
- カジュアル: “Put the lid on the jar, please.”
- ビジネス書き言葉: “We must keep a lid on our spending.”
- カジュアル: “Put the lid on the jar, please.”
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “Could you pass me the lid for this pot?”
(この鍋のふたを取ってもらえますか?) - “I forgot to put the lid back on the cookie jar, and now they’re stale.”
(クッキーの瓶にふたをしめ忘れたから、湿気っちゃったよ。) - “Make sure to close the lid tight; otherwise, the leftovers will spoil.”
(ふたをしっかり閉めてね。そうじゃないと残り物が悪くなっちゃうよ。)
ビジネスシーン (3例)
- “We need to keep a lid on our expenses to stay within budget.”
(予算内に収めるために、支出を抑えないといけません。) - “The manager tried to put a lid on any rumors about the merger.”
(マネージャーは合併に関する噂を抑えようとしました。) - “Let’s lift the lid on this new marketing campaign in next week’s meeting.”
(来週の会議で、新しいマーケティングキャンペーンの内容を明らかにしましょう。)
学術的・学術論文 (3例)
- “A sealed lid was used to prevent contamination of the samples.”
(サンプル汚染を防ぐため、密閉されたふたを用いました。) - “When applying heat to the container, ensure the lid is slightly ajar to allow pressure release.”
(加熱時は圧力を逃がすために、容器のふたを少しだけ開けておいてください。) - “The study examined the effect of a secure lid on chemical stability in storage conditions.”
(本研究では、保存状態における化学物質の安定性に与える密閉ふたの影響を調査しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- cover (カバー)
- より広い意味で、保護や覆いを指す。容器だけでなく本の表紙なども含む。
- より広い意味で、保護や覆いを指す。容器だけでなく本の表紙なども含む。
- cap (キャップ)
- 一般的にボトルなどの「キャップ」を指す。小型でねじ込み式のことが多い。
- 一般的にボトルなどの「キャップ」を指す。小型でねじ込み式のことが多い。
- top (上部)
- 単に上部や先端部を意味するが、容器のふたを指す場合もある。
- 単に上部や先端部を意味するが、容器のふたを指す場合もある。
反意語 (Antonyms)
- opening (開口部)
「ふたがない」「開いている」という状態を表す単語。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /lɪd/
- アクセント: lid の1音節のみなので、強勢は特に“lid”自体に。
- アメリカ英語: [lɪd] (リッド)
- イギリス英語: [lɪd] (リッド)
- よくある間違い: /liːd/(lead)や /laɪd/ と混同しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「led」「lidd」などと書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語「lead」(鉛、導く) との混同: “lead” /liːd/ と発音が異なるので、発音を確認しましょう。
- 試験での出題傾向: 日常的な単語なので、TOEICや英検のリスニングやリーディングにさりげなく出題される可能性があります。特に “keep a lid on ~” のイディオムとして出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「lid」は「リッド」と短い発音のため、“リッド = ふた” とセットでイメージします。
- 「ふた」は物理的にも感情的にも「何かを抑える」役割をする、と覚えると “keep a lid on ~” の比喩的用法も離れずに記憶しやすくなります。
- 実際に容器にふたをする動作と一緒に口に出して覚えると、印象に残りやすいでしょう。
以上が名詞 「lid」の詳細解説です。ぜひ日常的にも、比喩的表現としても活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ふた
意味(2)
まぶた(eyelid)