kerosene
以下では、英単語「kerosene(ケロシーン)」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: kerosene
品詞: 名詞 (不可算名詞)
意味(英語): a type of light fuel oil obtained by distilling petroleum, used especially in jet engines, domestic heaters, and lamps
意味(日本語): 石油から精製される軽質の燃料油。主にストーブやランプ、ジェットエンジンなどで使われる“灯油”に相当します。
「kerosene」は、家庭用ヒーターの燃料などとして使われる“灯油”を指す単語です。日本語では一般的に「灯油」と呼ばれています。暖房器具やランプなどで用いられることから、主に家庭やキャンプ、工業的場面でも活躍する燃料です。
- CEFRレベル目安: B2(中上級)
・専門的な単語ではありますが、日常生活でも(特に欧米で灯油を使う地域では)見聞きする機会がある単語のため、中上級レベルとなります。
活用形
- 「kerosene」は不可算名詞のため、基本的に複数形はありません。
- 他の品詞への転用はほぼ見られませんが、イギリス英語では「paraffin」という同義語が名詞として使われることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “kerosene”
ギリシア語の「κέρω(kerō) / κηρός(keros)」(蝋/ワックス)に由来し、化学的意味合いの接尾語 “-ene” がつけられて作られたとされています。
他の単語との関連性(派生語・類縁語)
- paraffin: イギリス英語で灯油を指す場合に使われる同義語。
- gasoline: 自動車燃料のガソリン(日本の「ガソリン」)。
- diesel: ディーゼルエンジン用燃料油。
コロケーション(共起表現)10選
- kerosene lamp (ケロシーンランプ / 灯油ランプ)
- kerosene heater (ケロシーンヒーター / 灯油ヒーター)
- kerosene stove (ケロシーンストーブ / 灯油ストーブ)
- kerosene supply (ケロシーンの供給)
- kerosene spill (灯油の流出・こぼれ)
- kerosene container (灯油容器)
- kerosene price (灯油の価格)
- kerosene furnace (灯油式の炉)
- kerosene usage (灯油の使用量 / 利用法)
- kerosene tank (灯油タンク)
3. 語源とニュアンス
語源:
「kerosene」は、19世紀にカナダの科学者 Abraham Gesner が商標として用いた言葉と言われており、ギリシア語の「keras(角)」または「keros(蝋)」と、化学物質を表す接尾辞 “-ene” に由来すると言われます。実際には “keros” を基に作られた可能性が高いとされています。
ニュアンス・使用の注意:
- 家庭用から工業用まで幅広く使われる燃料ですが、「gasoline(ガソリン)」と混同しないように注意が必要です。kerosene はより粘度が高く、引火点が高い燃料で、安全面でもガソリンとは異なる扱いをします。
- 英語圏のなかでもイギリス英語では「paraffin」という呼び方が一般的です。
- 文章で書く場合も口語で話す場合も同様に使われますが、日常生活での会話だと「heating oil(暖房オイル)」などといった言い方がされる地域もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算):
不可算名詞なので「a kerosene」とは言いません。量を表す場合は「some kerosene」「a can of kerosene」「a barrel of kerosene」のように容器や数量を明示する表現を用います。 - 一般的な構文例:
- We use kerosene for our heater.
- The price of kerosene is increasing.
- We use kerosene for our heater.
- フォーマル/カジュアル:
業務文書や取扱説明書などフォーマルな文章でも使われますし、キャンプや家庭などの会話でもカジュアルに使われる単語です。
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文
“We need to buy some kerosene for the heater before winter starts.”
冬が始まる前に暖房用の灯油を買わなきゃ。“Please store the kerosene in a safe container.”
灯油は安全な容器に保管しておいてね。“I remember using kerosene lamps when I was a child.”
子どもの頃、灯油ランプを使っていたのを思い出すよ。
B. ビジネスシーンでの例文
“Our factory uses kerosene for some of the production processes.”
うちの工場は生産工程の一部で灯油を使っています。“The kerosene tank needs to be inspected regularly for safety.”
安全上、灯油タンクは定期的に点検が必要です。“We have a contract with a local supplier for kerosene delivery.”
地元の業者と灯油の配達契約をしています。
C. 学術的・専門的な文脈での例文
“Kerosene’s combustion properties make it suitable for jet engines.”
ケロシーンの燃焼特性はジェットエンジンに適しています。“Researchers compared the emission levels of kerosene and diesel.”
研究者たちは灯油とディーゼルの排出量を比較しました。“In remote areas, kerosene remains a primary source of lighting.”
遠隔地では、灯油が主要な照明の手段となっています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- paraffin(パラフィン): イギリス英語で「灯油」を指す一般的な呼び方。
- lamp oil(ランプオイル): 灯油や他の油の総称としてランプで使用する燃料を指す場合が多い。
関連するが意味が少し異なる単語
- gasoline (米) / petrol (英)(ガソリン): 車の燃料。灯油よりも引火点が低く、扱いも異なる。
- diesel(ディーゼル燃料): ディーゼルエンジン用燃料。
反意語 (Antonyms)
燃料の反意語としては明確には存在しにくいですが、性質の異なる文脈で挙げるなら、燃料ではない単なる液体 (例: water) などが対概念といえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語 (IPA): /ˈkɛrəsiːn/
- イギリス英語 (IPA): /ˈkɛrəsiːn/ (ほぼ同じ発音。またはスコットランドなど地域によって多少の差があります。)
アクセント(強勢): 最初の “ker-” の部分に強勢を置いて「KER-o-seen」のように発音します。
よくある発音の間違い:
- “kerosine” とつづりを間違えたり、アクセントを後ろに置いてしまう誤りがありますが、正しくは「KER-uh-seen」に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “kerosine” などの表記揺れがあるが、最も一般的で正しいつづりは「kerosene」。
- gasolineとの混同: スペルや響きが類似しているため間違えやすい。意味が異なるので、機器に応じた使い分けに注意。
- TOEIC・英検など資格試験: それほど頻出ではありませんが、燃料関連の話題や技術文書で出題可能性がある単語です。海外生活や技術系の語彙として知識があると便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ケロシーン」は見た目は無色透明や淡黄色の油で、ヒーターなど身近な場面で使われる燃料というイメージを持つと覚えやすいです。
- 「kerosene」の“kero-”部分を「ケロっとした油」と連想してみると、スペルの一部を視覚的に思い出す助けになります。
- イギリス英語の「paraffin」とセットで覚えておくと、海外旅行先などで灯油を購入・使用する際に役立ちます。
まとめ
「kerosene」は、主に家庭用ヒーターやランプ、ジェット機の燃料搭載など、多岐にわたって使われる灯油を指す不可算名詞です。“gasoline”に比べて引火点が高いという特徴があり、扱い方や使い方も異なります。英米間で「paraffin」という別名がある点、スペルや発音の間違い、数量を表す言い方などに注意して学習するとよいでしょう。
灯油(《英》paraffin)[oil])