kangaroo
1. 基本情報と概要
単語: kangaroo
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A large hopping marsupial from Australia that carries its young in a pouch.
意味(日本語): オーストラリアに生息する、大きくジャンプして移動する有袋類で、お腹の袋で子どもを育てる動物です。
「自然や動物の話をするときなどに“カンガルー”という動物を指すときに使われます。オーストラリアの象徴的な動物として知られています。」
活用形:
- 単数形: kangaroo
- 複数形: kangaroos
※名詞以外の形としては、“kangaroo-like” (形容詞) のように「カンガルーのような」の意味で、比喩的に用いられることがあります。
CEFRレベル目安: A2(初級)
動物の種類としては比較的基礎的な語彙ですが、言語学習を始めて少し経った段階で学ぶ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
“Kangaroo”という単語には、現代英語における明確な接頭語や接尾語はありません。もともとオーストラリアの先住民の言語(グーグ・イミディル語等)から取り入れられた外来語で、英語圏に定着したものです。
派生語・関連語
- kangaroo-like (形容詞) : 「カンガルーのような」
- kangaroo rat : 北米に生息するネズミの一種(実際のカンガルーとは異なります)
コロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10例)
- kangaroo pouch(カンガルーの袋)
- baby kangaroo(子カンガルー)
- kangaroo mother care(カンガルー・ケア:新生児を母親の肌に密着して育てる方法)
- kangaroo crossing(カンガルー横断)
- kangaroo population(カンガルーの個体数)
- kangaroo island(カンガルー島:オーストラリアにある島)
- kangaroo steak(カンガルーの肉を使ったステーキ)
- kangaroo jump(カンガルーの跳躍)
- kangaroo court(形式だけで不正な裁判を揶揄する表現)
- kangaroo habitat(カンガルーの生息地)
3. 語源とニュアンス
語源:
“kangaroo”という言葉は、オーストラリアの北東部に住む先住民の言語から18世紀後半、初めてイギリス人探検隊が記録したものとされています。一説には、「カンガルー」という音が「あなたが何を言っているか分かりません」という意味だったという都市伝説もありますが、実際にはただその動物を指す言葉だったと考えられています。
ニュアンス・使われ方:
- 基本的に“kangaroo”はその動物を指すための単語です。
- “kangaroo court”のように、比喩的に使われる場合もありますが、ややフォーマルな文章や風刺的な文脈で見られます。
- 口語・文章を問わず、オーストラリア文化や旅行などを話題にする際によく登場します。カジュアルな場面ではもちろん、ドキュメンタリーや生物学の文脈でも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun) : a kangaroo (単数) / kangaroos (複数)
- 文中で動物そのものとして用いる場合は「a kangaroo」で始まり、一般的に複数形は「kangaroos」として表します。
イディオムとしての用例:
- kangaroo court: 不公正な裁判や審理を指す表現(法的な正当性の欠如を揶揄する言葉)
使用シーン:
- フォーマルな文章、カジュアルな日常会話ともに使用可能(動物やオーストラリア文化を話題にする場合に違和感がありません)。
- “kangaroo court”はややフォーマル・風刺的表現。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
“I saw a kangaroo at the zoo yesterday! It jumped so high!”
(昨日動物園でカンガルーを見たよ! すごく高く跳ねてたんだ!)“Have you ever fed a baby kangaroo? They’re adorable!”
(子カンガルーにエサをあげたことある? めちゃくちゃかわいいよ!)“I’d love to visit Australia and see wild kangaroos someday.”
(いつかオーストラリアに行って、野生のカンガルーを見てみたいな。)
ビジネス (少しフォーマルな場面)
“For our new marketing campaign in Australia, we’re considering using a kangaroo as our mascot.”
(オーストラリア向けの新しいマーケティングキャンペーンでは、マスコットとしてカンガルーを使うことを検討しています。)“The conference in Sydney included a wildlife tour where attendees observed kangaroos in their natural habitat.”
(シドニーでの会議では、自然の生息地でカンガルーを観察するワイルドライフツアーが含まれていました。)“We must ensure the product packaging with the kangaroo logo complies with Australian regulations.”
(カンガルーのロゴを使ったパッケージが、オーストラリアの規制を順守しているか確認しなくてはなりません。)
学術・専門領域 (アカデミック)
“Recent studies on kangaroo locomotion reveal efficient energy storage mechanisms in their tendons.”
(カンガルーの移動に関する最近の研究では、腱にエネルギーを効率的に蓄える仕組みがあることが示されています。)“The kangaroo population has fluctuated due to changes in climate and human activity.”
(気候変動や人間の活動の影響で、カンガルーの個体数は変動してきました。)“Kangaroo mother care has proven to be beneficial for premature infants in neonatal units.”
(カンガルー・ケアは、新生児集中治療室での早産児に有益であることが証明されています。)
6. 類義語・反意語と比較
- wallaby (ワラビー): カンガルーに似た有袋類ですが、体が小さめです。オーストラリアの同種の動物として混同されがちですが、別の種類です。
- koala (コアラ): 同じくオーストラリアの有袋類ですが、カンガルーとは異なり木の上で生活します。
- wombat (ウォンバット): 地面を掘る有袋類で、体形も動き方もカンガルーとは異なります。
※アンチテーゼ(反意語)にあたるような単語はありませんが、同じ有袋類でも性質や生息地が異なる生物と比較すると理解が深まります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /ˌkæŋ.ɡəˈruː/
- アクセント(強勢)は第3音節の「-roo」の部分に置かれます。(kang-a-ROO)
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 主な違いはほとんどありません。どちらも [ˌkæŋ.ɡəˈruː] と発音され、「カンガルー」のように聞こえます。
- アメリカ英語では若干 [ɹ] 音が強くなる場合があります。
よくある間違い:
- “kangeroo” とスペルを誤って書いてしまうケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “kangaroo” は “oo” の部分を「-roo」と書くのがポイント。「kangeroo」と書いてしまわないよう注意。
- 同音異義語は特にありませんが、同じオーストラリアの動物である “wallaby” などと混同しないように。
- 試験(TOEIC・英検など)では、動物名としてリスニング問題やリーディングの中でちらっと登場することがあり、基本的にはスペルや意味を押さえておけば十分です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “kangaroo” のつづりは「k + anga + roo」と3つに分けて覚えるとスムーズ。
- “roo” がカンガルーの子どもを指すスラングとして使われることもあるので、そこを思い出せばスペルミスが減ります。
- オーストラリアのシンボル・国章に描かれている動物としてイメージを結びつけると記憶に残りやすいでしょう。
「kangaroo」はオーストラリアを代表する動物として、英語学習の初級段階からよく登場する単語です。スペルや発音をしっかりマスターしておきましょう。
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