iceman
1. 基本情報と概要
単語: iceman
品詞: 名詞 (Noun)
意味(英語): A man who delivers or sells ice.
意味(日本語): 氷を配達・販売する人を指します。かつては冷蔵庫が普及していなかった時代に、家庭や店舗に氷を届ける仕事をする人のことでした。
「昔は一般的だった氷配達の仕事を指す、少し歴史的な響きのある単語です。また、スポーツ選手などが“冷静沈着”であることを強調したいときにも、ニックネームとして使われることがあります。」
活用形:
- 単数形: iceman
- 複数形: icemen
(“iceman”は可算名詞です。“icemen”という形で複数形になります。)
他の品詞形:
- 「ice」 (名詞) → 氷
- 「icy」 (形容詞) → 氷のように冷たい、冷淡な
- 「ice over」 (動詞句) → 氷で覆われる など
CEFRレベルの目安: B1(中級)
・一般的な単語ではありませんが、教養として見聞きする可能性がある、少し特殊で歴史的要素のある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ice: 「氷」の意味を持つ語幹。
- -man: 「人・〜する人」を表す接尾語(から成る複合語)。
関連性・派生語
- ice (名詞)
- icemen (icemanの複数形)
- The Iceman (あだ名や作品のタイトル) 例: 「The Iceman Cometh (ユージン・オニールの戯曲)」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)
- “the iceman cometh” → 「アイスマンはやって来る」(戯曲のタイトルとして有名)
- “call the iceman” → 「氷配達人を呼ぶ」(昔は本当にあった場面)
- “iceman route” → 「氷配達の定期便のコース」
- “iceman’s tools” → 「氷配達人の道具」(大きなトングなど)
- “vintage iceman photos” → 「昔の氷配達人の写真」
- “iceman trade” → 「氷配達業」
- “iceman nickname” → 「アイスマンというあだ名」(冷静沈着な人に付けられる)
- “an iceman figure” → 「氷を扱う人の彫像やイメージ」
- “icemen of the past” → 「過去にいた氷配達人たち」
- “the garage where the iceman stored his ice” → 「氷配達人が氷を保管していた倉庫」
3. 語源とニュアンス
- 語源: “ice” + “man” の組み合わせで、古くは冷蔵技術が発達していない時代に、自然の氷や製氷された氷を家庭・商店に届けていた職業を指しました。
- 歴史的使用: 20世紀中頃までは、特に欧米で普及していた職業名。近代の冷凍庫・冷蔵庫の普及とともに消滅していった職業となり、現在はあまり一般的ではありません。
- ニュアンス:
- 歴史的かつレトロな響きを持つ職業名。
- ニックネームとしては「冷静沈着」なイメージを与えます。
- 口語で使う場合は「まるで氷のように冷たい人」、あるいは「冷静な人」を示唆するスラング的用法もあり得ますが、日常的にはそれほど一般的ではありません。
- 歴史的かつレトロな響きを持つ職業名。
フォーマルな文脈ではあまり登場しませんが、歴史の話や文学作品の引用などで見かけることがあります。カジュアルな会話やニックネームでは、冷静さを示すポジティブな意味合いで使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “an iceman” / “icemen”
- 名詞として、単独で職業を示すときに用いられます。
- 使い方としては「He worked as an iceman」などの形で過去の職業を示すことが多いです。
一般的な構文・イディオム
- “He used to be an iceman.” → 「彼はかつて氷配達人をやっていた。」
- “The Iceman Cometh.” → これは戯曲の題名として定番フレーズです。
フォーマル/カジュアルともに、現代ではほぼ歴史や文化的文脈で使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I saw some old photos from the 1920s of an iceman delivering giant blocks of ice.”
- 「1920年代に氷の大きな塊を配達しているアイスマンの昔の写真を見たんだ。」
- 「1920年代に氷の大きな塊を配達しているアイスマンの昔の写真を見たんだ。」
“My grandfather used to tell me stories about the neighborhood iceman.”
- 「祖父は昔、近所のアイスマンの話をよく聞かせてくれたよ。」
- 「祖父は昔、近所のアイスマンの話をよく聞かせてくれたよ。」
“It’s amazing how people relied on the iceman before refrigerators were common.”
- 「冷蔵庫が普及する前は人々がアイスマンに頼っていたなんてすごいよね。」
- 「冷蔵庫が普及する前は人々がアイスマンに頼っていたなんてすごいよね。」
ビジネスシーンでの例文
“In our museum’s exhibit on local history, we’re showcasing tools used by the icemen.”
- 「地域史の展示で、アイスマンが使っていた道具を紹介しています。」
- 「地域史の展示で、アイスマンが使っていた道具を紹介しています。」
“We have a vintage delivery cart that once belonged to an iceman.”
- 「以前はアイスマンの持ち物だった昔の配達用カートがあります。」
- 「以前はアイスマンの持ち物だった昔の配達用カートがあります。」
“Our company’s heritage project included interviewing the descendants of an iceman.”
- 「当社の歴史プロジェクトでは、アイスマンの子孫へのインタビューも行いました。」
- 「当社の歴史プロジェクトでは、アイスマンの子孫へのインタビューも行いました。」
学術的・文献での例文
“Many urban centers depended on icemen for preserving perishable goods in the early 1900s.”
- 「1900年代初頭、多くの都市部は生鮮食品を保存するのにアイスマンを頼っていた。」
- 「1900年代初頭、多くの都市部は生鮮食品を保存するのにアイスマンを頼っていた。」
“A comparative study of the iceman trade in different countries reveals significant cultural differences.”
- 「異なる国々におけるアイスマン産業の比較研究は、興味深い文化的差異を示している。」
- 「異なる国々におけるアイスマン産業の比較研究は、興味深い文化的差異を示している。」
“The role of the iceman gradually declined with the advent of electric refrigeration.”
- 「電気冷蔵技術の到来に伴い、アイスマンの役割は徐々に衰退した。」
- 「電気冷蔵技術の到来に伴い、アイスマンの役割は徐々に衰退した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “ice delivery man” / “ice vendor”
- 「氷配達人」「氷販売業者」など、同様の職業を示しますが、少々語意が説明的で、“iceman”ほどコンパクトではありません。
- 「氷配達人」「氷販売業者」など、同様の職業を示しますが、少々語意が説明的で、“iceman”ほどコンパクトではありません。
反意語
直接的な反意語は存在しませんが、同じ「配達系の職業名」で対比するとすると、
- “milkman” → 「牛乳配達人」
どちらも20世紀前半には多く存在した職業名で、どちらも冷蔵技術の普及とともに数が減っていきました。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈaɪs.mæn/
- イギリス英語: /ˈaɪs.mæn/
- アメリカ英語: /ˈaɪs.mæn/
アクセント: “ICE”の部分に強勢が置かれます。
- 「アイス・マン」というように2音節で、強勢は最初の「アイス」にあります。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はあまりなく、子音の発音や「r」の発音が絡む単語ではないため混同は起こりにくいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “iceman” を “icemen” (複数形) と区別すること。
- “iceman” と “ice man” とを分けて書かないように注意しましょう。名称としては一単語です。
- 同音異義語ではありませんが、似たような複合語 (“milkman” や “postman” など) と混同しないように。
- 試験対策では歴史的、文化的な文脈で登場することがあるかもしれません。TOEFLやIELTSのリーディングの中で過去の産業について述べる際に、辞書で引けるかどうかが鍵になる場合もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「アイスマン=氷屋さん」というイメージをもっておくと覚えやすいです。
- “The Iceman Cometh”という有名な戯曲タイトルを一緒に覚えておくと、「iceman」の綴りと意味を定着させやすくなります。
- 歴史的な写真を見ると大きな氷のかたまりをトングで担いだりしている姿が印象的なので、ビジュアルイメージとあわせて覚えると記憶しやすいでしょう。
以上が “iceman” の詳細な解説です。
冷蔵庫がない時代があったという歴史の面白さとともに、ぜひ覚えてみてください。
氷屋,氷配達人