元となった辞書の項目
housewife
解説
名詞「housewife」を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: housewife
日本語: 専業主婦、主婦
品詞: 名詞 (countable noun)
「housewife」は、一般的には「家庭で家事を主に担う主婦」のことを指す英単語です。家事や育児など、家庭を中心に活動する女性を表す語です。
ただし、近年では多様なライフスタイルを尊重する風潮もあり、「housewife」という言葉にはやや古い響きや固定的なイメージがあるとされることもあります。代わりに「homemaker」「stay-at-home mom」などと表現されることもあります。英語圏でも、カジュアルな文脈から正式な場面まで幅広く使われますが、時としてジェンダー観などに配慮が必要な言葉とされることがあります。
活用形
- 単数形: housewife
- 複数形: housewives (スペリングが -f から -ves に変わる点に注意)
他の品詞形
「housewife」は主に名詞ですが、関連表現として「housewifely (形容詞)」を使う場合があります。これは「専業主婦のような」「主婦らしい」という意味合いを持ちますが、あまり一般的な使用例ではありません。
また、「housekeeper (名詞)」は「家事をする人、家政婦」という意味で異なる語ですが、同じようなイメージの職業名(雇用関係)が表される場合があります。
CEFRレベル目安
- A2(初級)〜B1(中級): 日常生活、家庭環境に関する語彙として比較的早い段階で登場することが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: house (家) + wife (妻)
- 接頭語・接尾語は特に含まれませんが、二つの要素が組み合わさってできた合成語です。
派生語や類縁語
- homemaker: 性別を限定せず、家事を担う人
- stay-at-home mom/dad: 家にいて育児や家庭のことを中心に行う母/父
- housekeeper: 家政婦、家事を行う雇用された人
よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選
- full-time housewife: フルタイムの専業主婦
- devoted housewife: 献身的な主婦
- housewife duties: 主婦としての務め
- suburban housewife: 郊外に住む主婦
- a traditional housewife role: 従来型の主婦の役割
- housewife chores: 主婦(家事)の雑用
- teenage housewife (少し特殊ですが稀に使われる): 10代で主婦となった女性
- modern housewife: 現代的な主婦
- be a housewife by choice: 意志を持って専業主婦であること
- housewife magazine: 主婦向けの雑誌
3. 語源とニュアンス
語源
- 「housewife」は古英語の “hūs” (家) と “wīf” (女性/妻) に由来しています。中英語でも同様に “housewyf” のような綴りがあり、家庭を管理する女性を意味していました。
- 歴史的には「主婦」として家庭を管理することが当然とされていた時代背景もあり、伝統的な家族観を反映した表現です。
微妙なニュアンスと使用上の注意
- 「housewife」は比較的ストレートな表現ですが、人によっては古いジェンダー観やステレオタイプを連想させる場合があります。「専業主婦であること」を本人の希望や状況として尊重する文脈であれば問題なく使われますが、形式的な文書やジェンダーに配慮したい場面では「homemaker」など別の語が適切な場合もあります。
- 会話ではカジュアルに使われることが多いですが、フォーマルな文面などでは敬意を払って人それぞれのライフスタイルを尊重する表現が使われることも増えています。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 数えられる名詞ですので、単数形 (housewife) と複数形 (housewives) を区別します。
- 文法上は単純に名詞の役割を果たし、「彼女は主婦です」のように “She is a housewife.” などと使われます。
使用シーン
- 口語: 家族や友人との casual な会話で使われやすい
- フォーマル: レポートや調査などで個人の職業や役割を記述する際に使われることもあるが、最近は「homemaker」などの語の方がフォーマルかつ中立的とされることがあります。
一般的な構文例
- “She is a full-time housewife.”(彼女はフルタイムの専業主婦です)
- “I used to be a housewife before I started working.”(仕事を始める前は専業主婦でした)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “My mother is a housewife, and she’s always busy keeping the house in order.”
(私の母は専業主婦で、いつも家を整えていて忙しいんだ。) - “Are you a housewife or do you work part-time?”
(あなたは専業主婦ですか?それともパートタイムで働いていますか?) - “She’s proud of being a housewife because she loves looking after her family.”
(彼女は家族の世話をするのが好きなので、専業主婦であることに誇りをもっています。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Our survey specifically targeted housewives to understand consumer trends in home appliances.”
(我々の調査は、家庭用電気製品の消費傾向を把握するために主婦層を特に対象としました。) - “The marketing campaign focuses on busy housewives who need quick meal solutions.”
(このマーケティングキャンペーンは、手早く食事を用意する必要のある忙しい主婦層に焦点を当てています。) - “Housewives play a significant role in decision-making for household products.”
(家庭内での消費財の選択では、主婦が重要な役割を果たしています。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Sociological studies often examine the evolving role of the housewife in modern society.”
(社会学の研究では、現代社会における主婦の役割の変化がしばしば検証されます。) - “During the post-war era, the image of the housewife became a symbol of domestic stability.”
(戦後の時代には、主婦のイメージは家庭の安定を象徴するものとなりました。) - “The term ‘housewife’ reflects historical gender norms that have been challenged by modern ideologies.”
(「housewife」という語は、現代の思想によって異議が唱えられている歴史的ジェンダーノームを反映しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- homemaker(ホーメイカー)
- 性別や結婚の有無を問わず、家庭を守る立場の人。「housewife」よりもジェンダーニュートラル。
- 性別や結婚の有無を問わず、家庭を守る立場の人。「housewife」よりもジェンダーニュートラル。
- stay-at-home mom/dad(ステイ・アット・ホーム・マム/ダッド)
- 子供の世話や家庭を守るために家にいる母親/父親。「housewife」は妻という意味が含まれるが、こちらは母親/父親の立場に着目している。
- 子供の世話や家庭を守るために家にいる母親/父親。「housewife」は妻という意味が含まれるが、こちらは母親/父親の立場に着目している。
- housekeeper(ハウスキーパー)
- 家事を職業的に行う人(雇われている場合)。専業主婦とは異なる点に注意。
反意語
- working mother(仕事を持つ母親)
- career woman(キャリアウーマン)
- 「housewife」に対する直接的な“反意語”ではありませんが、「外で仕事をする女性」として対比されます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈhaʊs.waɪf/
- アクセントは第1音節 “house” (/haʊs/) にあります。
- アクセントは第1音節 “house” (/haʊs/) にあります。
- アメリカ英語: [ハウス-ワイフ] のようにやや「ハウス」の語尾がはっきりする傾向あり
- イギリス英語: [ハウス-ワイフ] こちらも同様ですが、地域差によって微妙な発音の揺れがあります。
よくある発音の間違い
- 「ハウスウィーフ」のように /wi:f/ にならないよう注意。
- 「housewives」の複数形の発音は /ˈhaʊs.waɪvz/ と /v/ 音になる点が要注意です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “houswife” “housewive” など、途中の e を落としたり、複数形が -ves にならなかったりする。
- 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、「housework(家事)」とは混同しがちです。housework は「家事そのもの」であり、実際にその家事をする人を指す場合は housewife になります。
- 試験対策: 英検やTOEICなどの日常生活に関するテーマで登場する可能性があります。特にリスニングやリーディングで主婦層の事例・統計が出てくる際に見られます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすいイメージ: 「house(家) + wife(妻)」で「家を守る妻」という連想で覚えましょう。
- スペリングのポイント: 複数形にする時は -f → -v + es となる(life → lives / wife → wives / housewife → housewives)。
- 学習テクニック: 「housewife」「husband」「wife」「household」など「家族」関連の単語をまとめて覚えると、家族を説明する際の語彙が一気に増えます。
以上が名詞「housewife」の解説です。家事・育児など、主に家庭内の役割を担う女性を指す言葉としておさえておくと、日常会話からフォーマルな場面まで理解が深まります。ただし、使う文脈や相手の考え方・文化的背景にも配慮しながら使うことが大切です。
意味のイメージ
意味(1)
《おもに英》針箱
意味(2)
家庭の主婦