元となった辞書の項目
gossip
解説
1. 基本情報と概要
単語: gossip
品詞: 動詞 (※名詞としても使われます)
活用形:
- 三人称単数現在形: gossips
- 過去形: gossiped
- 過去分詞形: gossiped
- 現在分詞形(動名詞含む): gossiping
英語での意味: to talk about other people’s private lives or personal matters, often in a way that is negative or unverified
日本語での意味: 他人の私生活や個人的な噂話をすること(しばしば否定的な内容や事実不確かな話になる場合が多い)
→ 人のうわさ話やプライベートなことを言いふらすイメージです。あまりポジティブに使われる言葉ではないため、するときは注意が必要ですね。
他の品詞としての例:
- 名詞 “gossip”: 「ゴシップ、うわさ話」(例:He loves to read celebrity gossip.)
CEFRレベル: B1(中級)
- 「日常的な会話のやり取りで出てくる、比較的なじみのある単語。ただし、微妙なニュアンスのコントロールには少し慣れが必要です。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “gossip” は古英語由来で、もともと “god” + “sibb”(血縁や親戚を意味する語)から、「親密な友」や「名付け親」という意味を経て、噂話をする仲間を指し、そこから「うわさ話をする」意味へと発展しました。
派生語・類縁語
- “gossipy” (形容詞): 噂話が多い、噂好きな
- “gossipmonger” (名詞): 噂を広める人、噂屋
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- spread gossip → ゴシップを広める
- indulge in gossip → 噂話に没頭する / 熱中する
- juicy gossip → 興味深いゴシップ
- celebrity gossip → 有名人の噂話
- office gossip → 職場での噂
- fuel gossip → ゴシップを助長する
- gossip column → ゴシップ欄(新聞や雑誌)
- gossip magazine → ゴシップ誌
- idle gossip → 根拠のない他愛のない噂話
- engage in gossip → 噂話に加わる
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “godsibb”(god + sibb)に由来し、「名付け親」や「親密な仲間」を指していました。
- 中世以降、親密な話から派生して、プライベートなことを話す「うわさ話」という意味に変化していったといわれています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 多くの場合、否定的あるいは軽蔑的な響きを帯びることが多いです。
- 口語でよく使われ、カジュアルな会話の中で耳にすることが多いですが、オフィスや職場などでも“office gossip”のように日常的に用いられます。
- 文章で使われることもありますが、ややくだけた印象になる場合が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞 “gossip” は自動詞として使われることが多いです。目的語なしに「〜について噂話をする」と表現します。
- 例: They often gossip about their neighbors.
- 例: They often gossip about their neighbors.
- 名詞としては可算・不可算の両方で用いられるが、文脈上は不可算扱いが多いです。(例: Some gossip is hurtful.)
一般的な構文の例
- [主語] + gossip (about + 目的語): “They gossip about their coworkers all the time.”
イディオム・関連表現
- “rumor and gossip” → 「うわさやゴシップ」をまとめて言う表現
フォーマル / カジュアル
- フォーマルな文書ではあまり見かけない表現で、どちらかというとカジュアルです。ビジネスレターや正式な報告書にはあまり登場しません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Let’s not gossip about her behind her back.”
(彼女の陰口はやめようよ。) - “I heard they’ve been gossiping about the new couple next door.”
(隣に引っ越してきた新しいカップルの噂をしているらしいよ。) - “You shouldn’t gossip so much; it can really hurt people’s feelings.”
(あまり噂話ばかりしない方がいいよ。人を傷つけることもあるからね。)
ビジネスシーンでの例文
- “In our company, it’s best not to gossip about office romances.”
(うちの会社では、社内恋愛の噂話は避けたほうがいいよ。) - “Spreading gossip can seriously damage team morale.”
(噂を広めることでチームの士気が大きく損なわれる可能性があります。) - “We have a strict policy against employees who gossip about confidential matters.”
(機密事項を噂する従業員には厳しい方針をとっています。)
学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The sociological study focused on how individuals gossip in different cultural settings.”
(社会学の研究では、異なる文化圏で人々がどのように噂話をするかに焦点を当てていた。) - “Researchers found that people gossip to build social bonds and reinforce group norms.”
(研究者たちは、人々が社会的つながりを築き、集団の規範を強化するために噂話をすることを突き止めた。) - “Her thesis explores the psychological mechanisms that drive the urge to gossip.”
(彼女の論文は、人が噂話をしたい衝動をかき立てる心理的メカニズムを探求している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “chat” (おしゃべりをする)
- 一般的に「雑談する」という意味で、必ずしもネガティブなニュアンスは含まれません。
- 一般的に「雑談する」という意味で、必ずしもネガティブなニュアンスは含まれません。
- “tattle” (告げ口をする)
- 子供の「告げ口」のような意味合いがあり、相手を批判的に伝えるときに使われます。
- 子供の「告げ口」のような意味合いがあり、相手を批判的に伝えるときに使われます。
- “dish” (スラング的に噂話をする)
- くだけた口語表現で、「面白い噂ネタを共有する」ようなニュアンスがあります。
- くだけた口語表現で、「面白い噂ネタを共有する」ようなニュアンスがあります。
反意語
- “conceal” (隠す)
- 情報を噂して広めるのではなく、隠す側の行為を表す。
- 情報を噂して広めるのではなく、隠す側の行為を表す。
- “keep quiet” (黙っている)
- 他人のことを口外しないイメージ。
- 他人のことを口外しないイメージ。
使い分け:
- “chat”は単なる雑談、会話のニュアンスでネガティブに傾くことは少なめです。
- “gossip”は否定的で、噂話をしているイメージが強い点で違います。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈɡɑː.sɪp/
- イギリス英語: /ˈɡɒs.ɪp/
アクセント(強勢)の位置
- 最初の音節 “gos-” にアクセントがあります。
よくある発音ミス
- “gossip” の “o” を短く発音しないで伸ばしすぎると、英語耳にはやや不自然に聞こえることがあります。
- また語尾の “-sip” を “-ship” と混同する誤りにも注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “gossip” は “gosip” と一つ”s”を落としてしまう間違いが多いです。
- 同音異義語との混同: “gossip” に似た同音異義語は特になく、スペリングミスさえ注意すればOKです。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検では、オフィスや日常シーンにおけるコミュニケーションを問う問題に登場することがあります。「噂話が悪い影響を与える」というような文脈で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “gossip” の “gos-” を “God” と重ね合わせると、昔「godparent(名付け親)のように親密な関係で話していた」という語源を思い出せます。
- 「噂(ゴシップ)は“ささやき(sip?)”のような小声で回ってくる」というイメージを持つと、それがすぐに周りに広がる様子を理解しやすいかもしれません。
- スペルを覚えるときは、「gos + sip = gossip」と2つのパートに分けて覚えるのも手です。
以上が動詞 “gossip” の詳細な解説です。噂話は人間関係を壊すきっかけにもなりかねないため、使うときは内容や相手への配慮を忘れないようにしましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(他人の私事などについて…と)うわさ話をする,むだ話をする《+about+名(do*ing)+with+名*》