元となった辞書の項目
exquisite
解説
以下では、形容詞 exquisite
について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “extremely beautiful and delicate,” “of special beauty or charm,” or “finely crafted with great precision.”
- 日本語: 「非常に美しく繊細で、特別な魅力がある、あるいはとても精巧につくられている」という意味です。
→ 高級感や繊細さ、洗練された美しさを表すときに使われる単語です。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 形容詞は、原則的に変化形がありませんが、比較級や最上級などを表すときは、前に “more” や “most” を付けて表現します。
- 原級: exquisite
- 比較級: more exquisite
- 最上級: most exquisite
- 原級: exquisite
他の品詞例
- 副詞: exquisitely
例: “The dish is exquisitely prepared.”(その料理は非常に美しく丁寧に作られています) - 名詞: exquisiteness
例: “He admired the exquisiteness of her artwork.”(彼は彼女の芸術作品の気品ある美しさに感嘆した)
CEFRレベル
- 目安: B2 〜 C1
- B2(中上級): 日常会話で多様な表現に慣れてきたレベル。
- C1(上級): 深い語彙力と微妙なニュアンスを理解・表現できるレベル。
“exquisite” はやや文学的かつ上品なニュアンスが強いため、中上級以上でしっかり使いこなせる単語といえます。
- B2(中上級): 日常会話で多様な表現に慣れてきたレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “exquisite” は、ラテン語の “exquisitus”(精選された、丹念に探し出された)に由来します。
- “ex-”(外へ)+ “quaerere/quisitus”(探す、求める)という要素を含んでいます。
意味の詳細
- 「大変美しく、洗練された」
- 外見や味、芸術性などが非常に完成度が高い場合に使われます。
- 外見や味、芸術性などが非常に完成度が高い場合に使われます。
- 「感覚・感情などが繊細」
- 感受性が鋭く、細かな違いを感じ取れるようなニュアンスを含む場合に使われることがあります。
- 感受性が鋭く、細かな違いを感じ取れるようなニュアンスを含む場合に使われることがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- exquisite beauty(この上ない美しさ)
- exquisite taste(優れた味覚 / 洗練された嗜好)
- exquisite craftsmanship(精巧な職人技)
- exquisite detail(繊細なディテール)
- exquisite design(洗練されたデザイン)
- exquisite piece of art(非常に美しい芸術作品)
- exquisite jewelry(雅やかな宝石類)
- exquisite sense of humor(繊細で上品なユーモア)
- exquisite aroma(芳醇で洗練された香り)
- exquisite pleasure(極上の喜び)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “exquisitus” から来ており、“丹念に探し求められた” という意味を持ちます。
- 歴史的には、“精選され尽くした美しさや質の高さ” を称える文脈でよく使われてきました。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「上品さ」や「繊細さ」を伴う誉め言葉として使われます。
- カジュアルな会話より、文章表現や改まった場面で使われることが多いです。
- ただし、日常会話で使っても問題はありませんが、ややフォーマルまたは文学的な印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例
- 形容詞として名詞を修飾
- “She has an exquisite taste in music.”
- “The restaurant offers exquisite meals.”
- “She has an exquisite taste in music.”
イディオムに近い表現
- “an exquisite sense of timing” (絶妙なタイミング感)など、感覚を褒める表現で使われることが多いです。
フォーマルかカジュアルか
- 一般にややフォーマル寄り。
- 短い会話文にも出てきますが、小説やニュース記事など文章で見かけることが多い単語です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Your new dress is absolutely exquisite!”
(あなたの新しいドレス、本当に素敵!) - “Wow, this dessert is exquisite—I've never tasted anything like it!”
(わあ、このデザートはすごく美味しいね。こんなのは初めてだよ!) - “The painting in your living room is exquisite. Where did you get it?”
(リビングにある絵、すごく素敵だね。どこで手に入れたの?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our client is looking for exquisite packaging designs to enhance their brand's image.”
(私たちのクライアントは、ブランドイメージを高めるための洗練されたパッケージデザインを探しています。) - “His exquisite attention to detail in the report impressed the board members.”
(彼のレポートは細部まで非常に正確で、役員たちも感心していました。) - “The CEO praised the exquisite craftsmanship of our latest product.”
(CEOは最新製品の精巧なつくりを称賛しました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The archaeologist described the vase as an exquisite example of ancient pottery.”
(その考古学者は、その花瓶を古代陶器の優れた例と評しました。) - “Her paper presents an exquisite analysis of the social dynamics in 19th-century Europe.”
(彼女の論文は、19世紀ヨーロッパの社会動態を精緻に分析しています。) - “The author’s exquisite prose style has been studied by literature scholars for decades.”
(その作家の洗練された散文スタイルは、何十年も文学研究者によって研究されてきました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- elegant(エレガントな)
- “exquisite” よりも上品さ・優雅さに焦点がある。
- “exquisite” よりも上品さ・優雅さに焦点がある。
- refined(洗練された)
- 教養や上品さに特に立脚している。
- 教養や上品さに特に立脚している。
- delicate(繊細な)
- 壊れやすさや微妙さを強調する。
- 壊れやすさや微妙さを強調する。
- splendid(壮麗な)
- 華やかさや目立つ美しさを表す。
- 華やかさや目立つ美しさを表す。
- superb(素晴らしい)
- 他と比較して非常に優れていることに焦点がある。
“exquisite” は、これらの単語よりも「繊細な美しさ」や「上品なニュアンス」が強い印象です。
反意語(Antonyms)
- coarse(粗雑な)
- crude(雑な)
- ordinary(平凡な)
- plain(地味な)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語: /ɪkˈskwɪzɪt/
- アメリカ英語: /ɪkˈskwɪzɪt/ または /ɛkˈskwɪzɪt/(“e” をやや [ɛ] に近い音で発音する場合もあり)
強勢(アクセント)
- 第二音節 “-squi-” にアクセントがきます。
- “ex-QUIS-ite” というイメージです。
よくある発音の間違い
- “ex-coo-zee-it” のように [k] の後に母音が長くなる人がいますが、実際は /ɪkˈskwɪzɪt/ と /skw/ の塊をしっかり意識することが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “exqusite” や “exquiste” といった「i」と「s」の入れ替えに注意。
- 発音で [skw] の部分が難しい場合、意識して続けて発音する練習が必要。
- 混同しやすい単語: “exquisitely” (副詞) の綴りを間違いやすい。
- 試験(TOEICや英検)では、語彙問題などで「上品」「洗練」「優美」の文脈で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源の「ex-(外に)+ quaerere(探す)」から、「丹念に探し出された」→「最高に美しいもの/洗練されたもの」とイメージすると覚えやすいです。
- “ex” → “out”、「外へ輝きが漏れ出すくらい美しい」というイメージづくりもおすすめです。
- 発音の鍵は “ex-QUIS-ite” とリズムを取って練習すると定着しやすいです。
以上が、形容詞 “exquisite” に関する詳細な解説です。上品さや繊細な美しさを表すときにぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
絶妙な,精巧な
意味(2)
(苦痛・快感などが)強烈な
意味(3)
(感受性が)鋭敏で洗練された