disciple
1. 基本情報と概要
単語: disciple
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): A person who follows and learns from a teacher or leader, often with strong devotion.
意味 (日本語): 指導者や教師の教えに従い、その教えを学ぶ人。宗教的な文脈では「弟子」や「信者」として使われることが多いです。「師匠やリーダーの教えを受け継ごうとする人」というニュアンスがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
日常生活でも耳にする可能性はありますが、ややフォーマルで宗教やスピリチュアルな文脈で使われることが多いため、中上級レベルといえます。
活用形:
- 単数形: disciple
- 複数形: disciples
他の品詞への変化例:
- 「discipleship」(名詞) :弟子の立場または弟子としての期間・生活
- 「to disciple」(動詞・宗教的文脈):弟子として訓練する(ただし非常に限られた文脈で使用される)
2. 語構成と詳細な意味
「disciple」は、ラテン語の “discipulus”(弟子、学ぶ者)が語源で、さらに “discere”(学ぶ)に由来するとされています。現在の英語では特に「師匠や指導者に付き従い、その教えを学ぶ人」という意味が中心です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- devoted disciple(献身的な弟子)
- faithful disciple(忠実な弟子)
- spiritual disciple(霊的な弟子/精神的弟子)
- disciple of (someone)(〜の弟子)
- become a disciple(弟子になる)
- disciple community(弟子の集団/共同体)
- loyal disciple(忠誠心のある弟子)
- mentor and disciple(師と弟子)
- gather disciples(弟子を集める)
- hand down teachings to disciples(弟子に教えを伝える)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “discipulus”(弟子、学生) → “discere”(学ぶ)
歴史的使用:
古代から「教えを進んで学ぶ者」を指す語として使われてきました。特に宗教的な文脈では、「イエス・キリストの弟子 (the disciples of Jesus)」などのように頻繁に登場します。
ニュアンスと使用時の注意:
- 宗教や哲学、スピリチュアルな文脈でフォーマルに使われることが多いです。
- 一般的な「弟子」よりも、信仰・思想的な側面が強いイメージがあります。
- 口語的というよりは、やや硬い響きがあり、書き言葉やフォーマルスピーチでもよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
品詞: 名詞(可算名詞)
- 通常は「a disciple of ~ / disciples of ~」のように使われます。
- 複数形は “disciples”。
一般的な構文・イディオム
- be a disciple of 〜
- 例: She is a disciple of that famous spiritual leader.
- 例: She is a disciple of that famous spiritual leader.
- become a disciple
- 例: He became a disciple after attending several lectures.
- 例: He became a disciple after attending several lectures.
- the disciples of Jesus / Buddha / Confucius 等
- 特定の宗教指導者の弟子集団を指すときに用いられる。
- 特定の宗教指導者の弟子集団を指すときに用いられる。
使用シーン:
- 宗教関連・哲学関連の文章でフォーマルに使われる。
- 会話で使う場合は、やや堅苦しい、または敬虔さを含む場合が多い。
5. 実例と例文
以下では「日常会話」「ビジネス」「学術的文脈」での使用例を3つずつ示します。
5.1 日常会話での例文
- “I heard he’s a disciple of that meditation teacher, and he practices every day.”
- (彼はあの瞑想の先生の弟子らしく、毎日修行しているみたいだよ。)
- (彼はあの瞑想の先生の弟子らしく、毎日修行しているみたいだよ。)
- “She talks about her guru all the time; she’s really a devoted disciple.”
- (彼女はいつも先生のことを話しているよ。すごく熱心な弟子だね。)
- (彼女はいつも先生のことを話しているよ。すごく熱心な弟子だね。)
- “I’m kind of a disciple of my grandfather’s cooking style.”
- (私はおじいちゃんの料理スタイルの弟子みたいなものなんだ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- “You could say he’s a disciple of the founder’s management philosophy.”
- (彼は創業者の経営哲学の弟子とも言えますね。)
- (彼は創業者の経営哲学の弟子とも言えますね。)
- “Many employees have become disciples of her leadership approach.”
- (多くの従業員が彼女のリーダーシップ手法を信奉し、取り入れています。)
- (多くの従業員が彼女のリーダーシップ手法を信奉し、取り入れています。)
- “I wouldn’t call myself a disciple, but I do respect his strategic thinking.”
- (自分を弟子とまでは言いませんが、彼の戦略思考は尊敬しています。)
5.3 学術的な文脈での例文
- “Plato was a disciple of Socrates, and this influenced his philosophical inquiries.”
- (プラトンはソクラテスの弟子で、そのことが彼の哲学的探究に大きな影響を与えました。)
- (プラトンはソクラテスの弟子で、そのことが彼の哲学的探究に大きな影響を与えました。)
- “In religious studies, we often examine the relationship between a spiritual leader and their disciples.”
- (宗教学では、指導者とその弟子との関係をよく研究します。)
- (宗教学では、指導者とその弟子との関係をよく研究します。)
- “He wrote extensively on the concept of the disciple-mentor dynamic in ancient China.”
- (彼は古代中国における弟子と師の関係について幅広く執筆しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- follower(フォロワー・信奉者)
- discipleより広範囲に使える。「思想やSNSアカウントのフォロワー」などカジュアルにも使える。
- discipleより広範囲に使える。「思想やSNSアカウントのフォロワー」などカジュアルにも使える。
- adherent(支持者)
- 政治・宗教・思想などに対して強く支持する人。フォーマルな響き。
- 政治・宗教・思想などに対して強く支持する人。フォーマルな響き。
- pupil(弟子・生徒)
- 「弟子」よりも「生徒」というニュアンスが強く、学校教育の文脈などで使う。
- 「弟子」よりも「生徒」というニュアンスが強く、学校教育の文脈などで使う。
- apprentice(見習い)
- 職人的な技術を学ぶ「見習い」を指す際に使われる。
- 職人的な技術を学ぶ「見習い」を指す際に使われる。
- acolyte(随行者、補佐)
- 強い宗教的文脈やフォーマルな場面で使われる。やや文学的。
反意語
- master(師匠)や teacher(教師)
- 「弟子」と成立関係が逆という意味での反意語。
ニュアンスの違い:
- “disciple” は宗教・思想・哲学などやや深く学び・信奉するイメージ。
- “follower” は単に「後についていく人」に近い。
- “adherent” はよりフォーマルで、思想や主義を強く支持するニュアンスがある。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /dɪˈsaɪpəl/
- アメリカ英語: [dɪˈsaɪpəl]
- イギリス英語: [dɪˈsaɪp(ə)l] (“pəl” の部分がやや「プル」に近い発音にもなる)
アクセント: 第2音節「saɪ」に強勢があります。(di-SI-ple)
よくある発音ミス:
- 「ディサイプル」と言う際、語尾の「ple」を強く発音しすぎないよう注意。
- 第2音節を強調して “dɪ-SAI-pəl” と区別しっかりつける。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- “disciple” と “discipline” の混同。「discipline(訓練、規律)」とは違う単語です。
- “disciple” と “discipline” の混同。「discipline(訓練、規律)」とは違う単語です。
- 同音異義語との混同
- 類似語はあまりないですが、「decimal」や「disciple」など発音で混乱するようなケースあり。
- 類似語はあまりないですが、「decimal」や「disciple」など発音で混乱するようなケースあり。
- 文法上の注意
- 可算名詞なので “a disciple” や “many disciples” と使う。
試験対策
- TOEICや英検では宗教や哲学関連の文章・リーディングパッセージで出題される可能性あり。
- スペルと意味をしっかり区別して覚える必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「教えを学ぶ者」というイメージ:語源が「学ぶ (discere)」に由来するので、「学習者」のイメージを持つと覚えやすいです。
- “discipline” との関連:もともとは同じラテン語のルーツ。discipline(規律・学問)も学ぶ過程を表すのでセットで覚えておくと、脱字やスペリングミスを防ぐ手がかりになります。
- 物語や名場面で覚える:キリスト教の「十二使徒 (the Twelve Disciples)」など、歴史的・宗教的エピソードと結びつけると印象深く定着します。
以上が名詞 “disciple” の詳細な解説です。学習や読解の際の参考にしてみてください。
(特に信仰上の)弟子,門人
《しばしばD-》使徒(キリストの12使徒のひとり)