deem
1. 基本情報と概要
単語: deem
品詞: 動詞 (verb)
意味(英語): to consider or judge something in a particular way
意味(日本語): 「〜と見なす」「〜と考える」「〜と判断する」
「deem」は、ある事柄をこういうふうに考える、判断するという場面で使います。たとえば、誰かの行動を「失礼と見なす」や「十分と判断する」というようなニュアンスがあります。
- 活用形: deem - deemed - deemed - deeming (規則動詞)
- 他の品詞形: 名詞形や形容詞形は特にありませんが、受動態 (be deemed) でよく使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・文章中の「〜と考える・判断する」という文脈でよく出てくる単語です。
・日常会話ではややフォーマルな響きがあるので、ビジネス英語やレポートなどで目にする機会が多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「deem」は特に接頭語や接尾語が目立つ単語ではありません。
- 古い英語由来の動詞であり、派生形はほぼありません。
派生語や類縁語:
- 直接の派生語は少ないですが、同じように「consider」「regard」「judge」などが近い意味を持つ単語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例):
- deem appropriate → 適切と見なす
- deem necessary → 必要と判断する
- deem important → 重要と考える
- be deemed innocent → 無罪と見なされる
- be deemed valid → 有効と見なされる
- deem it (adj) to do → 〜することを(形容詞)と判断する
- deem worthy → 価値があると見なす
- deem unacceptable → 受け入れがたいと判断する
- deem it advisable → 〜が得策と思う
- deem indispensable → 不可欠と考える
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の「dēman(to judge, to doom)」に由来し、当初は「判決を下す」「判断する」という意味で使われていました。
- 「doom(運命、裁き)」と同じ語源で、裁判官が「判断する」というニュアンスがもともと強かったとされています。
ニュアンスと歴史的背景:
- 法律や公的な文書など、フォーマルな文脈で「〜と判断する」という場面に使われることが多いため、やや堅い表現として受けとられやすいです。
使用時の注意点:
- 口語よりも書き言葉やフォーマルなプレゼン、文書などで使われることが多いです。
- ビジネスメールや公式声明など「私たちはこう判断します」と伝えるときにもよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
主語 + deem + 目的語 + 補語
例: They deemed the plan unsuitable.
「彼らはその計画を不適切と見なした。」主語 + deem + it + (形容詞) + to + 動詞原形
例: I deem it necessary to start immediately.
「私はすぐに始めることが必要だと考える。」受動態: be deemed + 形容詞/名詞
例: The policy was deemed successful by experts.
「その政策は専門家によって成功と見なされた。」
使用シーンによる特徴:
- フォーマル: ビジネス文書や公的な発表、レポートなど
- カジュアル: 日常会話ではあまり使わず、「consider」のほうが一般的に使われやすい
文法上のポイント:
- 「deem」は他動詞です。目的語や補語をとるため、誰か/何かを「こうであると判断する」という文型が主に使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (ややフォーマルな表現として)
- “I deem your suggestions very helpful.”
「あなたの提案はとても有益だと考えています。」 - “Do you deem this route safe to travel?”
「このルートは安全だと見なしますか?」 - “We deem it important to clarify the instructions.”
「私たちは指示を明確にすることが重要だと考えます。」
ビジネスシーン
- “Management deemed the project feasible.”
「経営陣はこのプロジェクトが実行可能だと判断しました。」 - “The company deemed it necessary to downsize.”
「会社はリストラが必要だと判断しました。」 - “The board deemed the merger beneficial for both parties.”
「取締役会はその合併が双方にとって有益だと見なしました。」
学術的・公的な文脈
- “The results were deemed significant by leading researchers.”
「その結果は主要な研究者たちによって重要だと見なされました。」 - “The study deems these chemicals safe under certain conditions.”
「その研究は、ある条件下でこれらの化学物質は安全だと判断しています。」 - “These findings are deemed insufficient without further data.”
「さらなるデータがない限り、これらの結果は不十分と見なされます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- consider (〜と考える)
- 「じっくり考慮する」というニュアンス。口語で広く使われる。
- 「じっくり考慮する」というニュアンス。口語で広く使われる。
- regard (〜とみなす)
- 「高く評価する」「尊重する」という文脈でもよく使われる。
- 「高く評価する」「尊重する」という文脈でもよく使われる。
- judge (〜を判断する)
- 法的活動や評決のニュアンスが強い。
- 法的活動や評決のニュアンスが強い。
- view (〜と見る)
- 見解、観点を示すときに使われる。よりカジュアル。
- 見解、観点を示すときに使われる。よりカジュアル。
反意語 (Antonyms):
- (明確な反意語はありませんが、あえて言えば) “ignore” 「無視する」や “dismiss” 「退ける」などが「判断や考慮をしない」点で反対寄りと言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /diːm/
- アクセント: 「deem」のみの一音節で、先頭の “d” をはっきり発音し、長母音 “ee” を意識します。
- アメリカ英語・イギリス英語での発音差: 大きな違いはほとんどなく、どちらも /diːm/ と発音します。
- よくある発音の間違い: 「ディーム」と聞こえるように、母音を短く発音してしまうこと。正しくは伸ばす音 /iː/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “deam” や “dem” などと書いてしまう間違いがあるので注意。
- “doom” (運命や破滅) と混同しないように気をつけましょう。スペルが似ていますが意味も発音も異なります。
- 試験対策: TOEICや英検などのリーディングセクションで出ることがあります。ややフォーマルな文体の文書や記事に出ることが多い単語なので、意味を覚えておくと長文読解で役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「deem」という言葉には「結論づける」「判断を下す」という静かながら確たる決定のイメージがあります。
- “doom” と同語源だと覚えておくと印象に残りやすく、「裁きを下すイメージ」が共通すると思い出しやすいです。
- スペリングは “d-e-e-m” と母音 “ee” を伸ばして発音する点を注意して覚えましょう。
以上が「deem」の詳細な解説です。フォーマルな文章やビジネス会話で扱うときに役立つ便利な動詞なので、ぜひ使い方をマスターしましょう。
…‘と'思う(think)