最終更新日:2025/08/20
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彼のうぬぼれは限りなく大きい。

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元となった辞書の項目

conceit

名詞

〈U〉『うぬぼれ』,自負心 / 〈C〉奇想,気まぐれ,思いつき

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解説

1. 基本情報と概要

単語: conceit

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベルの目安: C1(上級)


  • これは「うぬぼれ」や「自負心が強すぎること」を表す難易度の高い単語で、特にフォーマルな文章や文学作品などで見かけることが多いです。

意味(英語・日本語)


  • 英語: Excessive pride in oneself or in one’s own abilities; an overly high opinion of one’s own skill or worth.

  • 日本語: 自分に対する過剰な自信や高すぎる評価、いわゆる「うぬぼれ」や「思い上がり」を指します。


    • 人の性格や態度を批判的に言及するときに使われます。文学的には「巧みな比喩」という意味で使われることもあります。


活用形


  • 単数形: conceit

  • 複数形: conceits


    • ただし、抽象名詞扱いで単数形・不可算的に使われることも多いです。


他の品詞形


  • conceited (形容詞): うぬぼれた

    例) He is so conceited. (彼はとても思い上がっている)

  • conceitedly (副詞): うぬぼれて

    例) She conceitedly dismissed everyone’s opinion. (彼女はうぬぼれてみんなの意見を退けた)

2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「con-」(共に、完全に)+ 「ceit」(もとはラテン語の capere「つかむ」から派生)


    • 元々は「考え」や「概念」という意味を含んでいましたが、しだいに「自分の考えに執着する=うぬぼれる」というニュアンスが強まったと言われています。


関連語・派生語


  • conceive: 思いつく、想像する

  • concept: 概念

  • conception: 概念、着想、妊娠

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. artistic conceit(芸術的アイデア、あるいは自己陶酔的な芸術表現)

  2. literary conceit(文学的な巧みな比喩)

  3. poetic conceit(詩における独創的な比喩)

  4. a burst of conceit(突然のうぬぼれの爆発)

  5. bruised conceit(傷つけられたうぬぼれ)

  6. intellectual conceit(知的うぬぼれ)

  7. the height of conceit(うぬぼれの極み)

  8. humble one’s conceit(うぬぼれを抑える)

  9. wounded conceit(傷ついた思い上がり)

  10. inflate one’s conceit(うぬぼれを膨らませる)

3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語や古フランス語を経由し、ラテン語の capere(つかむ)に由来すると言われています。

  • 元々は「思いつき、空想、概念」を指し、16世紀・17世紀の英文学では「詩などにおける巧みで独特な比喩」という意味で使われていました。そこから「自己評価が過度に高い」という用法が強まったとされています。

ニュアンスと使用上の注意点


  • 「conceit」はネガティブな響きを持つことが多く、相手を批判するときに使われることがあります。

  • 文学的文脈では「独創的な比喩」を指すポジティブな要素でも使われるため、場面や文脈をよく把握することが必要です。

  • フォーマルな文章でやや硬い表現ですが、軽い皮肉としてカジュアルに使われる場合もあります。

4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞用法: 通常は不可算名詞として扱われますが、場合によっては可算扱い(例: “the conceits of Renaissance poets”)もあります。

  2. 文章での位置: 主語や目的語として使われます。


    • 主語例: “Conceit is often his downfall.”

    • 目的語例: “I can’t tolerate his conceit.”


イディオム的表現


  • “be full of conceit” = うぬぼれが強い

  • “prick someone’s conceit” = (比喩的に)人の思い上がりの鼻を折る(反省を促す、プライドを突く)

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I can’t stand his conceit; he always thinks he’s the best.”

    (彼のうぬぼれを我慢できない。いつも自分が一番だと思っているんだ。)

  2. “Her conceit made it hard for us to be honest with her.”

    (彼女のうぬぼれのせいで、正直なことを言いにくかったよ。)

  3. “Don’t let a little praise feed your conceit too much.”

    (少し褒められただけで、あまり思い上がらないようにね。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “The CEO’s conceit prevented him from seeing the risks.”

    (CEOのうぬぼれがリスクを見えなくしていた。)

  2. “We need open communication; conceit will only hinder progress.”

    (オープンなコミュニケーションが必要だ。うぬぼれは進展を妨げるだけだ。)

  3. “His conceit about his negotiation skills eventually cost the company a valuable deal.”

    (自分の交渉力へのうぬぼれが、結局会社にとって貴重な取引を失わせてしまった。)

(3) 学術的・文学的での例文


  1. “In Renaissance poetry, ‘conceit’ refers to an extended metaphor that surprises the reader.”

    (ルネサンス期の詩では、「conceit」とは読者を驚かせるような巧みな隠喩のことを指す。)

  2. “The poet’s conceits are intricate but reveal deep emotional truths.”

    (その詩人の巧妙な比喩表現は複雑だが、深い感情的真実を示している。)

  3. “His entire argument rests on the conceit that human reason is infallible.”

    (彼の主張は、人間の理性が決して誤らないという思い上がり(または仮定)に基づいている。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. vanity (虚栄心)


    • conceitよりも「外面を飾ることに重きを置く」ニュアンスが強い。


  2. arrogance (傲慢)


    • conceitより攻撃的なトーンで、自分を他者よりも明確に上だと見る態度。


  3. narcissism (自己陶酔)


    • 自己愛の度合いや、自分自身のルックスや才能への執着がより強調される。


  4. pride (誇り)


    • プラスにもマイナスにも使える。自尊心や肯定的な誇りとしても使われるが、使い方次第ではconceitに近いニュアンスになる。


反意語


  • humility (謙虚さ)


    • conceitの真逆の概念。自分の能力や価値を低く見積もるわけではなく、適切に控えめな態度を示す。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /kənˈsiːt/

  • 第2音節 “-ceit” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはなく、いずれも /kənˈsiːt/ と発音します。

  • よくある間違いは /kənˈsɪt/ のように「イ」の母音を短くしてしまうことです。伸ばす音 /iː/ に注意してください。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 綴りのミス: “conceit” の中の “-cei-” を “-cie-” と書き間違えやすいので注意。

  • 語感の混同: “conceive” (思いつく) や “concept” (概念) と似ていますが、意味は全く異なる場合があります。

  • 試験でのポイント: TOEICや英検などでは文章読解の中で「人の態度」を表す文脈や文学的概念として問われることがあります。文脈から「うぬぼれ」なのか「巧みな比喩」なのかを判断できるようにしましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “con-” は「共に」、 “-ceit” は「つかむ」に由来し、自分の考えや能力を「しっかりつかんで離さない」=「思い上がった状態」だとイメージすると覚えやすいでしょう。

  • 「conceive (思いつく)」と“t” のある・なしで区別し、「conceive」→「考えを抱く」、「conceit」→「自己イメージを抱きすぎる(うぬぼれ)」というように区切ってイメージすると混同を防げます。


以上が、名詞 “conceit” の詳細な解説です。文学的側面と否定的な意味合いの両方があるため、文脈をしっかり意識して使い分けてみてください。

意味のイメージ
conceit
意味(1)

〈U〉うぬぼれ,自負心

意味(2)

〈C〉奇想,気まぐれ,思いつき

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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