chop
以下では、動詞 chop
について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語
- chop (動詞)
意味(英語)
- To cut something into pieces with one or more heavy blows.
意味(日本語)
- (何かを)勢いよく切り刻む、切り落とすこと。
「刃物などでザクッと切る」というニュアンスのある単語です。主に包丁や斧などを使って食材や木材を小さく切るときに使われます。日常的には「野菜を切る」のような文脈でよく登場します。
品詞
- 動詞 (Verb)
活用形
- 原形: chop
- 過去形: chopped
- 過去分詞形: chopped
- 現在分詞形: chopping
- 三人称単数現在形: chops
他の品詞形
- 名詞形 (例): chop(「切り刻む動作」や「豚・羊などの骨付き肉」などを指す場合もあり)
- 派生形: chopper (「チョッパー」「きざむ道具」または「ヘリコプター」のスラング)
CEFRレベル
- B1(中級)
- 「cut」など他の基本的な動詞をある程度知っている状態で、より具体的な「切り方」を表す動詞として学習するレベル。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「chop」は単一の語であり、はっきりした接頭語や接尾語は含まれていません。
関連する単語や派生語
- chopper (名詞): ヘリコプター、ハンドルの高いタイプのオートバイ、または大きなナイフ
- carving / slicing などは、切り方の違いを表す動詞や名詞です。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- chop up vegetables(野菜を刻む)
- chop down a tree(木を切り倒す)
- chop onions(タマネギを刻む)
- chop into pieces(小さく切り分ける)
- chop off a branch(枝を切り落とす)
- fine chop(細かく刻む)
- rough chop(大まかに刻む)
- chop up meat(肉を切り刻む)
- chop in half(半分に切る)
- chop roughly(ざく切りにする)
3. 語源とニュアンス
- 「chop」は古英語において「打つ」「叩く」といった意味合いの動詞に由来するとされています。
- 「思い切りザクッと切る」イメージが強いため、包丁や斧など比較的重厚な道具で切る際に使われることが多いです。
- 語感としてやや力強い、あるいは大雑把な感じを伴います。詳細に丁寧にカットするというよりは、手早く切る・やや荒く切る印象です。
- 口語・文語ともに使用されますが、特に日常会話や料理の場面で非常によく使われます。カジュアルな表現としても広く浸透しています。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞として使用
I chopped the vegetables.
(私は野菜を切った。)のように、何を切ったか目的語を伴います。
目的語を省略可能な場合
- 文脈が明らかなときは
I’m chopping now.
(今切ってるところだよ。)のように目的語が省略されることもあります。
- 文脈が明らかなときは
phrasal verbs(句動詞)
- chop down(切り倒す)、chop up(細かく刻む)など、後ろに前置詞や副詞がきて意味が変わる表現も多いです。
カジュアル/フォーマル
- 「料理中に食材を切る」という場面などでは日常的(カジュアル)に使われます。
- フォーマルな文書でも「切り刻む」という意味が必要な場合は利用されますが、口語のほうが使用頻度は高めです。
- 「料理中に食材を切る」という場面などでは日常的(カジュアル)に使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
Can you chop the carrots for me?
(ニンジンを切ってくれる?)I need to chop up the onions before adding them to the soup.
(スープに入れる前にタマネギを刻まなくちゃ。)Be careful when you chop the garlic – it's easy to slip.
(ニンニクを切るときは気をつけて。手が滑りやすいから。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
We need to chop down on unnecessary expenses.
(不要な経費をばっさり削減する必要があります。)
※「chop down」は「切り倒す」から転じて、比喩的に「削減する」という含意で使われることも。Let’s chop the task into smaller steps for clarity.
(その作業をよりわかりやすく、小さいステップに分けましょう。)The IT team will chop the large project into manageable segments.
(ITチームは大きなプロジェクトを管理しやすいセグメントに分割する予定です。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
Researchers decided to chop the data set into multiple subsets for more detailed analysis.
(研究者たちは、より詳細な分析を行うためにデータセットを複数のサブセットに分割することを決めました。)He demonstrated how to chop the specimen precisely for microscopic examination.
(彼は、顕微鏡観察のために試料を正確に切り取る方法を実演しました。)They used an axe to chop the felled logs into uniform segments.
(彼らは倒した丸太を均一なサイズに切るために斧を使った。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cut(切る)
- 最も一般的な「切る」。細かいニュアンスまで含まない広義の表現。
- 最も一般的な「切る」。細かいニュアンスまで含まない広義の表現。
- slice(薄切りにする)
- 薄く平らに切るイメージ。パンをスライスするなど。
- 薄く平らに切るイメージ。パンをスライスするなど。
- dice(角切りにする)
- サイコロ状に細かく切るニュアンス。
- サイコロ状に細かく切るニュアンス。
- hack(荒々しく叩き切る)
chop
よりもさらに乱暴で力強い印象を伴う。
反意語
- join, attach, combine
- 「結合する」「つなぐ」という意味で、「切り離す」の真逆の概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /tʃɒp/ (イギリス英語)、/tʃɑːp/ (アメリカ英語)
- イギリス英語では「チョップ」に近い短い母音 [ɒ]
- アメリカ英語ではやや広い母音 [ɑː] で「チャープ」に近い音
音声上のポイント
- 語頭の「ch」は破擦音 [tʃ] で、「チ」と「シュ」を合わせたような音。
- アクセントは一音節しかないため、単純です(語頭にストレス)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「chopp」や「chopt」と書いてしまうミス。正しくは「chop」「chopped」。
- 同音異義語との混同: 同音異義語としてはあまり多くないが、「shop」(買い物をする場所)と音が近いときに混乱するかもしれません。
- 過去形の綴り:
chopped
が正解で、choped
としないように注意。 - TOEIC・英検などでの出題傾向: 語い問題や読解問題で、料理や作業の手順を述べる文章に出題されることがあります。熟語(句動詞)「chop down」「chop up」などにも注目。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「チョップ(空手チョップ)」という日本語にもなっている動作を思い出すと、物を「スパッと切る」「叩く」イメージと結びつきます。
- 「chop」=「チャッ」+「プ!」と短く強い切れ味の音を連想し、実際に包丁でトントンと切る様子をイメージすると覚えやすいです。
- 料理や木を切る場面を想像して、そのアクションと一緒に覚えるのがおすすめです。
以上が動詞 chop
の詳細な解説です。包丁や斧と一緒にイメージすると理解が深まりやすいので、ぜひ料理や木工作業を思い浮かべながら学習してみてください。
(なた・おのなどで)…'を'たたき切る,ぶった切る
…'を'たたき切って(切り開いて)作る
…'を'切って短くする
(…を)たたき切る,(…に)打ってかかる《+at+名》
(テニス・クリケットで)ボールを切る
…'を'切り刻む《+up+名,+名+up》
(テニス・クリケットで)〈ボール〉'を'切る