最終更新日:2025/08/09

The canon of the church provides guidance on religious doctrine and moral conduct.

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教会の教理は、宗教の教義や道徳的な行動についての指針を提供します。

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元となった辞書の項目

canon

名詞

〈C〉(教会の) 教理,戒律,教会法 / (一般に)規準,規範 / (正しい典拠とすべき)経典,正典 / 聖従名簿 / ミサ典文 / (音楽で)カノン,典則曲

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解説

1. 基本情報と概要

単語: canon

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A collection or body of writings, rules, principles, or works that are regarded as genuine, authoritative, or officially recognized.

意味(日本語): ある分野や伝統で正統・公認とみなされる文書や作品、または規範や原則の総体を指す。

「文学作品の正典」や「信仰上の規範」、「音楽の形式」など、幅広い文脈で使われる単語です。学問的に正式な作品群を示すときや、カルチャー面では「公式設定」としても使われます。


  • 活用形: 通常は名詞として使われるため、複数形は canons

  • また、形容詞形で canonical(正典の、標準となる)、動詞形で canonize(正典として認める、列聖する)などがあります。

CEFRレベル: B2(中上級)

ある程度語彙のある学習者向けの単語です。文学・宗教・哲学・音楽といった専門的または学術的文脈でよく見られます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (canon): ラテン語の canon(規範・ルール)から来ています。

派生語・類縁語


  • canonical (形容詞): 「正典の」「規範的な」

  • canonize (動詞): 「正典として認める」「(宗教上)列聖する」

よく使われるコロケーション(10個)


  1. literary canon(文学的正典)

  2. religious canon(宗教上の正典)

  3. canon law(カトリック教会法)

  4. musical canon(音楽のカノン形式)

  5. part of the canon(正典の一部)

  6. expand the canon(正典を拡張する)

  7. question the canon(正典を問い直す)

  8. contemporary canon(現代における正典)

  9. canon formation(正典の形成)

  10. establish the canon(正典を確立する)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古代ギリシャ語の kanōn(定規、基準)→ ラテン語の canon(規範、集成)→ 古フランス語を経て英語へ。

歴史的背景:


  • キリスト教においては「聖書の正典(canonical books)」を指す用法が古くから存在します。文学批評や学術の世界では「ある分野で認められた作品の集まり」として使われるようになりました。音楽用語としては、同じ旋律を時間差で追う形式の楽曲を指します。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 伝統や権威と結びつきやすい言葉で、学術的あるいはフォーマルな響きがあります。カジュアルに使う場面でも、主にオタク文化やファンコミュニティで「公式設定」の意味で使われることがあります。(「この設定は公式(canon)なの?」など)


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞


    • 「複数形: canons」で使うことがあります(例: “New canons are being considered.”)。


  2. 使用シーン


    • フォーマル: 宗教、学術、文芸評論などでの正式な「正典」「規則」を扱う際。

    • カジュアル: サブカルチャーやファンコミュニティで、「公式設定」を言及するとき。


一般的な構文例


  • “The literary canon of the 20th century has evolved over time.”

    (20世紀の文学正典は時代とともに変化してきています)


  • “Many scholars debate which texts belong in the canon.”

    (多くの学者がどの文書が正典に含まれるかを議論しています)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I just found out that this backstory is actually canon in the series!”

    (このバックストーリー、シリーズの公式設定だったんだって!)


  2. “Some fans only follow the canon material, while others enjoy fan-made stories.”

    (あるファンは公式設定だけを追うけど、他の人はファンが作ったストーリーも楽しんでるよ。)


  3. “I like the original canon ending more than the alternative storyline.”

    (公式のエンディングのほうが、別のストーリー展開より好きだな。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our company’s policies have become the canon for many startups in this industry.”

    (わが社の方針は、この業界の多くのスタートアップにとって規範となっています。)


  2. “We should establish a canon of procedures for handling client data.”

    (顧客データを扱う際の手順の基準を確立すべきです。)


  3. “The manual you created might become the canon for our remote work guidelines.”

    (あなたが作成したマニュアルは、リモートワークのガイドラインの正典的存在になるかもしれません。)


学術的文脈での例文(3つ)


  1. “A scholar’s understanding of the literary canon often shapes their research focus.”

    (文学正典についての理解が、研究の焦点を左右することがよくあります。)


  2. “Canon formation in religious texts has historically been a subject of intense debate.”

    (宗教文書の正典形成は、歴史的に激しい議論の対象でした。)


  3. “In music theory, analyzing a canon can reveal intricate counterpoint techniques.”

    (音楽理論において、カノンを分析すると、精巧な対位法の技法が見えてきます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “standard”(標準)

  2. “orthodoxy”(正統基準)

  3. “core works”(中心作品群)


  • どれも「基本や標準となるもの」を表していますが、“canon”は特に「長い歴史を通じて確立された正典」というニュアンスが強いです。

反意語 (Antonyms)


  • “apocrypha”(外典、不確かなもの)


    • “apocrypha” は「正典と認められていない文書」を指すことが多いです。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈkæn.ən/

  • アクセント: 第1音節 “can” を強く発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 両者ともおおむね同じ発音ですが、イギリス英語はやや「キャナン」に近い音になる場合があります。

  • よくある誤り: “cannon”(大砲)とスペルを混同しがちですが、発音もスペルも異なり、意味が全く違います。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “cannon” と書くと「大砲」の意味になるので要注意です。

  2. 同音異義語の混同: “canon” と “cannon” はスペリングと意味が異なるが、似た音なので注意。

  3. 試験での出題:


    • TOEICや英検などでは、文学や宗教・哲学の話題を扱う長文の読解問題で登場する可能性があります。

    • 単語そのもののスペル問題、正典や規範の概念を問う短文問題でも見かけることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. “一方は大砲(cannon)で撃つ、もう一方は正典(canon)で打つ手がある” のようにストーリーを作っておくと、スペリングを混同しづらくなります。

  2. “ca-non” = “基準を自分の中に (内側:in) 持つ” イメージで、「正典=中核の基準」というふうに覚えると良いかもしれません。(語源はギリシャ語の定規や基準というイメージ)

  3. リズム感のある言葉なので、音楽の「カノン」(Pachelbel’s Canonなど)を思い出すと記憶しやすいでしょう。


以上が “canon” の詳細解説です。文学から音楽、ファンコミュニティまで幅広い分野で登場するため、文脈に応じて最適な使い方を覚えてください。

意味のイメージ
canon
意味(1)

(教会)の教理,戒律,教会法

意味(2)

(一般に)規準,規範

意味(3)

(正しい典拠とすべき)経典,正典

意味(4)

聖従名簿

意味(5)

(音楽で)カノン,典則曲

意味(6)

《しばしばC-》ミサ典文

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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