broadcaster
1. 基本情報と概要
英語: broadcaster
日本語: 放送者、放送局
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語):
“Broadcaster” refers to a person or organization that transmits television or radio programs, or live streaming content.
意味(日本語):
「broadcaster」は、テレビやラジオ番組、またはオンライン配信などのコンテンツを放送・配信する人や組織のことです。たとえばアナウンサーやDJだけでなく、放送局そのものを指すこともあります。
こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です:
・テレビ局やラジオ局など、放送に関わる企業や団体を指すとき
・スポーツやニュースなどのアナウンサーやキャスターを指すとき
・ライブ配信を行う個人にも用いられる場合がある
活用形
- 単数形: broadcaster
- 複数形: broadcasters
「broadcaster」は名詞なので、動詞として直接活用はしませんが、関連する動詞に“broadcast”があり、過去形・過去分詞形はいずれも“broadcast” (Broadcasted という形もありますが、一般的には broadcast のまま) です。
他の品詞形
- 動詞: broadcast (例: They broadcast the news every morning.)
- 形容詞: broadcasting (形容詞というよりは “broadcasting system” のように名詞を修飾する用法で使われる)
CEFR難易度の目安
- B2(中上級)
ニュースやメディア関連の文脈で使われ、情報メディアについてある程度の語彙力が必要となるためB2程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
“broadcaster”は、
- broad(広い)
- cast(投げる、放送する)
- -er(~する人、ものを表す接尾語)
これらが合わさった形です。元になっている“broadcast”は「広範囲に向けて放送する」という意味で、そこに「~する人・もの」を意味する-erがついて「放送する人・機関」という意味になっています。
派生語や類縁語
- broadcast (v/n) : 放送する / 放送
- broadcasting (n) : 放送業、放送活動
- broad (adj) : 広い、幅広い
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- public broadcaster
(公共放送局) - major broadcaster
(大手放送局) - local broadcaster
(ローカル放送局) - national broadcaster
(全国放送を行う放送局) - commercial broadcaster
(民放局) - sports broadcaster
(スポーツ中継を行う放送者) - radio broadcaster
(ラジオ放送局/ラジオ放送者) - television broadcaster
(テレビ放送局/テレビ放送者) - digital broadcaster
(デジタル放送局) - leading broadcaster
(トップクラスの放送局・放送者)
3. 語源とニュアンス
語源
“broadcast”は、中期英語の “broad” (幅の広い) + “cast” (まき散らす) に由来します。元々は「種を広範囲にばらまく」という意味でしたが、次第に「情報や番組を広範囲に伝える」という意味に転じました。その実行者や組織を表すのが“broadcaster”です。
ニュアンスと使われ方
- 口語・文章: どちらにも使えますが、新聞記事やニュース記事など、よりフォーマルに見られがちです。
- カジュアル・フォーマル: テレビ出演者や団体についての話題であれば比較的カジュアルにも使いますが、放送局という組織を指す場合はフォーマルな文脈でも登場します。
- 注意点: 新聞やニュース記事で「放送局」「放送者」と職業・組織を指すときに頻繁に登場しますが、個人の配信者(streamer)を指す場合は文脈によっては“broadcaster”と呼ぶこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- A broadcaster + 動詞
- 例: A broadcaster provides live coverage of the event.
- 例: A broadcaster provides live coverage of the event.
- The broadcaster + 動詞
- 例: The broadcaster announced a new program schedule.
- 例: The broadcaster announced a new program schedule.
- 名詞句として修飾
- 例: The broadcaster’s responsibility is to deliver unbiased news.
イディオム・フレーズ
- broadcaster’s license: 放送免許
- broadcaster’s rights: 放送権
文法上のポイント
- 可算名詞: a broadcaster / the broadcaster / broadcasters (複数形)
- 「放送する」という動作を強調したいときは、動詞“broadcast”を用います。
- 放送主体を指すときは“broadcaster”を使います。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I heard that our local broadcaster will cover the festival next week.”
(うちのローカル放送局が来週の祭りを取材するって聞いたよ。) - “My cousin wants to become a sports broadcaster for a major TV channel.”
(私のいとこは、大手テレビ局のスポーツアナウンサーになりたがってるんだ。) - “Do you watch programs from that broadcaster often?”
(あの放送局の番組、よく見ますか?)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The broadcaster has requested a sponsorship deal for the upcoming event.”
(その放送局が、次回のイベントにスポンサー契約を求めてきています。) - “Our company is negotiating with a major broadcaster to showcase our new product.”
(当社は大手放送局と、新商品を紹介してもらうための交渉を行っています。) - “A local broadcaster will interview our CEO about the project’s progress.”
(地元の放送局が、我々のプロジェクトの進捗状況について社長にインタビューをする予定です。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Researchers analyzed how a public broadcaster influences public opinion on political matters.”
(研究者たちは、公共放送局が政治的問題に対して世論にどのように影響を与えているかを分析しました。) - “This study compares the roles of a commercial broadcaster and a state-owned broadcaster in shaping cultural norms.”
(この研究は、民放局と国営局が文化的規範にどのような影響を与えるかを比較しています。) - “The concept of a digital broadcaster emerged with advancements in online streaming technology.”
(デジタル放送局という概念は、オンライン配信技術の発展と共に生まれました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- announcer (アナウンサー)
- 放送の進行やナレーションを担当する個人の役割を強調。
- 放送の進行やナレーションを担当する個人の役割を強調。
- presenter (司会者、プレゼンター)
- テレビやラジオの番組で番組を進行する人。よりフォーマルまたは イギリス英語寄り。
- テレビやラジオの番組で番組を進行する人。よりフォーマルまたは イギリス英語寄り。
- network (ネットワーク/放送ネットワーク)
- 組織や複数の放送局の集合体を指す。個人ではなく企業としての規模感を表す。
- 組織や複数の放送局の集合体を指す。個人ではなく企業としての規模感を表す。
反意語
- audience / viewer / listener (視聴者、聴取者)
“broadcaster”が情報を送信する側であるのに対して、視聴者や聴取者は情報を受け取る側を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 米音 (American English): /ˈbrɔːd.kæs.tɚ/
[br-AWD-kas-tər] (第二音節“cast”がやや強く発音される) - 英音 (British English): /ˈbrɔːd.kɑː.stə/
[br-AWD-kah-stuh] (“kɑː”の部分が少し長めに発音される)
強勢(アクセント)の位置: 最初の “broad” の部分に強勢が来る(/ˈbrɔːd/)。
よくある間違い: “broadcast” と混同して “broadcaster” の後ろが軽くなりすぎたり、-er をはっきり発音しなかったりすること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “broadcaster”の
a
を抜かして“brodcaster”としてしまうなどのミス。 - 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、“broadcast” (動詞/名詞) との混同に注意。
- 放送対象を間違えて使わない: “radio broadcaster”や“TV broadcaster”など、どのメディアかをはっきり区別しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、メディア関連の文章中に登場する可能性があります。放送やメディアに関する読解問題で出題されやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「broad + cast + er」をイメージすると「広く投げる(放送する)人・組織」と覚えやすいです。
- もともとの「broadcast」に「er」がついたと考えれば「放送する人/放送している番組の提供主体」と理解しやすいでしょう。
- 勉強テクニックとして、ニュース記事や番組表など、実際のメディアに触れる中で“broadcaster”がどのように使われているかを意識して確認すると定着しやすいです。
以上が名詞“broadcaster”の詳細解説です。テレビ局やラジオ局、配信者などを指す際にぜひ使ってみてください。学習や文章作成にお役立てください。
放送者;放送組織,放送局,放送網