barley
1. 基本情報と概要
英単語: barley
品詞: 名詞 (noun)
日本語の意味: 大麦
英語での意味:
A type of cereal grain that is used as food for humans and livestock, and is also a key ingredient in brewing and distilling.
日本語での解説:
大麦のことを指す単語です。パンやスープに入れたり、ビールやウイスキーなどの醸造に使われたり、また家畜の飼料にも使われます。日本でも大麦を焙煎した「麦茶」が一般的に飲まれています。英語では「barley」といったら主に食用や飲料用の大麦を思い浮かべることが多いです。
- 活用形: 名詞なので、複数形は「barleys」となることもありますが、通常は不可算名詞として用いられます。
- 他の品詞への変化例: 特にはありませんが、派生形に形容詞的に使われることがある場合、「barley-based」(大麦ベースの)などの表現ができます。
CEFRレベル: B1(中級)
(大麦という日常の範囲に属する単語ですが、やや専門的な農業・食材関連用語でもあるため中級程度を想定)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: barl- (もともと古英語の bere あたりに由来しますが、現代英語ではひとまとまりの単語として扱われています)
接頭語・接尾語は特になく、派生語も限定的です。
関連語や派生語
- barley-based: 大麦をベースとした
- barleycorn: 大麦の粒 (古い測量単位としても使われた)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- barley tea (大麦茶)
- pearled barley (精白した大麦)
- barley flour (大麦粉)
- barley soup (大麦入りスープ)
- barley malt (大麦麦芽)
- barley field (大麦畑)
- barley bread (大麦パン)
- barley harvest (大麦の収穫)
- barley porridge (大麦がゆ)
- feed barley (飼料用の大麦)
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の bærlic または bere(大麦)に由来します。さらに時代をさかのぼるとゲルマン系の言葉に遡ります。歴史的に穀物として重要な作物だったため、英語でも古くから使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 食材名として使うときは「大麦そのもの」を指します。
- 料理や飲み物、特にビールやウイスキーの醸造過程に関連した文脈で耳にすることが多いです。
- カジュアル・フォーマルともに問題なく使えますが、料理や農業・製造関係の文脈でやや専門的になる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 一般的には不可算名詞として扱われることが多いですが、種類を区別するときなどは「barleys」と複数形になる場合もあります。
- 一般的な構文:
- “Barley is used to make malt.”
- “Barley grows well in cooler climates.”
- “Barley is used to make malt.”
- イディオムや慣用表現としては特に多くはありませんが、農業や食に関する文章中で頻出します。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I love drinking iced barley tea in the summer.”
(夏はアイスの麦茶を飲むのが大好きなんだ。)“Could you pick up some pearled barley for the soup tonight?”
(今夜のスープ用に精白した大麦を買ってきてくれない?)“Barley porridge is a healthy breakfast option.”
(大麦のおかゆは健康的な朝食の選択肢だよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our brewery sources the highest quality barley from local farmers.”
(当社の醸造所は地元の農家から最高品質の大麦を仕入れています。)“This year’s barley harvest is projected to be 15% higher than last year.”
(今年の大麦の収穫量は昨年より15%増加すると予測されています。)“We are looking to expand our product line to include more barley-based beverages.”
(当社は大麦ベースの飲料製品を増やして、商品ラインを拡大しようと思っています。)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
“According to the agricultural report, barley exhibits higher adaptability in cooler climates.”
(農業レポートによれば、大麦は涼しい気候に対して高い適応力を示しています。)“The protein content of barley can vary depending on the soil conditions.”
(大麦のタンパク質含有量は土壌条件によって異なる可能性があります。)“Researchers are studying new strains of barley to improve disease resistance.”
(研究者たちは病気への耐性を高めるために、大麦の新しい品種を研究しています。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (似た意味の単語)
- wheat (小麦)
- パンや麺などに広く使われる穀物。大麦よりも多く流通し、小麦粉が主流。
- パンや麺などに広く使われる穀物。大麦よりも多く流通し、小麦粉が主流。
- oats (オーツ麦)
- 朝食のオートミールなどに使われる。風味や食感が大麦と異なる。
- 朝食のオートミールなどに使われる。風味や食感が大麦と異なる。
- rye (ライ麦)
- ライ麦パンやウイスキーに使われる。やや酸味のある香り。
- ライ麦パンやウイスキーに使われる。やや酸味のある香り。
- wheat (小麦)
これらはいずれも穀物ですが、味・食感・用途が異なります。
- 反意語
穀物の反意語は特にありませんが、お米や豆など全く別の主食と比較されることはあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈbɑːr.li/ (イギリス英語), /ˈbɑr.li/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の音節 “bar” にアクセントがきます。
- 発音の違い: イギリス英語は “ɑː”(長いアー)、アメリカ英語はもう少し短めなアの音になります。
- よくある発音ミス:
- “barely” (ほとんど~ない) と混同してしまうことがあります。スペルは似ていますが意味も発音も異なるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで「barely」(副詞:かろうじて、ほとんど〜ない) と混同しやすいので注意が必要です。
- 不可算名詞として使われることが多いですが、文脈によっては「barleys」の形をとることもあるので注意しましょう。
- 資格試験や英語試験(TOEIC・英検など)では直接的に問われる頻度は高くないかもしれませんが、食材や農業、環境分野などの話題で目にすることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bar(バー) + ley(リー)」と区切って、バーで提供されるビールの原料にもなる“大麦”とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「麦茶」= “barley tea” という風にセットで覚えて、日本語の「麦(むぎ)」と英語の “barley” を結びつけましょう。
- 「barely (かろうじて)」と間違えないように気をつけるには、意味を対比して覚えることが大切です。
以上が「barley」の詳しい解説です。大麦は日常からビジネス、学術まで幅広く登場するのでぜひ押さえておきましょう。
大麦(ビール・ウイスキー醸造用の麦芽(malt)をとる)