元となった辞書の項目
affectionate
解説
1. 基本情報と概要
単語: affectionate
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): showing fondness, tenderness, or love toward someone.
意味(日本語): 愛情深い、優しい、愛情を示す様子を表す言葉です。「気持ちを素直に表して、愛情を注ぐ」というニュアンスがあります。普段、家族や恋人、ペットに対して、積極的に優しさを示すような場面で使われます。
活用形: 形容詞のため、数や人称により形が変化することはありません。比較級は “more affectionate”、最上級は “most affectionate” になります。
- 原級: affectionate
- 比較級: more affectionate
- 最上級: most affectionate
他の品詞形:
- 名詞形: affection (愛情)
- 副詞形: affectionately (愛情深く)
- 形容詞形の派生: affectionate → affectionless (あまり使われませんが、愛情がないことを表す形容詞)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 日常会話はもちろん、少し抽象的な話題でも使えるレベル。文章や会話で的確に思いやりや深い愛情を表現するのに役立つ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- affection(名詞: 愛情)
- -ate(接尾語: ~の状態にする、形容詞として“~の性質を持つ”という意味を与えることが多い)
「affection(愛情)」に接尾語“-ate”がついて、愛情を示す性質を持つ“affectionate”が生まれています。
よく使われるコロケーション(10個)
- affectionate gesture
- 日本語訳: 愛情深いしぐさ
- 日本語訳: 愛情深いしぐさ
- affectionate smile
- 日本語訳: 優しいほほえみ
- 日本語訳: 優しいほほえみ
- affectionate hug
- 日本語訳: 愛情を込めた抱擁
- 日本語訳: 愛情を込めた抱擁
- affectionate kiss
- 日本語訳: 愛情のこもったキス
- 日本語訳: 愛情のこもったキス
- affectionate nickname
- 日本語訳: 愛情表現としてのあだ名
- 日本語訳: 愛情表現としてのあだ名
- be affectionate toward (someone)
- 日本語訳: (人)に対して優しく接する
- 日本語訳: (人)に対して優しく接する
- affectionate relationship
- 日本語訳: お互いに愛情を示し合う関係
- 日本語訳: お互いに愛情を示し合う関係
- speak in an affectionate tone
- 日本語訳: 愛情の込もったトーンで話す
- 日本語訳: 愛情の込もったトーンで話す
- display an affectionate nature
- 日本語訳: 愛情深い性格を示す
- 日本語訳: 愛情深い性格を示す
- show affectionate concern
- 日本語訳: 思いやりをもった心配を示す
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “affectio” (感情、態度)に由来する “affection” がベースとなり、そこから “affectionate” は「愛情を抱く、愛情を示す」という意味で使われるようになりました。
ニュアンス
- 「愛情深い」「優しい」「思いやりがある」というポジティブな印象を与える言葉です。
- 家族や友人、恋人など親しい間柄で愛情を示す行動・態度を形容したいときに使われます。
- 口語でも文章でもどちらでも使えますが、カジュアルな場面(e.g. 友人や恋人同士の会話)でとくに自然に使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞の前においてその名詞を修飾する
- 例: an affectionate mother (愛情深い母)
- 補語(述語的用法)として be動詞の後に置いて主語の性質を示す
- 例: He is very affectionate. (彼はとても愛情深い)
使用シーン
- フォーマル/インフォーマルどちらでも使われますが、あたたかい感情を表現する際に親しみやすい言葉として使われやすいです。
名詞としての可算・不可算
- “affectionate” は形容詞なので可算・不可算の区別はありません。
- ベースの名詞 “affection” は不可算名詞扱いが一般的です(“show affection” のように使う)。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “My dog is very affectionate; he always greets me with a wagging tail.”
- 日本語訳: 「うちの犬はとても愛情深くて、いつも尻尾を振って迎えてくれるんだ。」
- “She gave me an affectionate hug before I left.”
- 日本語訳: 「出かける前に、彼女は愛情のこもったハグをしてくれた。」
- “My grandparents have always been affectionate toward all of us.”
- 日本語訳: 「祖父母はいつも私たちみんなに優しく愛情深い態度で接してくれる。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Although our boss is strict about deadlines, he can be quite affectionate in person.”
- 日本語訳: 「上司は締め切りに厳しい一方で、普段はかなり優しい一面もあります。」
- “In our company culture, showing an affectionate demeanor towards colleagues can foster teamwork.”
- 日本語訳: 「私たちの職場文化では、同僚に愛情深い態度を示すことがチームワーク強化につながります。」
- “She wrote an affectionate farewell message to her team when she resigned.”
- 日本語訳: 「退職するときに、彼女はチームに向けて愛情のこもった別れのメッセージを書きました。」
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The study concluded that children who receive affectionate care from parents exhibit higher self-esteem.”
- 日本語訳: 「研究によると、両親から愛情深いケアを受けた子どもは自己肯定感が高くなることがわかりました。」
- “The professor’s affectionate approach helped students feel more comfortable asking questions.”
- 日本語訳: 「その教授の愛情深いアプローチによって、学生はより安心して質問できるようになりました。」
- “Historical letters often reveal how affectionate language was used between families of the era.”
- 日本語訳: 「歴史的な手紙は、その時代の家族間で愛情を込めた言葉がどのように使われていたかを明らかにしてくれます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- loving(愛情深い)
- 比較: “loving” は愛情 general を示すが、より広範囲で使える。
- 比較: “loving” は愛情 general を示すが、より広範囲で使える。
- caring(思いやりのある)
- 比較: “caring” は相手を気遣う気持ちが強調される。
- 比較: “caring” は相手を気遣う気持ちが強調される。
- fond(好んでいる、愛着をもっている)
- 比較: “fond” は好きである感情を中心に表す。
- 比較: “fond” は好きである感情を中心に表す。
- warm(あたたかい)
- 比較: “warm” は性格や態度のあたたかさを強調。
- 比較: “warm” は性格や態度のあたたかさを強調。
- tender(柔らかい、優しい)
- 比較: 肉体的な優しさや態度的柔和さを表す。
反意語 (Antonyms)
- cold(冷たい)
- distant(よそよそしい)
- indifferent(無関心な)
- unfriendly(不親切な)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /əˈfɛkʃənət/
- イギリス英語: /əˈfɛkʃ(ə)nət/(イギリス英語では “ʃ(ə)nət” の部分がやや「シュ(ナ)ット」に近い発音)
- アメリカ英語: /əˈfɛkʃənət/
アクセント: “af-FEC-tion-ate” のように、第二音節 “fec” に強勢があります。
よくある間違いとして “affec-ti-o-nate” のように最初の音節に強勢を置いてしまうことがありますが、正しくは第2音節にストレスを置きます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “affectionate” は “-ion-”、“-ate” の部分に注意。
- 同音異義語はありませんが、“affected(影響を受けた/気取った)” と混同しないように気をつける。
- TOEICや英検の読解問題で、“affectionate” は人物や態度を描写するキーワードとして登場することがあります。
- 口語では「表面的な優しさ」か「真心のこもった優しさ」か、文脈で見極める必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「affection(愛情)」がベースなので、“affection” + “-ate” で「愛情のある様子」に変化と覚える。
- 「愛情」という意味に結び付けやすくするために、身近な人やペットなど「自分が愛情を示す対象」を連想するイメージで覚えるのがおすすめ。
- 発音は「アフェクショネット」と第二音節にストレスを置くイメージを頭の中で描いて復唱するとよいでしょう。
以上が “affectionate” の詳細な解説です。日常生活やビジネスでも、誰かへの優しさや思いやりを伝える際によく使われる心温まる形容詞です。ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
愛情のこもった,優しい