最終更新日:2025/07/30

あこがれる,慕う,熱望する / 《...に》…にあこがれる《for, after ...》/ 《…に》同情する,《…を》気遺う《over, for ...》

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元となった辞書の項目

yearn

動詞

あこがれる,慕う,熱望する / 《...に》…にあこがれる《for, after ...》/ 《…に》同情する,《…を》気遺う《over, for ...》

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解説

以下では、英単語 yearn について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “to yearn” = to have a strong desire or longing for something or someone.

  • 日本語: 「切望する」「憧れる」「~を強く欲する」という意味の動詞です。

    ある対象や出来事に対して強い思いを抱き、「叶わないかもしれないけどとても欲しい・憧れる」というニュアンスで使われます。

品詞


  • 動詞(Verb)

活用形


  • 原形: yearn

  • 三人称単数現在形: yearns

  • 現在進行形: yearning

  • 過去形: yearned

  • 過去分詞形: yearned

他の品詞形


  • 名詞形: yearning(「切望」「憧れ」の意味)

    例: “He felt a strong yearning for his hometown.”(彼は故郷に対して強い郷愁を感じた。)


  • 形容詞形: yearning(「憧れている」「切望している」という形容詞的用法として使われる場合もある)

    例: “She gave him a yearning look.”(彼女は憧れをこめた眼差しを彼に向けた。)


CEFR レベルの目安


  • B2: 中上級

    →「yearn」は日常会話で頻繁に出てくる単語ではないため、やや上級寄りの語彙として扱われます。ただし文学や詩的な表現で比較的よく登場するので、感情表現を豊かにしたい場合に役立ちます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「yearn」は特別な接頭辞(prefix)・接尾辞(suffix)を含まない動詞です。一説には古英語の “georn” (熱心に求める)に由来するとされています。

派生語や類縁語


  • yearning(名詞 / 形容詞): 切望、憧れ

  • yearner(名詞): (あまり一般的ではありませんが)「切望している人」として使われることも

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. yearn for freedom(自由を切望する)

  2. yearn for peace(平和を強く願う)

  3. yearn for love(愛を切望する)

  4. yearn for success(成功を渇望する)

  5. yearn to see someone again(誰かにもう一度会いたいと切望する)

  6. yearn for one’s hometown(故郷を恋しがる)

  7. yearn to learn(学びたいと切望する)

  8. yearn for approval(承認を強く欲する)

  9. yearn to escape(逃げ出したいという強い気持ち)

  10. yearn for adventure(冒険を強く求める)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「yearn」は古英語の “georn” や “giernan” に由来し、「熱心に求める」「欲する」という意味を持っていました。そこから時代を経て、強い願望・憧れを表す動詞へと変化してきました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • “yearn” は強い感情を伴う単語です。「少し寂しい思い」「切ない憧れ」といった、ロマンチックまたは詩的なニュアンスを持っています。

  • 主に文章表現や文学的表現、感情を強調したいときに好んで使われます。口語でも使えますが、カジュアルな会話よりはやや感傷的・叙情的に響きます。


4. 文法的な特徴と構文


  • “yearn” は基本的に自動詞として使われることが多いです。後ろに前置詞 “for” や “to” が続き、「~を切望する」「~したいと強く願う」という形になります。

    例: “I yearn for your touch.”(あなたのぬくもりを切望する)

    例: “They yearn to travel the world.”(世界を旅したいと切望している)


  • 他動詞的に直接目的語を取るケースはあまり多くありません。ほとんどは “yearn for + 名詞” または “yearn to + 動詞” の形です。


よく使われる構文


  • yearn for + 名詞

  • yearn to + 動詞の原形


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I yearn for a quiet weekend at home.”

    (家で静かな週末を過ごしたいと切望しているんだ。)

  2. “She yearns to visit her parents soon.”

    (彼女は近いうちに両親に会いたくてたまらない。)

  3. “They yearn for the days when life was simpler.”

    (彼らは人生がもっとシンプルだった頃を懐かしく思っている。)

ビジネスでの例文


  1. “Our team yearns for better leadership and clearer goals.”

    (我々のチームは、より良いリーダーシップと明確な目標を強く求めています。)

  2. “He yearns to take on more responsibility within the company.”

    (彼は会社の中でより多くの責任を負いたいと強く願っている。)

  3. “In challenging times, employees often yearn for steady guidance.”

    (困難な時期には、従業員は安定した指針を強く求めることが多い。)

学術・専門的文脈での例文


  1. “Many scientists yearn to make groundbreaking discoveries in their fields.”

    (多くの科学者は、自分の専門分野で画期的な発見をしたいと強く願っている。)

  2. “Philosophers have long yearned for a universal truth that can explain human existence.”

    (哲学者たちは、長い間、人間の存在を説明しうる普遍的な真理を探し求めてきた。)

  3. “Economists yearn for comprehensive data to validate their theories.”

    (経済学者は自らの理論を検証するために包括的なデータを強く求めている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. long for(~を切望する)


    • “yearn” よりもやや一般的で、フォーマル・カジュアル両方で使われます。

      例: “She longs for a day off.”


  2. crave(強く欲する)


    • 食べ物や欲求などへの「渇望」を表すときに多用します。

      例: “He craves sweets after dinner.”


  3. desire(強く望む)


    • ビジネスシーンやフォーマルな文脈でも使える一般的な動詞。

      例: “They desire immediate results.”


反意語


  • dislike(嫌う)

  • shun(避ける)

  • reject(拒絶する)

※ “yearn” は「強く求める」という意味ですので、反意語は「求めない」「避ける」といった動詞が該当します。しかし必ずしも直接の対義語というよりは、意味が正反対の動詞にあたります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /jɝːn/ (アメリカ英語), /jɜːn/ (イギリス英語)

  • アクセントの位置: “yearn” の単音節(1拍)ですので特にアクセント位置の問題はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語で若干の母音の違いがありますが、大きくは変わりません。


    • アメリカ英語: /jɝːn/(「ヤーン」に近い)

    • イギリス英語: /jɜːn/(「ヤーン」または「ヤーン」と「ヤーン」の中間のような音)


よくある発音の間違い


  • “yearn” のつづりを “yarn”(糸)と混同してしまい、「ヤーン」と糸のように発音してしまうケース。

    → “yearn” の母音の長さや“r”の発音に注意するとよいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “yearn” の “a” を忘れて “yern” になりがち。

  • 同音異義語との混同: “yarn”(糸)との混同が典型的。

  • 使い方: “yearn” は「非常に強く思い焦がれる」感情表現なので、軽い願望には使いません。 “want” や “would like” とは度合いが違うことを理解しましょう。

  • 試験対策: TOEIC や英検ではあまり頻繁に出題される単語ではありませんが、文語的表現の問題や読解問題に登場することがあります。特に「文学的・情感的に強い意味を持つ動詞」の一例として押さえておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「yearn」というスペルをよく見ると最初の “y” と “ear” が含まれています。「耳(ear)を傾けて思い焦がれるイメージ」と関連づけると少し覚えやすいかもしれません。“yearn” = “y + earn” と見ると「何かを得たい(earn)と強く思う(y)」とも覚えられます。

  • 文学作品や詩などでもよく登場する、ロマンチックで抽象的な感情を表現する動詞だというイメージを持っておくと、使いどころもつかみやすくなります。


以上が動詞 yearn の詳細な解説です。

「心から強く思い焦がれる」という情緒的な意味合いを持つ単語なので、文学的な表現や少しロマンチックな会話などで力を発揮します。ぜひ、例文やコロケーションを参考に使い方に慣れてみてください。

意味のイメージ
yearn
意味(1)

あこがれる,慕う,熱望する:《yearn for(after)+…にあこがれる

意味(2)

(…に)同情する,(…を)気遺う《+over(for)+名》

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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