あこがれる,慕う,熱望する / 《...に》…にあこがれる《for, after ...》/ 《…に》同情する,《…を》気遺う《over, for ...》
yearn
以下では、英単語 yearn
について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “to yearn” = to have a strong desire or longing for something or someone.
- 日本語: 「切望する」「憧れる」「~を強く欲する」という意味の動詞です。
ある対象や出来事に対して強い思いを抱き、「叶わないかもしれないけどとても欲しい・憧れる」というニュアンスで使われます。
品詞
- 動詞(Verb)
活用形
- 原形: yearn
- 三人称単数現在形: yearns
- 現在進行形: yearning
- 過去形: yearned
- 過去分詞形: yearned
他の品詞形
名詞形: yearning(「切望」「憧れ」の意味)
例: “He felt a strong yearning for his hometown.”(彼は故郷に対して強い郷愁を感じた。)形容詞形: yearning(「憧れている」「切望している」という形容詞的用法として使われる場合もある)
例: “She gave him a yearning look.”(彼女は憧れをこめた眼差しを彼に向けた。)
CEFR レベルの目安
- B2: 中上級
→「yearn」は日常会話で頻繁に出てくる単語ではないため、やや上級寄りの語彙として扱われます。ただし文学や詩的な表現で比較的よく登場するので、感情表現を豊かにしたい場合に役立ちます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「yearn」は特別な接頭辞(prefix)・接尾辞(suffix)を含まない動詞です。一説には古英語の “georn” (熱心に求める)に由来するとされています。
派生語や類縁語
- yearning(名詞 / 形容詞): 切望、憧れ
- yearner(名詞): (あまり一般的ではありませんが)「切望している人」として使われることも
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- yearn for freedom(自由を切望する)
- yearn for peace(平和を強く願う)
- yearn for love(愛を切望する)
- yearn for success(成功を渇望する)
- yearn to see someone again(誰かにもう一度会いたいと切望する)
- yearn for one’s hometown(故郷を恋しがる)
- yearn to learn(学びたいと切望する)
- yearn for approval(承認を強く欲する)
- yearn to escape(逃げ出したいという強い気持ち)
- yearn for adventure(冒険を強く求める)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「yearn」は古英語の “georn” や “giernan” に由来し、「熱心に求める」「欲する」という意味を持っていました。そこから時代を経て、強い願望・憧れを表す動詞へと変化してきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- “yearn” は強い感情を伴う単語です。「少し寂しい思い」「切ない憧れ」といった、ロマンチックまたは詩的なニュアンスを持っています。
- 主に文章表現や文学的表現、感情を強調したいときに好んで使われます。口語でも使えますが、カジュアルな会話よりはやや感傷的・叙情的に響きます。
4. 文法的な特徴と構文
“yearn” は基本的に自動詞として使われることが多いです。後ろに前置詞 “for” や “to” が続き、「~を切望する」「~したいと強く願う」という形になります。
例: “I yearn for your touch.”(あなたのぬくもりを切望する)
例: “They yearn to travel the world.”(世界を旅したいと切望している)他動詞的に直接目的語を取るケースはあまり多くありません。ほとんどは “yearn for + 名詞” または “yearn to + 動詞” の形です。
よく使われる構文
- yearn for + 名詞
- yearn to + 動詞の原形
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I yearn for a quiet weekend at home.”
(家で静かな週末を過ごしたいと切望しているんだ。) - “She yearns to visit her parents soon.”
(彼女は近いうちに両親に会いたくてたまらない。) - “They yearn for the days when life was simpler.”
(彼らは人生がもっとシンプルだった頃を懐かしく思っている。)
ビジネスでの例文
- “Our team yearns for better leadership and clearer goals.”
(我々のチームは、より良いリーダーシップと明確な目標を強く求めています。) - “He yearns to take on more responsibility within the company.”
(彼は会社の中でより多くの責任を負いたいと強く願っている。) - “In challenging times, employees often yearn for steady guidance.”
(困難な時期には、従業員は安定した指針を強く求めることが多い。)
学術・専門的文脈での例文
- “Many scientists yearn to make groundbreaking discoveries in their fields.”
(多くの科学者は、自分の専門分野で画期的な発見をしたいと強く願っている。) - “Philosophers have long yearned for a universal truth that can explain human existence.”
(哲学者たちは、長い間、人間の存在を説明しうる普遍的な真理を探し求めてきた。) - “Economists yearn for comprehensive data to validate their theories.”
(経済学者は自らの理論を検証するために包括的なデータを強く求めている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- long for(~を切望する)
- “yearn” よりもやや一般的で、フォーマル・カジュアル両方で使われます。
例: “She longs for a day off.”
- “yearn” よりもやや一般的で、フォーマル・カジュアル両方で使われます。
- crave(強く欲する)
- 食べ物や欲求などへの「渇望」を表すときに多用します。
例: “He craves sweets after dinner.”
- 食べ物や欲求などへの「渇望」を表すときに多用します。
- desire(強く望む)
- ビジネスシーンやフォーマルな文脈でも使える一般的な動詞。
例: “They desire immediate results.”
- ビジネスシーンやフォーマルな文脈でも使える一般的な動詞。
反意語
- dislike(嫌う)
- shun(避ける)
- reject(拒絶する)
※ “yearn” は「強く求める」という意味ですので、反意語は「求めない」「避ける」といった動詞が該当します。しかし必ずしも直接の対義語というよりは、意味が正反対の動詞にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /jɝːn/ (アメリカ英語), /jɜːn/ (イギリス英語)
- アクセントの位置: “yearn” の単音節(1拍)ですので特にアクセント位置の問題はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語で若干の母音の違いがありますが、大きくは変わりません。
- アメリカ英語: /jɝːn/(「ヤーン」に近い)
- イギリス英語: /jɜːn/(「ヤーン」または「ヤーン」と「ヤーン」の中間のような音)
- アメリカ英語: /jɝːn/(「ヤーン」に近い)
よくある発音の間違い
- “yearn” のつづりを “yarn”(糸)と混同してしまい、「ヤーン」と糸のように発音してしまうケース。
→ “yearn” の母音の長さや“r”の発音に注意するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “yearn” の “a” を忘れて “yern” になりがち。
- 同音異義語との混同: “yarn”(糸)との混同が典型的。
- 使い方: “yearn” は「非常に強く思い焦がれる」感情表現なので、軽い願望には使いません。 “want” や “would like” とは度合いが違うことを理解しましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検ではあまり頻繁に出題される単語ではありませんが、文語的表現の問題や読解問題に登場することがあります。特に「文学的・情感的に強い意味を持つ動詞」の一例として押さえておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「yearn」というスペルをよく見ると最初の “y” と “ear” が含まれています。「耳(ear)を傾けて思い焦がれるイメージ」と関連づけると少し覚えやすいかもしれません。“yearn” = “y + earn” と見ると「何かを得たい(earn)と強く思う(y)」とも覚えられます。
- 文学作品や詩などでもよく登場する、ロマンチックで抽象的な感情を表現する動詞だというイメージを持っておくと、使いどころもつかみやすくなります。
以上が動詞 yearn
の詳細な解説です。
「心から強く思い焦がれる」という情緒的な意味合いを持つ単語なので、文学的な表現や少しロマンチックな会話などで力を発揮します。ぜひ、例文やコロケーションを参考に使い方に慣れてみてください。
あこがれる,慕う,熱望する:《yearn for(after)+名…にあこがれる
(…に)同情する,(…を)気遺う《+over(for)+名》