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unkind
解説
1. 基本情報と概要
単語: unkind
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): not kind; lacking sympathy or generosity
意味(日本語): 不親切な、思いやりのない
「unkind」は誰かに対して優しさや配慮がない様子を表す形容詞です。たとえば、ちょっときつい言い方をする人や、相手の気持ちを考えないで行動する人を形容するときに使われます。
活用形: 形容詞なので、比較級・最上級は “unkinder, unkindest” となります。
- 原級: unkind
- 比較級: unkinder
- 最上級: unkindest
他の品詞への変化例
- 名詞形: unkindness(不親切さ、意地悪さ)
- 副詞形: unkindly(不親切に、思いやりなく)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
・日常会話で“kind”との対比表現として登場しやすく、意味合いがはっきりしているため、中級レベルで学習されやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: “un-” は否定を表す接頭語です。「~でない」「反対の」という意味を持ちます。
- 語幹: “kind” は「親切な」「思いやりのある」という意味です。
これらが組み合わさった“unkind”は、「親切でない」「思いやりのない」という意味になります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選
- “an unkind remark”
→ 不親切な言葉、意地悪な発言 - “feel unkind towards someone”
→ 誰かに対して意地悪な感情を持つ - “unkind comments”
→ 思いやりのない発言 - “be unkind to others”
→ 他人に対して不親切にふるまう - “it was unkind of him to say that”
→ 彼がそれを言うなんて不親切だった - “a slightly unkind joke”
→ ちょっと意地悪な冗談 - “sound unkind”
→ (言い方・口調が) 悪意を含んでいるように聞こえる - “unkind gesture”
→ 思いやりのない仕草 - “might seem unkind”
→ 不親切に見えるかもしれない - “exceedingly unkind”
→ ひどく意地悪な、非常に不親切な
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- “un-” は古英語から続く否定を示す接頭語。
- “kind” も古英語由来で「自然の性質」や「親切」を表していました。
- “un-” は古英語から続く否定を示す接頭語。
- ニュアンス:
誰かや何かに対して意地悪、または思いやりのない態度を取るニュアンスが強いです。軽く「ちょっと冷たかった」「思いが足りない」ぐらいの感じから、「はっきり意地悪」といった強めの表現までカバーします。 - 使用時の注意:
- カジュアルからフォーマルまで幅広いコンテクストで使えますが、人に対しての否定的評価なので、場合によっては失礼になる可能性があります。
- 書き言葉でも口語でも使われますが、特に相手の態度を指摘する場合はトーンに注意が必要です。
- カジュアルからフォーマルまで幅広いコンテクストで使えますが、人に対しての否定的評価なので、場合によっては失礼になる可能性があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞を修飾する場合やbe動詞の補語としてよく使われます。例:
- It is unkind to ignore someone's feelings.
- It is unkind to ignore someone's feelings.
- 比較級 (unkinder) と最上級 (unkindest) も使用できますが、日常会話では「もっと/いちばん不親切な」と説明的に言うことも多いです。
- 名詞ではないので数えられる・数えられないといった区別はありません。
一般的な構文・イディオム
- “It’s unkind of you to 〜”
- 「〜するなんてあなたは不親切だ」という構文。
- 「〜するなんてあなたは不親切だ」という構文。
- “Don’t be unkind!”
- 「意地悪しないで!」のようにカジュアルに使われます。
- 「意地悪しないで!」のようにカジュアルに使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Don’t be unkind to your little brother.”
- 「弟に意地悪しないであげてね。」
- 「弟に意地悪しないであげてね。」
- “I thought that comment was a bit unkind.”
- 「そのコメントはちょっと不親切だなと思いました。」
- 「そのコメントはちょっと不親切だなと思いました。」
- “It’s unkind to laugh at someone’s mistakes.”
- 「誰かの失敗を笑うのは思いやりがないよ。」
ビジネスシーンでの例文
- “Criticizing your colleague in public might be seen as unkind.”
- 「同僚を公の場で批判するのは不親切だと思われるかもしれません。」
- 「同僚を公の場で批判するのは不親切だと思われるかもしれません。」
- “Please ensure your feedback is constructive, not unkind.”
- 「フィードバックは建設的であって、不親切にならないようにしてください。」
- 「フィードバックは建設的であって、不親切にならないようにしてください。」
- “Even if the client was difficult, responding unkindly isn’t acceptable.”
- 「たとえクライアントが厄介だったとしても、不親切な対応は許されません。」
学術的・フォーマルなシーンでの例文
- “His approach to debate was unkind, focusing on personal attacks rather than evidence.”
- 「彼のディベートのやり方は不親切で、証拠よりも個人攻撃に重点を置いていた。」
- 「彼のディベートのやり方は不親切で、証拠よりも個人攻撃に重点を置いていた。」
- “It is considered unkind to dismiss alternative theories without thorough consideration.”
- 「代替理論を十分に検討せずに却下するのは、思いやりがないと考えられている。」
- 「代替理論を十分に検討せずに却下するのは、思いやりがないと考えられている。」
- “The reviewer’s unkind remarks overshadowed the paper’s actual contributions.”
- 「査読者の不親切なコメントは、その論文の本来の貢献をかすませてしまった。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- mean (意地悪な)
より攻撃的で直接的な意地悪さを含む場合が多い。 - cruel (残酷な)
相当強い表現で、相手に苦痛を与えることもいとわないニュアンス。 - harsh (厳しい)
言動の厳しさにフォーカスした表現。 - insensitive (無神経な)
他人の気持ちに対して配慮が足りないという点を強調。
反意語 (Antonyms)
- kind (親切な)
- thoughtful (思いやりのある)
- considerate (思いやりのある、配慮のある)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ʌnˈkaɪnd/
- アクセント: 「un-KIND」のように “kind” の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語: 発音はほぼ同じです。アメリカ英語でもイギリス英語でも [ʌnˈkaɪnd] と発音されます。
- よくある間違い: /k/ を強く発音しすぎたり、-ed の部分を -id と発音してしまうケースがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: “unkind” の “u” と “k” の位置を混同して “unking” などと書かないように注意。
- 同音異義語: 特にはありませんが、“kind”(種類)との混乱がたまに起こるかもしれません。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、“kind” の反意語として簡単な単語レベルで出題されることがあります。
- “unkind remark” や “unkind treatment” などのフレーズの意味を問う問題に注意。
- TOEICや英検などでは、“kind” の反意語として簡単な単語レベルで出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “un-” は「打ち消し」を表す見慣れた接頭語です。“kind” が「優しい、人に親切な」を表すと覚えれば、“un + kind” で「優しくない・不親切な」となります。
- 暗記のコツ: 「アンカインド」のように日本語で発音しておくと、スペリングを意識しやすいです。
- 勉強テクニック: 実際に“unkind”な行動を想像したり、自分が言われて嫌な言葉や態度を連想することで記憶に残りやすくなります。
不親切や意地悪を表す形容詞「unkind」ですが、そもそも「kind」を確実に覚えた後で「un-」を付ければすぐにマスターできます。上記のポイントを押さえれば、日常やビジネスシーン、どちらでも適切に使いこなすことができるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
不親切な,薄情な
意味(2)
(天候が)荒々しい,きびしい(harsh)