最終更新日:2025/11/10

『たいまつ』 / 《米》(はんだ付けなどに用いる)トーチランプ(《英》blowlamp)・《英》=flashlight・《比喩的に》(…の)火,光,光明《+of+名》・「carry a torch for誰々」または「carry the torch for 誰々」で「誰々に片思いする」

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元となった辞書の項目

torch

名詞

『たいまつ』 / 《米》(はんだ付けなどに用いる)トーチランプ(《英》blowlamp)・《英》=flashlight・《比喩的に》(…の)火,光,光明《+of+名》・「carry a torch for誰々」または「carry the torch for 誰々」で「誰々に片思いする」

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暗い部屋を照らすためにたいまつを使いました。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: torch

品詞: 名詞 (ただし、動詞としても用いられる場合があります)

意味(英語)


  1. A stick with material at one end that burns brightly (traditionally carried for light).

  2. (主にイギリス英語) A portable electric light, also called a flashlight in American English.

意味(日本語)


  1. 先端に燃える部分が付いていて、光源として使われる松明(たいまつ)。

  2. (主にイギリス英語) 携帯用の電灯、いわゆるアメリカ英語でいう「懐中電灯」。

「torch」という単語は、もともとは火を灯すための松明を指す言葉です。ただ現代のイギリス英語では、懐中電灯の意味でもよく使われるので注意が必要です。カジュアルにもフォーマルにも使われますが、イギリス英語では日常的に「torch」と言うのに対し、アメリカ英語では「flashlight」がほとんどです。

活用形


  • 名詞形: torch (単数), torches (複数)

  • 動詞形: to torch (誰か/何かを火で焼く・火をつける)


    • 例: torched, torching, torches


他の品詞での例


  • 動詞 “to torch”: 「~に放火する」「~を燃やす」という意味で使われる。

    例: “He torched the old shed after it became unsafe.”

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 日常会話やニュースなどで出てくる機会が比較的多い単語です。

  • 特にイギリス英語に触れる環境では早めに知っておきたい単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語源は後述しますが、ラテン語系統に由来すると考えられています。接頭語や接尾語が明示的に付く形はあまり見られません。名詞としての「torch」は以下のような細分化された意味を持ちます。


  1. 古典的な「松明(たいまつ)」

  2. イギリス英語での「懐中電灯」(アメリカ英語でのflashlight)

派生語や類縁語


  • torchlight (名詞): 松明や懐中電灯の光

  • torchbearer (名詞): トーチ(松明)を持つ人、あるいは先駆者・指導者の比喩にも使われる

よく使われるコロケーション(共起表現10選)


  1. carry a torch for ~(~への想いを秘め続ける)

  2. pass the torch(次の人に責任や役割を引き継ぐ)

  3. light a torch(松明に火を灯す)

  4. wave a torch(松明を振る)

  5. torch relay(トーチリレー、オリンピックなど)

  6. drop the torch(引き継ぎに失敗する、責任を果たせない)

  7. torch battery(懐中電灯のバッテリー)

  8. torch holder(懐中電灯用のホルダー/松明を立てておく固定具)

  9. torch beam(懐中電灯のビーム、光線)

  10. blow out the torch(松明の火を吹き消す)


3. 語源とニュアンス

「torch」の語源は、ラテン語の“torqua” (ねじり合わせたもの) に由来するといわれています。古フランス語の“torche”を経て、中英語に入ってきた言葉です。昔はボロ布や麻などを巻いて火を灯す「ねじり合わせた松明」がイメージされていました。

歴史的な使い方


  • 古代ギリシアやローマなどで、夜間の行列や儀式、洞窟探検などで使われました。

  • 近現代では、懐中電灯の発明により「torch」はイギリス英語話者の間で「携帯用照明器具」を指すようにもなりました。

ニュアンスや使用時の注意


  • アメリカ英語ではほとんど「flashlight」を使います。「torch」と言うと「松明」を思い浮かべてしまう人もいます。イギリス英語かアメリカ英語か文脈に応じて区別しましょう。

  • カジュアルな会話で “I need a torch.” と言えば、イギリス人は「懐中電灯」の意味で受け取りやすいですが、アメリカ人には伝わりにくい可能性があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞(countable noun): “a torch” “two torches” のように数えられます。

  • “torch” を動詞で使う場合は、他動詞(transitive verb)として “to torch something” となり、「~に火をつける」「~を燃やす」のニュアンスが含まれます。例: “They torched the building.”

一般的な構文やイディオム


  1. “carry a torch for someone” → 人をひそかに思い続ける、報われない恋をしている

  2. “pass the torch to someone” → 責任や地位を引き継ぐ

フォーマル/カジュアル


  • “torch relay” や “pass the torch” はフォーマルな文章でも使われる定型表現です。

  • “torch” を動詞で使う場合はややカジュアル/スラング寄りで、「放火する・燃やす」という強めのニュアンスを持ちます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you hand me the torch? It’s too dark to see under the sink.”


    • (「そこが暗くて見えないから、その懐中電灯を取ってくれる?」)


  2. “I always keep a small torch in my car in case of emergencies.”


    • (「緊急時に備えて、いつも車に小さな懐中電灯を置いています。」)


  3. “He lit the torch and led the way through the cave.”


    • (「彼は松明に火を灯して洞窟を進んだ。」)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “During the power outage, the security manager used a torch to check the facility.”


    • (「停電時、警備担当者は施設をチェックするのに懐中電灯を使いました。」)


  2. “We need to pass the torch to the next generation of leaders.”


    • (「次世代のリーダーたちに責任を引き継ぐ必要があります。」)


  3. “Please ensure the torches are fully charged before the night patrol.”


    • (「夜の巡回前に、懐中電灯が十分に充電されているか確認してください。」)


学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “Archaeologists used torches to explore the newly discovered underground chamber.”


    • (「考古学者たちは新しく発見された地下の空間を探検するのに松明を使いました。」)


  2. “In various ancient ceremonies, a lit torch symbolized guiding light and wisdom.”


    • (「さまざまな古代の儀式では、火の灯った松明は導きと知恵を象徴していました。」)


  3. “The team developed a high-efficiency LED torch for scientific fieldwork.”


    • (「そのチームは、科学的なフィールドワーク用に高効率のLED懐中電灯を開発しました。」)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. flashlight (懐中電灯)


    • アメリカ英語で広く用いられる。イギリス英語で「torch」と同じ意味。


  2. lantern (ランタン)


    • 持ち運びできる光源だが、構造が異なり中で十分に保護された状態で火が灯っているイメージ。


  3. flambeau (松明、高級な言い方)


    • 伝統的な儀式や行進で使われる、装飾的な松明。


反意語 (Antonyms)


  • この手の物理的な道具に明確な「反意語」はありませんが、「darkness(暗闇)」が「光源」とは対立する概念として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号)


    • イギリス英語: /tɔːtʃ/

    • アメリカ英語: /tɔːrtʃ/ or /tɔrtʃ/ (実際には /ɔː/ の発音がやや短くなる傾向があります)


  • アクセント: 1音節の単語なので特にアクセント位置は問題になりませんが、語尾の “ch” をはっきりと発音します。


  • アメリカ英語とイギリス英語: イギリス英語では“torch”は「懐中電灯」を意味することが多いが、アメリカ英語では「松明」の意味合いのほうが強い。また、発音に関しては母音が若干短めになることがあります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “torche” “toarch” など。つづりを覚えるときは “t-o-r-c-h” と意識しましょう。

  2. 同音異義語との混同: 同音異義語はあまりありませんが、発音が似ているわけではないものの “torque” (トルク) と混同されやすい場合があります。

  3. アメリカ英語の人にイギリス英語式の “torch” を使うと伝わりづらい: アメリカ人なら “flashlight” のほうが通じます。

  4. TOEICや英検: 日常的な道具の語彙問題で出題されることはあります。イギリス英語表現としての例題や、イディオム “pass the torch” などは英検やTOEICの読解問題などで見かけることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「torch」のつづりは、頭文字 “t” に続いて「or」をはさみ、「ch」で終わる。火を使う「松明」→ “to r(燃やす) + ch(音)?” というイメージで覚えても面白いかもしれません。

  • イギリス英語では「懐中電灯=torch」、アメリカ英語では「懐中電灯=flashlight」と対比して覚えると頭に入りやすいです。

  • “carry a torch (for someone)” は恋を長く引きずるイディオムとしても使われる――「火が消えずにずっと燃え続ける」というイメージで連想すると記憶にとどめやすいでしょう。


以上が名詞「torch」の詳細解説です。イギリス英語とアメリカ英語で用法が異なる点や、比喩的表現として使われるイディオムに注目すると、より深く理解できます。学習の際は、場面ごとの使い分けに気をつけてみてください。

意味のイメージ
torch
意味(1)

たいまつ

意味(2)

《米》(はんだ付けなどに用いる)トーチランプ(《英》blowlamp)・《英》=flashlight・《比喩的に》(…の)火,光,光明《+of+名》・「carry a torch for誰々」または「carry the torch for 誰々」で「誰々に片思いする」

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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