元となった辞書の項目
show business
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英単語: show business
品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 「show business」は、主に芸能業界(映画、テレビ、演劇、音楽、バラエティなど)の世界を指します。英語では
the entertainment industry
のように言い換えられることもあります。 - 日本語では「芸能界」や「ショービジネス」などと呼ばれ、舞台や映像を通じて人々を楽しませる業界のことです。
- こうした文脈では、「華やかだけれど厳しい競争のある世界」というニュアンスがあります。
その他の形
- 「showbiz」「show biz」などと短縮形で書かれることもあります。
2. 語構成と詳細な意味
- show: 「(見せる)ショー」「見世物」
- business: 「仕事」「ビジネス」「業界」
「show business」は、「見世物に関する業界」→「芸能関連の産業全般」を意味すると考えると覚えやすいです。
関連する派生語や表現
- showbiz: 「ショービジネス」の略語(同じ意味だが、ややカジュアル)。
- show-business: ハイフンでつないだ表記。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- break into show business
- (芸能界に)進出する
- (芸能界に)進出する
- make it big in show business
- 芸能界で大成功を収める
- 芸能界で大成功を収める
- the show business industry
- 芸能業界
- 芸能業界
- dream of going into show business
- 芸能界入りを夢見る
- 芸能界入りを夢見る
- a career in show business
- 芸能界でのキャリア
- 芸能界でのキャリア
- show business veterans
- 芸能界のベテラン
- 芸能界のベテラン
- behind the scenes of show business
- 芸能界の裏側で
- 芸能界の裏側で
- the glamour of show business
- 芸能界の華やかさ
- 芸能界の華やかさ
- the harsh reality of show business
- 芸能界の厳しい現実
- 芸能界の厳しい現実
- the rise and fall in show business
- 芸能界での浮き沈み
- 芸能界での浮き沈み
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「show」は古英語の「sceawian(見せる、示す)」に由来し、視覚的な見世物を指します。
- 「business」は中英語・古フランス語・ラテン語などを経て「仕事」「取引」を示す単語に発展しました。
- 「show」は古英語の「sceawian(見せる、示す)」に由来し、視覚的な見世物を指します。
- 歴史的背景:
- 昔から劇場や見世物の興行はビジネスとして成立しており、19世紀以降、特に映画産業や音楽産業の発展で「show business」という言葉が広く使われるようになりました。
- 昔から劇場や見世物の興行はビジネスとして成立しており、19世紀以降、特に映画産業や音楽産業の発展で「show business」という言葉が広く使われるようになりました。
- ニュアンス:
- 「show business」は華やかさや表舞台での輝きだけを連想させる一方で、厳しい競争や裏方の苦労を連想させる文脈でもよく使われます。
- 「show business」は華やかさや表舞台での輝きだけを連想させる一方で、厳しい競争や裏方の苦労を連想させる文脈でもよく使われます。
- 使用シーン:
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。インタビューや雑誌、テレビ、ビジネス記事など、様々な媒体で耳にするフレーズです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算扱いが一般的)
- “show business” は産業・領域を指すため、単数・複数形にはほとんどしません。
- 例: “He wants to work in show business.” (× “He wants to work in show businesses.”)
- “show business” は産業・領域を指すため、単数・複数形にはほとんどしません。
フォーマル/カジュアルな使われ方
- フォーマル:
- 「the entertainment industry」などと言い換える方がフォーマルな響きがあります。
- 「the entertainment industry」などと言い換える方がフォーマルな響きがあります。
- カジュアル:
- 「showbiz」や「show biz」と略して使う場合もあります。
イディオム的表現
- “That’s show business.”
- うまく行かなくても仕方ない、芸能界(または人生)には浮き沈みがある、のような意味合いで使われるフレーズ。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’ve always dreamed of getting into show business.”
- 「ずっと芸能界に入りたいと思っていたんだ。」
- “Working in show business can be exciting but stressful.”
- 「ショービジネスの世界で働くのは刺激的だけどストレスも大きいよ。」
- “She finally got her big break in show business.”
- 「彼女はついに芸能界で大きなチャンスをつかんだ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company aims to invest in show business ventures next year.”
- 「当社は来年、芸能関連事業に投資する予定です。」
- “Managing finances in show business requires careful planning.”
- 「ショービジネスでの資金管理には綿密な計画が必要です。」
- “He specializes in marketing strategies for the show business industry.”
- 「彼は芸能業界向けのマーケティング戦略を専門としています。」
(3) 学術・専門的文脈での例文
- “The globalization of show business has led to cross-cultural collaborations.”
- 「ショービジネスのグローバル化は、異文化間のコラボレーションを促進してきました。」
- “A sociological analysis of show business reveals power dynamics in the industry.”
- 「ショービジネスの社会学的分析は、この業界内の権力構造を明らかにしている。」
- “Technological advances have revolutionized the show business landscape.”
- 「技術革新によって、ショービジネスの様相は一変した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- entertainment industry(エンターテインメント業界)
- 「show business」よりフォーマルな雰囲気。ビジネス文脈でよく用いられる。
- 「show business」よりフォーマルな雰囲気。ビジネス文脈でよく用いられる。
- showbiz(ショービズ)
- 「show business」のカジュアルな略称。
- 「show business」のカジュアルな略称。
- the performing arts(舞台芸術)
- 芸術分野を強調する語で、舞台や音楽、ダンスなどに焦点が当たりやすい。
反意語
- 他業種 (manufacturing, finance, etc.)
- はっきりとした「反意語」とは言いがたいですが、芸能業界ではない一般的な産業を指すことで対比をなすことがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- /ˈʃoʊ ˌbɪz.nəs/ (アメリカ英語)
- /ˈʃəʊ ˌbɪz.nəs/ (イギリス英語)
- /ˈʃoʊ ˌbɪz.nəs/ (アメリカ英語)
- アクセント:
- “show” の “sho” に強勢を置き、“business” は最初の “bi” にやや強勢があります。
- “show” の “sho” に強勢を置き、“business” は最初の “bi” にやや強勢があります。
- よくある間違い:
- “business” の発音で、
u
を強く発音しないように注意(“ビズネス”寄りの音になる)。
- “business” の発音で、
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “show” と “business” のつづりを間違えて “buisness” と書かないよう注意。
- “show” と “business” のつづりを間違えて “buisness” と書かないよう注意。
- 単複混同:
- 原則として不可算名詞扱いなので “show business” はそのまま使うのが自然。
- 原則として不可算名詞扱いなので “show business” はそのまま使うのが自然。
- 同音異義語との混同:
- “business” は “busy-ness” ではない。
- “business” は “busy-ness” ではない。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでの直接の出題頻度はそれほど高くないですが、ビジネス記事などで目にする可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「華やかな“ショー”に“ビジネス”がつく」で、「芸能界の裏には経営や金銭が絡む世界がある」というイメージを思い浮かべると記憶しやすいです。
- “It’s show business, not show art.” というジョークもあるように、商業性が強い業界というニュアンスを押さえると理解が深まります。
- スペリングは “show” + “business” をつなげるだけと覚えておきましょう。
以上が、名詞「show business」の詳細解説です。華やかさと商業性が混ざり合う独特の業界をイメージしながら学習を進めると、単語のニュアンスがつかみやすくなるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
演芸業,芸能業(演劇・映画・テレビ・セジオなどの娯楽産業)