sage
1. 基本情報と概要
単語: sage
品詞: 名詞(可算名詞)
英語での意味: “a wise person” / “an aromatic herb”
日本語での意味: 「賢人」「賢者」または「セージ(ハーブの一種)」
ここでは主に「賢人」「賢者」という意味の名詞として扱いますが、「セージ」というハーブを指す場合にも同じ綴りが使われます。賢者としての “sage” は「深い知恵や洞察力を持つ人」を表す単語で、尊敬の念を含むニュアンスがあります。
- 活用形: 単数形 “sage” / 複数形 “sages”
- 他の品詞:
- 形容詞 “sage”:「賢明な」「思慮深い」
- 副詞 “sagely”:「賢明に」「思慮深く」
- 形容詞 “sage”:「賢明な」「思慮深い」
難易度(CEFR レベルの目安)
- B2(中上級): 学習者にとってはやや上のレベルですが、文学や教養的な文脈で比較的よく見かける単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: sage
- 接頭語・接尾語: 特になし(形容詞形 “sage” や副詞形 “sagely” は接尾語 “-ly” を伴う形)
派生語や類縁語
- sage (形容詞): 「賢明な」
- sagely (副詞): 「賢明に」
- sageness (名詞): 「英知のあること、英知性」
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- sage advice(賢人の助言)
- ancient sage(古代の賢者)
- the wisdom of sages(賢者たちの知恵)
- he sought a sage(彼は賢者を探した)
- sage counsel(賢明な助言)
- revere a sage(賢者を崇拝する)
- sage remarks(思慮深い発言)
- sage teachings(賢者の教え)
- sit at the feet of a sage(賢者のもとで学ぶ)
- a renowned sage(有名な賢者)
3. 語源とニュアンス
語源
- sage (賢者の意味): 古フランス語の “sage”(賢い)に由来し、さらにラテン語の “sapere”(味わう、理解する、賢い)に遡ります。
歴史的な使われ方
古くから「哲学的な知恵を持つ人」「道徳的指導者」を指す言葉として用いられ、宗教的・哲学的な文脈でも重要な人物を称える際に使われてきました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 敬意: 賢者を指すため、尊敬や崇拝を含意することが多いです。
- 文脈: 物語や哲学的、歴史的な文脈でよく登場しますが、日常的な会話で「賢者」というほどの重みを強調したいときにも使われます。
- フォーマル度: ややフォーマルまたは文語的な響きを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算): “a sage,” “the sage,” “several sages” のように扱います。
- 使用シーン: 実際は「古代ギリシャの賢者たち」や「深い洞察を与えてくれる人物」を表す文脈で使われることが多く、フォーマル寄りです。カジュアルな文脈ではやや大げさに聞こえる場合があります。
一般的な構文やイディオム
- “He is a sage among men.” (彼は人々の中の賢者だ)
- “In times of trouble, people often seek a sage for guidance.” (困難なとき、人々はしばしば賢者からの導きを求める)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例
“I heard your grandfather is quite a sage; he always gives the best life advice.”
(あなたのおじいさんはとても賢者のようだね。いつも最高の人生アドバイスをくれるよ。)“My neighbor is a real sage when it comes to gardening; he knows every plant by name.”
(近所の人はガーデニングにかけては本当に賢者みたいだよ。どの植物も名前を全部知っているんだ。)“I consider her a sage; she never judges and always tells me what I really need to hear.”
(彼女は賢者だと思う。決して批判せず、いつも本当に必要なことを教えてくれるんだ。)
(2) ビジネスシーンでの例
“Our CEO is regarded as a sage in this industry; everyone respects his foresight.”
(うちのCEOは業界の賢者とみなされています。誰もが彼の先見の明を尊敬しています。)“It’s wise to consult a sage in the field before launching a new product.”
(新製品を立ち上げる前に、その分野の賢者に相談するのは賢明です。)“He played the role of a sage mentor, guiding the team through tough times.”
(彼は賢者のメンターのような役割を果たし、厳しい時期をチームに指導しました。)
(3) 学術的/文献的な例
“According to ancient texts, the sage possessed knowledge of astrology and medicine.”
(古代の文献によれば、その賢者は占星術と医学の知識を有していた。)“Socrates is often referred to as a sage for his philosophical contributions.”
(ソクラテスは彼の哲学的貢献により賢者と呼ばれることが多い。)“The sage’s doctrine influenced generations of scholars.”
(その賢者の教義は何世代にもわたって学者たちに影響を与えた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- wise man / wise woman(賢い人)
- より直接的に「賢い人」を表す表現。フォーマル度は控えめ。
- より直接的に「賢い人」を表す表現。フォーマル度は控えめ。
- philosopher(哲学者)
- 知識と思索の深さを強調するが、必ずしも「人生の助言」をする意味ではない。
- 知識と思索の深さを強調するが、必ずしも「人生の助言」をする意味ではない。
- guru(導師、指導者)
- 精神的な指導者というニュアンスが強め。インド文化圏に由来。
- 精神的な指導者というニュアンスが強め。インド文化圏に由来。
- thinker(思想家)
- 思考力を強調するが、人格的な尊敬を含むかは文脈次第。
反意語(Antonyms)
- fool(愚者): 賢さの反対として使われることが多い。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /seɪdʒ/
- 強勢(アクセント)は1音節目(“seɪ”)にあります。
- アメリカ英語 / イギリス英語: おおむね同じ発音で、大きな違いはありません。
- よくある間違い: /sædʒ/ と濁った母音で発音してしまったり、 /ʃeɪdʒ/ のように /ʃ/ 音にしてしまう間違いが見られます。正しくは「セイジ」のように /seɪdʒ/ で発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sage” と “savage” を混同するなど、スペルが似ている単語と間違えないように注意。
- 同音異義語との混同: 名詞としての「賢者」と、ハーブとしての「セージ」。文脈に応じて解釈が異なります。
- 試験対策: 文脈問題で「賢者」「思慮深い人物」を指すか、「ハーブ」を指すかを見分けるのがポイントになります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sage” は “savor” や “savory” と同じ語源(「味わう」→「よく考える」)から来ていると言われます。思慮深く味わうように考えるイメージを持つと覚えやすいでしょう。
- “sage advice” というフレーズをセットで覚えると、単語のニュアンスをイメージしやすくなります。
- ハーブの “sage” を料理で使う際にも「ハーブには深い味わいがある → 深い知恵を持つ賢者」の連想で覚えるなど、連鎖的にイメージすると記憶が定着しやすいでしょう。
(通例経験に富んだ年輩の)賢人