元となった辞書の項目
ranger
IPA(発音記号)
解説
以下では、名詞 “ranger” をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: ranger
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味 (英語):
- A person whose job is to take care of a park or a forest.
- A member of a military or law-enforcement unit specialized in certain missions or patrols.
意味 (日本語):
- 森林警備隊員、自然公園の管理者
- (米国などで)特殊部隊・騎馬警官隊・警備隊などの隊員
「ranger」は、自然公園や森林の保護・管理を行う人、あるいは特定の治安・軍事任務を担当する隊員を指す単語です。しばしば「パークレンジャー」「テキサス・レンジャー」などのかたちで用いられます。自然保護に携わるイメージや、探索・パトロールを行う専門家というニュアンスがあります。
活用形
- 複数形: rangers (レンジャーズ)
「ranger」自体は名詞ですが、動詞「range」(動き回る、範囲にわたる)や形容詞形「ranging」という形で使われることがあります。
- 動詞: range
- 現在形: range / ranges
- 過去形: ranged
- 進行形: ranging
- 現在形: range / ranges
- 形容詞: ranging(広範囲にわたる、動き回る)
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
(自然保護や軍事・警察系の専門用語として使われることも多く、やや専門性が高いため)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): “range”
- 「範囲」「行動範囲」「動き回る」という意味を持つ。
- 「範囲」「行動範囲」「動き回る」という意味を持つ。
- 接尾語 (-er):
- 「〜する人」を表す接尾語。「range(動き回る)」+「-er(人)」→「動き回る人、管理・巡回する人」
他の単語との関連性
- range (動詞/名詞): 範囲・範囲にわたる
- arrange (動詞): 配列する、手配する(同じ “range” の語源を含むが、接頭辞 “ar-” がついて変化)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- park ranger(公園レンジャー)
- forest ranger(森のレンジャー)
- ranger station(レンジャーの詰所)
- Texas Ranger(テキサス・レンジャー)
- army ranger(陸軍のレンジャー部隊員)
- ranger patrol(レンジャーの巡回・パトロール)
- ranger training(レンジャーの訓練)
- head ranger(主任レンジャー)
- national park ranger(国立公園レンジャー)
- ranger unit(レンジャー部隊)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語の “range” (うろつく、動き回る)に由来し、そこから生まれた「動き回る人」「警護や管理で巡回する人」という意味を持つようになりました。
- 歴史的には、森林や領地を保護・担当する守衛、あるいは 馬で巡回して地域を管理する人々を指すことが多く、現在では公園・自然保護区・軍隊や州警察の専門部隊など、広範囲にわたって使われています。
- ニュアンス: 保護やパトロールをするという使命感や、公的な役割を伴う真面目な雰囲気を持ちます。口語というよりは公的・報道・ドキュメンタリーなどで用いられやすい言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算): 通常 “a ranger”, “the ranger”, “several rangers” のように可算名詞として使われます。
構文例:
- “(Someone) works as a ranger.”(誰かがレンジャーとして働いている)
- “He became a ranger in the national park.”(彼は国立公園のレンジャーになった)
- “(Someone) works as a ranger.”(誰かがレンジャーとして働いている)
口語/カジュアル:
- 「park ranger」「forest ranger」など具体的職名として使われる場合は、カジュアルな会話でも耳にします。
- 「park ranger」「forest ranger」など具体的職名として使われる場合は、カジュアルな会話でも耳にします。
フォーマル/報道:
- 「A ranger was dispatched to the area.」など、公的報道やニュース記事で見られる表現です。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “My cousin works as a ranger at the state park.”
(私のいとこは州立公園でレンジャーとして働いているんだ。) - “I talked to a ranger about the hiking trail.”
(ハイキングコースについてレンジャーに話を聞いたよ。) - “The ranger told us which areas were off-limits.”
(レンジャーは立ち入り禁止区域を教えてくれたよ。)
ビジネスシーン
- “We are hosting a workshop with the local forest rangers.”
(地域の森林レンジャーと一緒にワークショップを開催します。) - “A park ranger can provide valuable insight for our environmental project.”
(パークレンジャーは私たちの環境プロジェクトに貴重な見識を与えてくれます。) - “Please contact the head ranger regarding the permission for filming.”
(撮影許可については主任レンジャーへご連絡ください。)
学術的・専門的文脈
- “Rangers play a critical role in preserving biodiversity in national parks.”
(レンジャーは国立公園における生物多様性の保全に重要な役割を果たします。) - “The study examines the training procedures for military rangers.”
(この研究は軍のレンジャーの訓練手順を調査しています。) - “Environmental policy often depends on the first-hand data collected by park rangers.”
(環境政策はしばしば、パークレンジャーが収集する一次情報に依存します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- warden(監視員、管理人)
- 「ranger」と似て、自然保護区や刑務所などの管理者を意味する場合がある。
- 「ranger」と似て、自然保護区や刑務所などの管理者を意味する場合がある。
- guard(警備員)
- 保護や警戒という点は似ているが、「guard」はより広い文脈に使える。
- 保護や警戒という点は似ているが、「guard」はより広い文脈に使える。
- keeper(動物園の飼育係、管理者)
- 動物の世話をして守る人という意味合いが強い。
反意語 (Antonyms)
- 特に直接の反意語はありませんが、「trespasser(不法侵入者)」や「poacher(密猟者)」などが対立する存在といえるでしょう。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈreɪndʒər/
- イギリス英語: /ˈreɪndʒə/ (語末の “r” がやや弱く発音される傾向)
- アメリカ英語: /ˈreɪndʒər/
アクセント(強勢): 最初の音節 “reɪn-” にアクセントが来ます: REIN-jər
よくある発音の間違い:
- /ræn/ と短い母音で発音してしまう場合があるので注意。
- “ranger” の “g” は /dʒ/ の音になることを確認しましょう。
- /ræn/ と短い母音で発音してしまう場合があるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “rangar” や “rangger” などとつづりを間違えないように注意してください。
- 同音異義語との混同: “range” (範囲) との混同は起きやすいですが、品詞と意味をしっかり区別しましょう。
- 資格試験での出題傾向:
- TOEIC・英検などでは、自然保護や環境問題などのリーディング・リスニングパートで “ranger” が言及される場合があります。
- “park ranger” や “forest ranger” のように熟語で出題されやすいです。
- TOEIC・英検などでは、自然保護や環境問題などのリーディング・リスニングパートで “ranger” が言及される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “range” は「動き回る・範囲」という意味があるので、「広い範囲をパトロールして管理する人」というイメージをもつと覚えやすいです。
- “ranger” と聞くと、アメリカの国立公園や映画などに出てくる森林警備隊をイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
- スペルのポイント: “rang + er” の組み合わせと考えておくとミスを減らせます。
以上が、名詞 “ranger” の詳細解説です。自然保護やパトロールといった文脈で欠かせない単語ですので、イメージとセットで覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
歩き回る人
意味(2)
《米》森林警備官;《英》(王立公園の)監視官
意味(3)
武装警備兵;《R-》《米》(第二次世界大戦中の)突撃隊員,レーンジャー隊員