primary
1. 基本情報と概要
単語: primary
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語):
• main; most important; earliest in time or order; principal.
意味 (日本語):
• 「主要な、最も重要な、第一の」という意味を持つ形容詞です。
たとえば、「primary school(初等学校)」のように、段階として最初のものや、「primary objective(最優先の目的)」のように、最も大切なものを表すときに使います。学習者にとっては、「主なものや、もっとも重要なもの」を指すときに使うと考えると理解しやすいでしょう。
活用形:
形容詞なので、時制による変化はありません。比較級は “more primary” または “more important” と言えなくはないですが、あまり一般的ではありません。代わりに “principal” や “main” を使うことが多いです。
他の品詞形:
- 副詞: “primarily” (主に)
- 名詞: 稀に「primary(予備選挙)」のように政治用語として名詞で使われることもある。
- ただし形容詞として使うのが基本です。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
→ 語彙キーとしては、しっかり文章や会話で使われる単語。大学受験や英語資格試験で見かける機会もあるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語源・接頭語/語幹など:
- “prim-” はラテン語の “primus(第一の)” に由来し、「最初」「初期」「基本的な」というニュアンスを持ちます。
- そこから派生した “primary” は、「重要なものの中の第一位」という意味合いがあります。
派生や類縁語:
- “prime” (形容詞: 最上の、主要な / 名詞: 素数, 最盛期)
- “primitive” (形容詞: 原始的な)
- “primarily” (副詞: 主として、第一に)
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- primary education → 初等教育
- primary school → 小学校
- primary objective → 最重要目標
- primary reason → 主な理由
- primary source → 一次情報源
- primary election → 予備選挙
- primary care → 初期医療(かかりつけ医療など)
- primary role → 主要な役割
- primary concern → 最も重要な懸念
- primary focus → 主な焦点
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の “primus” (最初の, 第一の)がベースとなっています。中世を経て “primarius” (第一位のもの)から英語に取り入れられました。
歴史的用法: 古くから「一番目に来るもの」「最重要のもの」というニュアンスで使われてきました。
ニュアンスや感情的響き:
- 「最初」「最重要」を強調する、フォーマル寄りの言葉です。
- 日常会話よりは、ビジネスやアカデミックなシーンで多用されがちです。
使用時の注意:
- ややかしこまった響きがありますが、教育や政治分野など特定の領域では日常的に使われます(primary school, primary election など)。
- 重要度を強調したいときに便利な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
品詞: 形容詞として、名詞を修飾する使い方が一般的です。
例: “the primary factor” (主要な要因)構文例:
• The (形容詞) + (名詞) → “the primary reason”
• be + primary → “Safety is primary in our concerns.”可算/不可算の区別:
- 形容詞なので、名詞にかかる際は名詞が可算・不可算いずれでも使用可能。
フォーマル/カジュアル:
- 「primary」はビジネス文書やアカデミック寄りで使われやすい。
- カジュアルに「main」の方がより日常的な響きになる場合があります。
- 「primary」はビジネス文書やアカデミック寄りで使われやすい。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文 (3例)
- “My primary goal this weekend is to clean the garage.”
(今週末の私の第一の目標はガレージを掃除することだよ。) - “The primary reason I’m going out tonight is to relax.”
(今夜外出する主な理由はリラックスするためなんだ。) - “Her primary concern is finding a new apartment.”
(彼女の一番の心配事は、新しいアパートを見つけることです。)
(2) ビジネスでの例文 (3例)
- “Our primary objective this quarter is to increase sales by 20%.”
(今期の私たちの最優先目標は、売り上げを20%伸ばすことです。) - “Customer satisfaction remains our primary focus across all departments.”
(顧客満足は、全部署において私たちの主な焦点であり続けます。) - “We need to address the primary issues before discussing minor details.”
(小さな詳細について話し合う前に、まず主要な問題に対処する必要があります。)
(3) 学術的な文脈での例文 (3例)
- “The primary sources for this study include ancient manuscripts and historical records.”
(この研究の一次情報源としては、古代の写本や歴史的記録が挙げられます。) - “Identifying the primary factor in the experiment’s outcome was crucial for accurate conclusions.”
(実験結果の主要因を特定することは、正確な結論を下すうえで極めて重要でした。) - “Scholars have debated the primary implications of these findings for decades.”
(研究者たちは、これらの発見がもたらす主要な示唆について数十年にわたり議論してきました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- main (主な)
- principal (主要な)
- chief (最も重要な)
- foremost (最先端の、最重要の)
- main (主な)
これらはいずれも「最も重要である」ニュアンスを持つ形容詞です。
“primary” は特に「第一の、最初の」ニュアンスが強い一方、 “principal” は全体を通しての「主要さ」を表し、 “main” は日常的に使われるよりカジュアルな表現といえます。
- 反意語 (Antonyms)
- secondary (二次的な)
- minor (重要度が低い)
- secondary (二次的な)
これらは「主なものには当たらない」ニュアンスを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語(BrE): /ˈpraɪ.mə.ri/
- アメリカ英語(AmE): /ˈpraɪ.mer.i/ または /ˈpraɪ.mə.ri/
- イギリス英語(BrE): /ˈpraɪ.mə.ri/
強勢(アクセント): 最初の “pri” の部分にアクセントが来ます。
よくある発音ミス:
- “pri” が短くなってしまったり、母音がうやむやになる。
- アメリカ英語だと “mer” の部分が [mər] または [mer] と発音されますが、そこが混同されやすいポイントです。
- “pri” が短くなってしまったり、母音がうやむやになる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- × “primery” と書いてしまう例がある。
- × “primeary” と書いてしまうこともある。
- × “primery” と書いてしまう例がある。
- 同音異義語との混同: 特になし。ただし “prime” の形容詞と混在しないように注意。
- 試験対策:
- TOEIC、英検などでは「primary objective」「primary audience」のようにビジネス文書や文章読解に出やすい。
- 曖昧な意味で “main” ばかり使ってしまうのではなく “primary” を使い分けると、表現に幅がでる。
- TOEIC、英検などでは「primary objective」「primary audience」のようにビジネス文書や文章読解に出やすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方: “prim-” (初めの) という語根をイメージし、「いちばん先にある大事なもの」と関連付けると記憶しやすいです。
- イメージ: 「一番手」「トップ」の旗を立てたようなイラストを思い浮かべると、最初・最重要を意味するニュアンスを覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック: “primary school” は「小学校」と教わることが多いので、その延長で「最初に学ぶ場所 → 初等の」というイメージから派生的に意味を広げると、単語としての使い方が想像しやすくなります。
以上が、形容詞 “primary” の詳細解説です。ぜひ、主要な・最初の・大切なものを表すときに活用してみてください。
初期の,初等の,初級の
根本的な,基本的な,本来の,直接的な
第一の,主要な
《名詞の前にのみ用いて》(回路・コイル・巻き・電流などが)一次の