元となった辞書の項目
outpatient
IPA(発音記号)
解説
以下では、名詞「outpatient」について詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: outpatient
品詞: 名詞 (countable noun)
英語の意味: A patient who receives medical treatment without staying overnight at a hospital.
日本語の意味: 入院せずに外来で治療を受ける患者のこと。
「外来患者」という意味で、病院やクリニックで治療を受け、夜は自宅に帰るというニュアンスがあります。主に医療の現場で使われる単語です。
活用形
- 単数形: outpatient
- 複数形: outpatients
他の品詞での例
- 「outpatient」は基本的に名詞だけで使われますが、形容詞的に「outpatient clinic (外来クリニック)」「outpatient care (外来ケア)」のように名詞を修飾する場合もあります。
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 医療・健康分野の英語表現として、ある程度専門的な語彙のためB2レベル程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- out-: 「外へ」「外側に」という意味の接頭語
- patient: 「患者」という意味の名詞
この2つが組み合わさることで、「病院の外にいる=入院しない患者」を表します。
10個のよく使われるコロケーション・関連フレーズ
- outpatient clinic (外来クリニック)
- outpatient department (外来部門)
- outpatient treatment (外来治療)
- outpatient care (外来ケア)
- outpatient appointment (外来の予約)
- outpatient procedure (外来での処置)
- outpatient surgery (外来手術)
- outpatient facility (外来施設)
- outpatient visit (外来受診)
- outpatient service (外来サービス)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「out-」という接頭語は「外に/外側」を表し、「patient」は「病人・患者」を指します。
- 19世紀後半から「外来患者」を指す用語として使われるようになりました。
使用時の注意点とニュアンス
- 医療機関や医療従事者が使う、比較的フォーマルな医療用語です。
- 「inpatient(入院患者)」との対比でよく使われます。
- 会話よりは書籍や診療記録、医療現場での説明などでよく登場します。
- フォーマル度合いは高めですが、日常的にも「外来に通う」という文脈で使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として扱われるため、単数形・複数形を使い分けます。
- 通常、文中では「an outpatient (1人の外来患者)」「outpatients (複数の外来患者)」といった形で使います。
- 他動詞/自動詞などの概念ではなく、名詞なので使う際は文の主語・目的語に組み込む形となります。
一般的な構文例
- “She is an outpatient at the local hospital.”
- “The hospital has a special program for outpatients.”
5. 実例と例文
5-1. 日常会話での例文
- “I’m going to the clinic as an outpatient tomorrow.”
(明日、外来患者としてクリニックに行くんだ。) - “My mother is an outpatient, so she only visits the hospital for check-ups.”
(母は外来患者なので、検診の時だけ病院に行くよ。) - “Are you an inpatient or an outpatient?”
(あなたは入院患者ですか、それとも外来患者ですか?)
5-2. ビジネス(医療機関などの職場)での例文
- “Our outpatient department handles all routine check-ups and minor treatments.”
(当院の外来部門は、定期健診や軽度の治療を担当しています。) - “Please schedule the patient for an outpatient consultation next week.”
(来週、その患者さんの外来相談を予約してください。) - “We must keep accurate records of all our outpatients’ medical histories.”
(外来患者全員のカルテを正確に管理する必要があります。)
5-3. 学術的・専門的な文脈での例文
- “This study analyzed outpatient satisfaction levels across multiple clinics.”
(本研究では、複数の診療所における外来患者の満足度を分析しました。) - “Outpatient rehabilitation programs have proven effective for stroke patients.”
(外来リハビリプログラムは、脳卒中患者に対して有効であることが証明されています。) - “Recent policies promote outpatient care to reduce hospital overcrowding.”
(近年の政策では、病院の混雑緩和のため外来ケアを推進しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- ambulatory patient (歩行可能患者)
- 「ambulatory」は「歩行可能な」という意味。医療文脈では「外来患者」の意味に近いが、厳密には歩行が可能である点を強調した表現。
- 「ambulatory」は「歩行可能な」という意味。医療文脈では「外来患者」の意味に近いが、厳密には歩行が可能である点を強調した表現。
- day patient (日帰り患者)
- 一日のうちに帰宅する患者を指す。外来患者とほぼ同義だが、厳密には「その日のうちに帰る」という点を強調。
- 一日のうちに帰宅する患者を指す。外来患者とほぼ同義だが、厳密には「その日のうちに帰る」という点を強調。
反意語
- inpatient (入院患者)
- 「外来患者」の正反対。入院が必要な患者を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈaʊtˌpeɪ.ʃənt/
- イギリス英語: /ˈaʊtˌpeɪ.ʃənt/
アクセントの位置
- 「out-pá-tient」のように、最初の音節 “OUT” に比較的強いアクセントがあり、続いて “PAY” もはっきり発音します。最後の “-tient” は弱音化しやすいです。
よくある発音の間違い
- 「out」の部分が曖昧になりやすいので、明確に /aʊt/ と発音しましょう。
- “patient” の最後の “-tient” が「シェント」のようにならず、/ʃənt/ (シュント) に近い音で仕上げるのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスとして “outpaitent” と “i” を入れ間違えるケースがあるので注意。
- 「inpatient」との混同。意味が真逆なので気をつける。
- 医療系の英単語としてTOEICや英検ではあまり頻出ではないが、医療英語や看護英語など専門分野の資格試験では出題される可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「out-」=「外に出る」、病院から「出る」イメージ → 入院しないで帰る患者
- 「外来」にいる患者と覚えるとイメージしやすいです。
- 「inpatient」の「in」と「outpatient」の「out」をペアで覚えると効果的です。
以上が、「outpatient」の詳細な解説です。医療現場でよく使われる単語のため、しっかり覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(病院の)外来患者