最終更新日:2025/11/26
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元となった辞書の項目

native speaker

IPA(発音記号)
名詞

母語話者

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彼女はまるで母語を話すように英語を話します。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: native speaker

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

意味(英語): a person who has spoken a particular language since early childhood

意味(日本語): 幼少期から特定の言語を話してきた人、つまり「その言語を母国語として話す人」を指します。

「native speaker」は、「ある言語を自然に身につけ、直感的に使いこなす人」というニュアンスを持つ名詞です。

活用形


  • 単数形: native speaker

  • 複数形: native speakers

この単語自体は名詞形以外の大きな活用はありませんが、形容詞として「native」という形があります。また動詞としては存在しません。

他の品詞での例


  • 形容詞: native (例: “She is a native speaker of English.” の「native」は形容詞的に使われることもありますが、「native speaker」という定型フレーズの中に組み込まれています)


    • 「native」は他にも「ネイティブな/故郷の」「生まれつきの」といった意味を表す形容詞として使われます。


CEFRレベル

「native speaker」という表現は、B1〜B2 (中級〜中上級) レベルの学習者に比較的よく出てきます。


  • B1: 中級

  • B2: 中上級

それ以前のレベルでも出会う可能性はありますが、明確に「ネイティブスピーカー」という語を使って会話したり説明したりするのは、少し文脈や説明力を要するため、中級以降でしっかり学習する表現となります。


2. 語構成と詳細な意味


  • native: 「生まれつきの」「故郷の」などを意味する形容詞

  • speaker: 「話し手」を意味する名詞

これらの語が組み合わさって「生まれつきその言語を話す人」「母語話者」という意味を表します。

派生語や類縁語


  • native(形容詞): 「生まれつきの、土着の」

  • non-native speaker (名詞): 「ネイティブでない話者」

  • native language (名詞): 「母語」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


  1. native speaker of English

    → 「英語の母語話者」

  2. native speaker of Japanese

    → 「日本語の母語話者」

  3. interact with native speakers

    → 「ネイティブスピーカーと交流する」

  4. consult a native speaker

    → 「ネイティブスピーカーに相談する」

  5. learn from native speakers

    → 「ネイティブスピーカーから学ぶ」

  6. speak like a native speaker

    → 「ネイティブスピーカーのように話す」

  7. get help from native speakers

    → 「ネイティブスピーカーに助けてもらう」

  8. native speaker fluency

    → 「ネイティブスピーカーの流暢さ」

  9. native speaker pronunciation

    → 「ネイティブスピーカーの発音」

  10. training with native speakers

    → 「ネイティブスピーカーとのトレーニング」


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “native” はラテン語の “nativus”(生まれつきの)に由来し、そこからフランス語などを経て英語に入ったとされています。

    • “speaker” は古英語 “specan” (speak) に由来し、話すことを意味する単語が形を変えて現在に至っています。


  • ニュアンス:


    • 「ネイティブスピーカー」と言うと、その言語を標準的あるいは自然に扱うことを強調します。

    • 「母語」という感覚が強調されるので、学習者が「目標とするレベル」として使うことも多い表現です。

    • カジュアルな文脈からフォーマルな文脈まで幅広く使われるため、どちらの場面でも問題なく使用できます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞): “native speaker” は可算名詞として扱われ、「1人のネイティブスピーカー」、「2人のネイティブスピーカー」という数え方をします。

  • 一般的な構文例: “X is a native speaker of Y.”


    • 例: “She is a native speaker of English.”


  • イディオムや定番表現: 特定のイディオムではないですが、学習文脈ではよく使われるフレーズの一つです。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I want to chat with a native speaker to improve my pronunciation.”

    (発音を良くするためにネイティブスピーカーと話してみたいんだ。)

  2. “He’s a native speaker of Spanish, so he can teach you some idioms.”

    (彼はスペイン語のネイティブスピーカーだから、いくつかイディオムを教えてくれるよ。)

  3. “Are you a native speaker of French? Your accent sounds really authentic.”

    (あなたはフランス語のネイティブスピーカーですか?とても本格的なアクセントですね。)

ビジネスシーン (3例)


  1. “Our client prefers working with native speakers for their marketing copy.”

    (クライアントはマーケティング用の文章をネイティブスピーカーに作成してもらうことを好みます。)

  2. “We hired a native speaker to proofread the final draft of our report.”

    (レポートの最終稿を校正するためにネイティブスピーカーを雇いました。)

  3. “It’s always beneficial to have a native speaker’s perspective when localizing content.”

    (コンテンツを現地化する際にはネイティブスピーカーの視点を持つことが常に有益です。)

学術的な文脈 (3例)


  1. “The study compares native speakers and second language learners in terms of grammatical intuition.”

    (この研究は文法的直観の面でネイティブスピーカーと第二言語学習者を比較しています。)

  2. “Many linguistic theories are based on data gathered from native speakers.”

    (多くの言語学理論はネイティブスピーカーから集められたデータをもとにしています。)

  3. “The experiment required native speakers to identify subtle semantic differences.”

    (その実験ではネイティブスピーカーに微妙な意味の違いを識別してもらう必要がありました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • mother-tongue speaker (母語話者): ほぼ同じ意味ですが、やや文語的・学術的に響きます。

  • first-language speaker (第一言語話者): “native speaker” と同じく、生まれ育った言語を話す人を指します。

反意語


  • non-native speaker (非ネイティブ話者): 「ネイティブではない話者」を意味し、第二言語学習者などを指します。

使い分けのポイント


  • “native speaker” は最も一般的で広く使われる表現です。

  • “non-native speaker” は、その逆を示すためによく対比で用いられます。

  • “mother-tongue speaker” や “first-language speaker” は学術的な文脈で使われることが多い印象です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈneɪ.tɪv ˈspiː.kɚ/

    • イギリス英語: /ˈneɪ.tɪv ˈspiː.kə/


アクセント(強勢)はそれぞれの単語の第1音節にあります: NEI-tiv, SPEA-ker。

「native」は「ネイ」と「ティブ」の2音節で、最初の音節「ネイ」にストレスがあります。「speaker」も「スピー」と「カー/カ(英)」の2音節で、最初の音節「スピー」にストレスがあります。

よくある発音の間違い


  • “native” の「t」が無声音化しすぎて /neɪɪv/ のように聞こえやすい。

  • “speaker” の “r” の発音はアメリカ英語とイギリス英語で少し異なる(アメリカ英語ではしっかり R 音、イギリス英語では弱くなりがち)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “native speaker” を “naitive sneaker” などと誤って書かないように注意。

  • 同音異義語との混同: “speaker” は単に “スピーカー(音声機器)” とも読めるため、文脈をしっかり確認

  • 試験対策: TOIEC や英検などのリスニング・リーディングにおいて、「native speaker」が出てきたら、母語話者としての意見・視点が問われたりする設問につながることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “native” と “speaker” を合わせて、「生まれつきその言語を話す人」とイメージしましょう。

  • “native” = “出生時からの” と覚え、「スピーカー(話す人)」と組み合わせるとわかりやすいです。

  • 「母語話者らしい表現を学びたい」ときによく登場する単語なので、自分の学習内容をイメージしながら覚えると定着しやすいです。

意味のイメージ
native speaker

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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