最終更新日:2025/11/28
シラミのたかった / 《話》いやな,ひどい,下劣な,鼻持ちならない / 《話》(…が)うんざりするほどある;(…で)いっぱい《+『with』+『名』》
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元となった辞書の項目
lousy
解説
以下では形容詞「lousy」を、可能な限り詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- 【英語】“lousy” : very bad, poor in quality, or unpleasant.(とても悪い、質が悪い、または不快な)
- 【日本語】「ひどい」「不快な」「質が悪い」「最低の」などの意味を表します。
「lousy」は「なんだかひどいなあ」「最低だ」という否定的なニュアンスで用いられるカジュアルな形容詞です。
品詞
- 形容詞(adjective)
活用形
- 原級: lousy
- 比較級: lousier
- 最上級: lousiest
他の品詞例
- 元となる名詞 “louse(シラミ)” から派生した形容詞です。
ただし “lousy” は通常形容詞で使われ、名詞や動詞形は一般的に使われません。
CEFRレベル
- B2(中上級)
→ 日常会話でよく使われるカジュアルな単語ですが、やや強い否定的ニュアンスがあるので、使いどころに注意が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的には “louse” + “-y” (接尾語)
- “louse” は「シラミ」という意味の名詞。もともと「シラミだらけの」という意味で、それが転じて「ひどい」「最低の」といったニュアンスを持つようになりました。
関連語
- louse (n.): シラミ
- lousy (adj.): ひどい、最低の
よく使われるコロケーション・フレーズ(10個)
- lousy weather(ひどい天気)
- a lousy day(最悪な一日)
- a lousy job(質の悪い仕事 / 最悪の仕事)
- lousy service(ひどいサービス)
- feel lousy(気分がひどく悪い)
- a lousy excuse(くだらない言い訳)
- look lousy(見た目が最悪だ)
- a lousy movie(どうしようもない映画)
- get a lousy deal(割に合わない取引をする)
- a lousy attitude(嫌な態度)
3. 語源とニュアンス
語源
- “louse” は古くから「シラミ」を意味する言葉で、「lousy」はシラミのように不快である様子を形容するところから「最低の」「ひどい」という意味へ広がっていきました。
ニュアンス・使用場面
- 口語的でカジュアルな表現。文書やフォーマルな会話ではあまり使われません。
- 強い否定表現の一種なので、使いすぎると粗野な印象を与えることがあります。
- 感情的に「嫌だな」「ひどい!」という気持ちをストレートに表す際に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “be + lousy”: “This food is lousy.”(この食べ物、まずいな)
- “feel + lousy”: “I feel lousy today.”(今日は気分が悪い。)
フォーマル/カジュアル
- 圧倒的にカジュアルな場面向け。
- フォーマルな文章やビジネス文書では “poor” や “terrible” のほうが無難です。
可算・不可算など
- “lousy” は形容詞なので名詞の可算・不可算は気にしなくてOKです。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれに3例ずつ示します。
① 日常会話 (カジュアル)
- “I had a lousy day at work today.”
(今日は仕事で最悪な一日だったよ。) - “This pizza tastes lousy, let’s order something else.”
(このピザ、まずいよ。他のを注文しよう。) - “He looks kind of lousy. Maybe he’s coming down with a cold.”
(彼、なんだか具合が悪そう。風邪ひきかけてるのかも。)
② ビジネス (ただしカジュアルさに注意)
- “That was a lousy sales pitch; we didn’t convince the client.”
(あれはひどい営業トークだった。お客さんを納得させられなかったよ。) - “The team gave a lousy presentation, so the deal fell through.”
(チームのプレゼンが不出来だったので、その取引はダメになった。) - “We can’t afford another lousy quarter; our shareholders are watching.”
(もう一度ひどい四半期業績を出すわけにはいかない。株主が見ているよ。)
③ 学術的な文脈(あまり使われないが参考として)
- “Using outdated software led to lousy results in our survey.”
(古いソフトウェアを使ったせいで、我々の調査結果はひどいものになった。) - “The data was incomplete, which resulted in a lousy conclusion.”
(データが不完全だったため、粗末な結論に至った。) - “One might argue the methodology is lousy, thus questioning the entire study.”
(手法が不十分だと主張する者もおり、それによって研究全体が疑問視されるかもしれない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- terrible(ひどい)
- より一般的・広範な「怖い・ひどい」を表す。
- より一般的・広範な「怖い・ひどい」を表す。
- awful(最低の、恐ろしい)
- 主観的な嫌悪感が強めの単語。
- 主観的な嫌悪感が強めの単語。
- horrible(恐ろしい、ひどい)
- ぞっとするような嫌悪感を表すことが多い。
- ぞっとするような嫌悪感を表すことが多い。
- dreadful(恐ろしい、実にひどい)
- フォーマルからカジュアルまで幅広く使用可。
- フォーマルからカジュアルまで幅広く使用可。
- crappy(くだらない、ひどい)
- “lousy” よりもスラング感が強い表現で、さらにカジュアル。
反意語
- wonderful(素晴らしい)
- great(素晴らしい)
- excellent(優秀な)
- fantastic(とても素晴らしい)
“lousy” はネガティブな意味合いが強いので、これらはまったく逆のポジティブな意味合いを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記:/ˈlaʊ.zi/
- アメリカ英語: 「ラウズィ」に近い
- イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同じだが、/aʊ/ 部分がやや短めになる場合がある
- アメリカ英語: 「ラウズィ」に近い
- “lou-” の部分を「ラウ」とはっきり発音し、“–sy” は「ズィ」または「ジー」に近い発音になります。
- スペルで “ou” と “s” の組み合わせを間違えやすいので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: ×「lousey」 → 〇「lousy」
- “lose” や “loose” との混同: 音が似ている単語が多いので注意。
- 口語で感情をぶつける際に使われがちですが、フォーマルな場では失礼にあたる可能性があります。
- TOEICや英検などの試験ではあまり出題頻度が高くありませんが、リスニングや日常会話問題などで耳にするかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “louse” はシラミ → かゆい・不快なイメージ → そこから「不快だ、ひどい」という印象を覚えると定着しやすい。
- 「ラウジー」という響きがいかにも「うわ、イヤだ」という感じを視覚的・聴覚的にイメージすると覚えやすいでしょう。
- スペリングは “lou” + “sy” で「ラウズィ」となることを思い出すと、混同を防ぎやすいです。
以上が形容詞 “lousy” の詳細解説です。日常では「ひどいな」「最悪だ」と言いたいときにカジュアルに使われますが、状況と相手に注意して使うようにしましょう。
意味のイメージ
意味(1)
シラミのたかった
意味(2)
《話》いやな,ひどい,下劣な,鼻持ちならない
意味(3)
《話》(…が)うんざりするほどある;(…で)いっぱい《+with+名》