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impermanent
解説
1. 基本情報と概要
単語: impermanent
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): not lasting forever; temporary
意味(日本語): 永続しない、一時的な、はかない
「impermanent」は「ずっと続くわけではない」「短期間で終わる可能性がある」というニュアンスを持つ形容詞です。「恒久的ではなく、いつかは消えてしまう」といった、はかないイメージを表現したいときに使われます。
活用形: 形容詞なので、時制などの変化は特にありませんが、比較級・最上級として使う場合は「more impermanent」「most impermanent」となります。
他の品詞への派生例:
- 「impermanence」(名詞):「一時的であること、はかなさ」
CEFRレベル: B2 (中上級)
- B2: 中上級レベル。日常会話ではあまり登場しないややフォーマルよりの単語ですが、抽象的な概念を語る場面や文章中などで使われる表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭辞 (prefix): 「im-」は主に「〜でない」「反〜」を意味します。
- 語幹 (root): 「permanent」は「永久的な」「恒久的な」を意味します。
- したがって、「impermanent」は「永久的でない」という意味合いになります。
関連語・派生語
- permanent (形容詞): 永久的な
- impermanence (名詞): 無常、はかなさ、恒久性のなさ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- impermanent state (一時的な状態)
- impermanent nature (はかない性質)
- impermanent arrangement (仮の取り決め)
- impermanent solution (一時的な解決策)
- impermanent job (臨時の仕事)
- impermanent structure (仮設の構造物)
- impermanent address (一時的な住所)
- impermanent residence (仮住まい)
- impermanent bond (短期間の結びつき)
- impermanent exhibit (一時的な展示)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「impermanent」は、「im-」(否定の接頭辞) + 「permanent」(恒久的な) から成ります。
- 「permanent」はラテン語の「permanere」(per = through, manere = remain, ずっと留まる)に由来し、その反対を示す形として「im-」が付されました。
ニュアンスと使用上の注意:
- 「impermanent」は「その状態が長く続かない」ことを示し、「temporary(臨時の)」よりも「いつ消えてもおかしくない儚さ」を感じさせる場合もあります。
- 日常会話でも使われますが、やや抽象的・哲学的な響きが強く、文章やスピーチで使われることが多いです。
- カジュアルな場面では「temporary」「short-lived」などを使うことのほうが多いかもしれません。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する働きをします。名詞の前に直接置いて「impermanent solution」のように使うのが一般的です。
- 文中では補語として「This is impermanent.」のようにbe動詞の後ろに置くこともできます。
- フォーマルな文章やスピーチで使われることが多く、カジュアルな場面では「not permanent」「temporary」など、より直接的な言い方をすることもあります。
イディオム表現は特にありませんが、同じ文脈に「transient」や「fleeting」と組み合わせて使われることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアル)
- “Don’t worry too much about that stain; it’s impermanent and can be cleaned off.”
(その染みはあんまり気にしないで。一時的なもので、すぐに落ちるから。) - “I know this job is impermanent, but it’s good for now.”
(この仕事が長続きしないのはわかっているけれど、とりあえず今はいいんだ。) - “My feelings of frustration are impermanent, so I’ll just wait it out.”
(私のイライラも一時的なものだから、そのうちおさまるのを待つよ。)
ビジネスでの例文(ややフォーマル)
- “We have an impermanent agreement with the vendor while negotiations are ongoing.”
(交渉中の間、我々は業者と一時的な合意を取り付けています。) - “This impermanent office space will suffice until we find a more suitable location.”
(もっと適した場所を見つけるまで、この仮のオフィスで十分でしょう。) - “All impermanent staff contracts will be reviewed at the end of the quarter.”
(すべての臨時スタッフの契約は四半期末に見直される予定です。)
学術的な文脈での例文(フォーマル)
- “Buddhism teaches the concept of an impermanent self, emphasizing constant change.”
(仏教では無常の教えを説き、人の自我は常に変化するものだと強調しています。) - “Economic stability can be impermanent if global factors shift abruptly.”
(世界的な要因が急激に変化すれば、経済的安定も永続するとは限りません。) - “The researcher argued that cultural norms are impermanent and evolve over time.”
(その研究者は、文化的な規範は永続的ではなく、時間の経過とともに変化すると主張しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (似た意味)
- temporary(臨時の、仮の)
- 「impermanent」よりも日常的で、期間が限定されていることを明示します。
- 「impermanent」よりも日常的で、期間が限定されていることを明示します。
- transient(一時的な、短期間の)
- 「impermanent」に近いですが、より短い期間を強調します。
- 「impermanent」に近いですが、より短い期間を強調します。
- ephemeral(儚い、短命の)
- 芸術や自然現象のように「つかの間の美しさ」など、儚さを強調するときに使われます。
反意語 (反対の意味)
- permanent (永続的な、永久の)
- 「impermanent」の完全な反意語です。
- 「impermanent」の完全な反意語です。
- enduring (長く続く、永続的な)
- 「impermanent」と対照的に、続く時間が長いという意味合いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /ɪmˈpɜːr.mə.nənt/
- IPA(イギリス英語): /ɪmˈpɜː.mə.nənt/
- アクセントは「-per-」の部分に置かれます。
- 日本人学習者は「im-」部分を「イン」と発音するか「イム」と発音するか混乱することがあるかもしれません。アメリカ英語・イギリス英語どちらでもほぼ同じで、/ɪm/ の母音は短く発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: 「m」の後ろに「permanent」の形が来るので、「impermanent」の「r」と「m」の位置を間違えないようにしましょう。
- 「temporary」と混同しやすいかもしれませんが、「impermanent」はよりフォーマルかつ概念的です。
- TOEICや英検などの資格試験では、文脈上「lasting/temporary」などと対比して出題される場合があるため、「permanent ↔ impermanent」の対比を押さえておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「permanent」の頭に「im-」をつけると、「反対の意味になるんだな」と覚えやすいです。
- 「現代社会は変化が激しく、すべてが無常(impermanent)だ」というような例えを考えると、「永久ではない」という意味を実感できるでしょう。
- スペルのポイント: “im + permanent” と分けて意識すると書き間違いを防げます。
以上が「impermanent」の詳細な解説です。日常生活やビジネスシーンでは「temporary」のほうがよく使われますが、より抽象的で哲学的な文脈では「impermanent」を使うとニュアンスが深まります。是非覚えて表現の幅を広げてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
永続しない,一時的な