最終更新日:2025/11/28
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元となった辞書の項目

impermanent

形容詞

永続しない,一時的な

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人生は永続しないので、私たちはすべての瞬間を大切にすべきです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: impermanent

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not lasting forever; temporary

意味(日本語): 永続しない、一時的な、はかない

「impermanent」は「ずっと続くわけではない」「短期間で終わる可能性がある」というニュアンスを持つ形容詞です。「恒久的ではなく、いつかは消えてしまう」といった、はかないイメージを表現したいときに使われます。

活用形: 形容詞なので、時制などの変化は特にありませんが、比較級・最上級として使う場合は「more impermanent」「most impermanent」となります。

他の品詞への派生例:


  • 「impermanence」(名詞):「一時的であること、はかなさ」

CEFRレベル: B2 (中上級)


  • B2: 中上級レベル。日常会話ではあまり登場しないややフォーマルよりの単語ですが、抽象的な概念を語る場面や文章中などで使われる表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞 (prefix): 「im-」は主に「〜でない」「反〜」を意味します。

  • 語幹 (root): 「permanent」は「永久的な」「恒久的な」を意味します。

  • したがって、「impermanent」は「永久的でない」という意味合いになります。

関連語・派生語


  • permanent (形容詞): 永久的な

  • impermanence (名詞): 無常、はかなさ、恒久性のなさ

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. impermanent state (一時的な状態)

  2. impermanent nature (はかない性質)

  3. impermanent arrangement (仮の取り決め)

  4. impermanent solution (一時的な解決策)

  5. impermanent job (臨時の仕事)

  6. impermanent structure (仮設の構造物)

  7. impermanent address (一時的な住所)

  8. impermanent residence (仮住まい)

  9. impermanent bond (短期間の結びつき)

  10. impermanent exhibit (一時的な展示)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「impermanent」は、「im-」(否定の接頭辞) + 「permanent」(恒久的な) から成ります。

  • 「permanent」はラテン語の「permanere」(per = through, manere = remain, ずっと留まる)に由来し、その反対を示す形として「im-」が付されました。

ニュアンスと使用上の注意:


  • 「impermanent」は「その状態が長く続かない」ことを示し、「temporary(臨時の)」よりも「いつ消えてもおかしくない儚さ」を感じさせる場合もあります。

  • 日常会話でも使われますが、やや抽象的・哲学的な響きが強く、文章やスピーチで使われることが多いです。

  • カジュアルな場面では「temporary」「short-lived」などを使うことのほうが多いかもしれません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾する働きをします。名詞の前に直接置いて「impermanent solution」のように使うのが一般的です。

  • 文中では補語として「This is impermanent.」のようにbe動詞の後ろに置くこともできます。

  • フォーマルな文章やスピーチで使われることが多く、カジュアルな場面では「not permanent」「temporary」など、より直接的な言い方をすることもあります。

イディオム表現は特にありませんが、同じ文脈に「transient」や「fleeting」と組み合わせて使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(カジュアル)


  1. “Don’t worry too much about that stain; it’s impermanent and can be cleaned off.”

    (その染みはあんまり気にしないで。一時的なもので、すぐに落ちるから。)

  2. “I know this job is impermanent, but it’s good for now.”

    (この仕事が長続きしないのはわかっているけれど、とりあえず今はいいんだ。)

  3. “My feelings of frustration are impermanent, so I’ll just wait it out.”

    (私のイライラも一時的なものだから、そのうちおさまるのを待つよ。)

ビジネスでの例文(ややフォーマル)


  1. “We have an impermanent agreement with the vendor while negotiations are ongoing.”

    (交渉中の間、我々は業者と一時的な合意を取り付けています。)

  2. “This impermanent office space will suffice until we find a more suitable location.”

    (もっと適した場所を見つけるまで、この仮のオフィスで十分でしょう。)

  3. “All impermanent staff contracts will be reviewed at the end of the quarter.”

    (すべての臨時スタッフの契約は四半期末に見直される予定です。)

学術的な文脈での例文(フォーマル)


  1. “Buddhism teaches the concept of an impermanent self, emphasizing constant change.”

    (仏教では無常の教えを説き、人の自我は常に変化するものだと強調しています。)

  2. “Economic stability can be impermanent if global factors shift abruptly.”

    (世界的な要因が急激に変化すれば、経済的安定も永続するとは限りません。)

  3. “The researcher argued that cultural norms are impermanent and evolve over time.”

    (その研究者は、文化的な規範は永続的ではなく、時間の経過とともに変化すると主張しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (似た意味)


  1. temporary(臨時の、仮の)


    • 「impermanent」よりも日常的で、期間が限定されていることを明示します。


  2. transient(一時的な、短期間の)


    • 「impermanent」に近いですが、より短い期間を強調します。


  3. ephemeral(儚い、短命の)


    • 芸術や自然現象のように「つかの間の美しさ」など、儚さを強調するときに使われます。


反意語 (反対の意味)


  1. permanent (永続的な、永久の)


    • 「impermanent」の完全な反意語です。


  2. enduring (長く続く、永続的な)


    • 「impermanent」と対照的に、続く時間が長いという意味合いがあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /ɪmˈpɜːr.mə.nənt/

  • IPA(イギリス英語): /ɪmˈpɜː.mə.nənt/

  • アクセントは「-per-」の部分に置かれます。

  • 日本人学習者は「im-」部分を「イン」と発音するか「イム」と発音するか混乱することがあるかもしれません。アメリカ英語・イギリス英語どちらでもほぼ同じで、/ɪm/ の母音は短く発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: 「m」の後ろに「permanent」の形が来るので、「impermanent」の「r」と「m」の位置を間違えないようにしましょう。

  • 「temporary」と混同しやすいかもしれませんが、「impermanent」はよりフォーマルかつ概念的です。

  • TOEICや英検などの資格試験では、文脈上「lasting/temporary」などと対比して出題される場合があるため、「permanent ↔ impermanent」の対比を押さえておくと良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「permanent」の頭に「im-」をつけると、「反対の意味になるんだな」と覚えやすいです。

  • 「現代社会は変化が激しく、すべてが無常(impermanent)だ」というような例えを考えると、「永久ではない」という意味を実感できるでしょう。

  • スペルのポイント: “im + permanent” と分けて意識すると書き間違いを防げます。


以上が「impermanent」の詳細な解説です。日常生活やビジネスシーンでは「temporary」のほうがよく使われますが、より抽象的で哲学的な文脈では「impermanent」を使うとニュアンスが深まります。是非覚えて表現の幅を広げてみてください。

意味のイメージ
impermanent
意味(1)

永続しない,一時的な

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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