citywide
1. 基本情報と概要
単語: citywide
品詞: 形容詞 (場合によっては副詞的に使われることもあります)
意味(英語): relating to or affecting the entire city.
意味(日本語): 「都市全体に関する」「市内全域の」という意味です。何かがその街や市のすべての地域や住民に影響を及ぼすような場面で使われる形容詞です。
「街全体にわたって」「市全域で行われる」というニュアンスで、イベントや計画、運動などがその都市のすべてを対象にしていることを表すときに使われます。
活用形
形容詞のため、基本的に比較級・最上級は “more citywide / most citywide” のような形ではあまり使いません。同等比較(as citywide as 〜)などの用法はまれですが、理論的には可能です。
他の品詞への派生例
・副詞的用法:文脈によって “citywide” が「市内全域で」という副詞的な意味で用いられる場合があります。(例: The policy applies citywide.)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「citywide」という単語自体は非常に基本単語ではありませんが、ニュースや公式文書・アナウンスなどで見かけることがあるため、中上級学習者なら理解しておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “city” + “wide”
- “city” は「都市」という意味、 “wide” は「広い・広範囲にわたる」という意味です。
- これらが組み合わさって「都市全域にわたる」という意味になります。
関連語・派生語
- statewide(州全域の)
- nationwide(全国規模の)
- worldwide(世界規模の)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- citywide campaign:市全域のキャンペーン
- citywide election:市全域(市長選など)の選挙
- citywide survey:市全域を対象とした調査
- citywide regulations:市全域に適用される規制
- citywide lockdown:市全体のロックダウン
- citywide ordinance:市全域の条例
- citywide effort:市全体での取り組み
- citywide referendum:市全域で行われる住民投票
- citywide protest:市全域で行われる抗議活動
- citywide clean-up:市全域の清掃活動
3. 語源とニュアンス
語源
- “city” (都市) + “wide” (広範囲にわたる) から複合的に生まれた比較的新しいタイプの英単語です。
- 同様の形で “nationwide” や “worldwide” も作られています。
微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 「ある都市の境界内で全体的に」というニュアンスが強いので、特定の市内イベントや取り組みなどを全面的にカバーする場合に使用します。
- 主に公的・フォーマルな文脈(市の条例や市の公式プロジェクト、ニュースなど)で使われやすいですが、カジュアルに「街中で」という意味合いで使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての用法: 名詞の前に置かれ、その名詞が「市全体に関わる」ことを修飾します。
例: a citywide problem, a citywide celebration副詞としての用法: 「市全域で/に」という意味で使われることがあります。
例: The rule applies citywide.カジュアルかフォーマルか
- どちらかと言えばフォーマルな印象を与えることが多いですが、ニュースや一般的な会話でも使われます。
冠詞・可算/不可算など
- 形容詞なので、名詞につける形になります。可算・不可算の区別は名詞側に依存します。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “We’re organizing a citywide yard sale next weekend, so everyone can join and sell their stuff.”
(来週末に市全域でヤードセールを企画しているの。誰でも参加して物を売れるのよ。) - “Because of the storm, there’s a citywide power outage right now.”
(嵐のせいで、今市全域で停電になっているよ。) - “They decided to hold a citywide festival to celebrate the town’s anniversary.”
(街の記念日を祝うために、市全域のお祭りを開くことにしたんだ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Our company will lead a citywide marketing initiative to promote local businesses.”
(我が社は地元のビジネスを盛り上げるために、市全域でのマーケティング施策を主導します。) - “The mayor announced a citywide ban on single-use plastics starting next year.”
(市長は来年から使い捨てプラスチックを市全域で禁止すると発表しました。) - “The corporation is sponsoring a citywide healthcare conference next month.”
(その企業は来月、市全域を対象としたヘルスケア会議にスポンサーとして参加します。)
学術/公的文脈での例文 (3つ)
- “We conducted a citywide study to analyze the effects of pollution on public health.”
(公衆衛生への汚染の影響を分析するため、市全域を対象とした研究を実施しました。) - “The new policy introduces a citywide approach to reducing carbon emissions.”
(新政策は炭素排出量を削減するための市全体的なアプローチを導入している。) - “A citywide educational reform will begin next semester, aiming to improve school facilities.”
(学校施設を改善することを目指して、市全体での教育改革が来学期から始まります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “municipal” (都市の、自治体の)
- 意味合いとしては公的自治体に関する形容詞ですが、「全域に及ぶ」という意味を強調するわけではありません。
- 意味合いとしては公的自治体に関する形容詞ですが、「全域に及ぶ」という意味を強調するわけではありません。
- “urban” (都市の、都会の)
- 都市部を指すが、citywide のように「全域」という広がりは必ずしも含まない。
- 都市部を指すが、citywide のように「全域」という広がりは必ずしも含まない。
- “metropolitan” (大都市圏の)
- より大きな都市圏や周辺地域を含むニュアンス。厳密には citywide とはスケールが異なる。
反意語(厳密な反意語はあまりありませんが、対照的な表現として)
- “localized” (局所的な)
- “citywide” が「市全域に広がる」のに対し、“localized” は「特定の一部に限定されている」という意味です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈsɪt.i.waɪd/
- イギリス英語: /ˈsɪt.i.waɪd/
強勢(アクセント)の位置
- “cít・y・wìde” のように、最初の “city” の部分に強勢が置かれます。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 発音の違いはほとんどありませんが、アメリカ英語の “t” がややフラップ音(“d”のような発音)になる場合もあります。
- 全体的に大きな違いはないため、どちらで発音しても通じやすいです。
よくある発音の間違い
- “city” の部分を “seat” のように伸ばしてしまうなど、母音を誤る場合がありますが、それ以外は比較的わかりやすい単語です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: たとえば “citiwide” や “city-wide” (ハイフン付き) と誤記されることがあります。
- 同音似単語: とくに “citywide” と混同されやすい単語はあまりありませんが、 “nationwide,” “worldwide,” “statewide” などと混乱しないように注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などでは文章中に出てくる可能性があり、市全域で展開されるプロジェクトなどの文脈で読む力が問われる場合があります。単語自体は頻出度がそこまで高いわけではありませんが、文意を理解するために覚えておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 視覚イメージ: 「city(都市)」+「wide(広く)」→「街全部に広がる」という発想で覚えるとわかりやすいです。
- ストーリー: もし市長が「市全域で花を植えましょう!」と言ったら “We will have a citywide flower-planting campaign!” という感じでイメージすると記憶に残ります。
- 勉強テクニック: “nationwide,” “worldwide” とセットで覚えると、規模の順番(市 → 州 → 国 → 世界)を整理して一気に吸収できます。
以上が “citywide” の詳細解説です。市全域で行う活動やイベントを表現したいときに、ぜひ活用してみてください。